カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その1

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手元に届いた一本のジャンク時計…

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カルティエ マストタンク
通常マストタンクといえばカルティエロゴの上にmust de というロゴが入ってるのだが、これはそれすら入っていない最初期のモデル。カルティエに詳しくないが、おそらく1970年代初頭ではないだろうか…??後で詳しく調べてみよう。
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状態としては、巻いても動かない不動品。振ると僅かに動くこともある。

動作品と書いてたので買ったのに凹むわ…というのは嘘で、この手のアンティークは動作品が動作するなどと期待してはいけない。僅かでも動く、この事実が何より重要である。

搭載ムーブはETA2512。
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ベルト着脱面はこんな感じであった。ドライバーでこすって開けようとした跡だろうか?
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裏側。なんとベルトはカルティエ純正である笑。いつのやねん!
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中身を取り出す。
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動かないなら動くようにするかぁーと言うことで、分解掃除に入る。

レディースウォッチは多分初めて…なので、細かい部品が怖くてなんとなく半月盆に紙を敷いて作業することにした。後で気づいたが、これ、傾きが発生するのでネジが転がって大失敗であった。笑。
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ケースとムーブ。
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針は黒塗りで高級感は無い。が、素朴で良い味を出している。
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文字盤はサイドからネジで止められているよくあるタイプ。スッと取り外す。取り外す際は、ドライバーで抉りながらゆっくりとゆっくりと取り外すこと。

地板に、PATENTEDと刻まれている。
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表面。
モデルによってはこのムーブに美しいコートドジュネーブ、カルティエロゴの金彫りなどの装飾が入れられてるのだが、これは素っ気ない。しかし気品がある!

当たり前だが、同年代の安物手巻き時計とは時計そのものの格の違いを感じざるを得ない…
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その2へつづーく。

SEIKO SPACEMOVEをラバーストラップに

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タイトル通りではある。

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この時計は文字盤に、毛利衛さんも搭乗したスペースシャトルエンデバーの外壁の耐熱パネルをペースト状にして塗り込んでいる。

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↑こんな感じの純正ステンレスブレスを、

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↑こんな感じのラバーストラップに換装。なお、このラバーストラップ、大昔の海外の時計広告で同じやつを見て驚いた事がある。どうやって我が家にやってきたか忘れたが、モノとしてはおそらく四十年から五十年前くらいのものだと思われる。


純正ブレス、かっちょ良いけど重いんよなぁー。僕の持論として、時計は重さの二乗に反比例して着用頻度が下がるというのがある。せっかくカッコいいクォーツクロノなので、頻度を上げるべく付け替えてみたもの。

裏から見たところ。遊環にストライプのギザギザが付いている。プラスチック成形のようなとてもチープな質感なのだが、それがまたよい!
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どうでもよいがこの時計、ベゼルがギザってるので長袖シャツには合わないなー。きっと休みの日にさらに活躍してくれることでしょう…



ブローバとSONYのほっこりエピソード

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BULOVA、時計好きならば必ず聞いたことのあるメーカー名だろう。アキュトロンという音叉時計を開発し、1960年当時驚異の月差2秒という超高精度時計で世界中の度肝を抜いた会社である。

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✴︎画像はググって適当に見つけたものです

尚、アポロ計画での採用時計でもある。こちらはOMEGAのSpeadmasterのほうがはるかに有名であるものの、実はBULOVAも宇宙船内の計器などに大量に採用されている。人類の宇宙進出を支えた、超重要テクノロジーといえよう。

アポロ11号ミッションでは月面にBULOVAの時計が置いて帰られたので、いまでも月の地上でレゴリスに覆われ、地球を見守っているはず…。

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そんな超重要企業であるBULOVAと、創業期のSONYのエピソードがあったのでご紹介。時計ブログではあるがたまにはこういうエントリもよかろう。。。。

In 1955, Ibuka and Morita registered SONY as an official trademark of Tokyo Tsushin Kogyo with the intention of establishing the name as a global brand. One month later, when Bulova Inc. of the US promised to order 100,000 transistor radios on the condition that they be sold under its own brand name, Morita refused, saying that his company would only allow its products to be sold under the Sony brand. When pressed, he asked Bulova, "How many people had heard of your company fifty years ago? My company is just starting out, but fifty years from now it will be just as famous as yours."

ということで、簡単に言うと、SONYの創業者コンビである井深と盛田が、SONYというブランドを正式に登録した一か月後にアメリカにトランジスタラジオの営業に行った際、BULOVAがOEMで10万台の発注をしてきたのだが、SONYの製品はSONYの名前でしか売れないと突っぱねた。その際に、『どれだけの人が50年前にあなたがたの会社の名前を聞いたことがあったでしょう?我々の会社はまさにスタートした所ですが、しかし50年後にはあなた方と同じように有名になっています。』と伝えたというエピソードである。

この後、BULOVAは音叉時計の特許を公開しなかったことにより技術を囲い込んでしまい、普及が進まずイノベーションも起こらなかった。そしてその後SEIKOのクォーツ時計の開発成功を招いてしまった事により、市場から一気に衰退していく事になる。

一方のSONYの隆興はご存じの通りである。

ブローバの技術は本当に革新的で、一時は、あらゆるメーカーが音叉時計をリリースしていた。僕はOMEGAの音叉時計を2つほど持っているが、もちろんムーブメントはBULOVAのものである。ある時点では、間違いなく、世界で一番正確な時計を開発する先進的時計メーカーであったのだった。


今でもオールドテイストと温もりのある音叉の振動音から通好みの時計として取引されているものの、修理の難しさや逆向きに回しただけで壊れるという機械のデリケートさ、現在の標準電池とは異なる電圧で動く仕様などで扱いにくい時計として知られている。

これからBULOVAの購入を検討されている皆様、ぜひ、若い経営者二人とBULOVAの心温まる(?)エピソードを心に浮かべてから時計を手に取ってあげてくださいませ。

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(画像出展はこちら





OMEGA memomatic がカッコ良い

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タイトル通りである。

(一部には)説明不要の機械式アラーム時計の名作、レマニア2980ムーブメントをベースとしたオメガ仕様のcal. 980を搭載。

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色はこの青と、黒✖️オレンジのものが有名、そして、シルバーの三種類。あとは非常に稀であるが白黒がある。

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ケースにはスペーシーな感じのデザインのものとこのタイプの二種類があるが、こちらの方が普段使いに向いている思う。


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この、美しく深い輝き…

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ブレスは非純正なのだが、気に入ってしまいこればかり使っている。革バンドも探しに行こうかなぁー…


あと、個人的にも二つ目に買った機械式時計で、届いた日の興奮と、配達員にその場で払った関税のほろ苦さは今でも忘れ得ない…

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モノクロでもカッコ良いね!!

A氏のSEIKO クオーツクロノ電池交換、これが意外とカッコ良い

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電池交換なんて人に頼まれてちょいちょいやってるんだが、今回の時計はかなりカッコよかったので写真を載せておこう。尚、モデル名は不明。

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最初こそ、なんだかなぁと思いながら見てたんだが…

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んー、なんか…

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腕にはめてみても…あら不思議!安っぽさがあまり無い!!なんで?

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多分…機械式でメジャーなクロノムーブであるバルジュー7750とインナーダイアルの配置が同じだから…ではなかろうか?と自己分析。

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取り敢えず手元のセイコーシリーズを一緒に載せて撮影してみる。

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この集合写真、パテックでよく見るやつ。

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なかなかええやん!腕側にインナーベゼルを回すための竜頭が別にあるのも良い。時計に全く興味のない御仁ではあるが、なかなか良いものをお持ちであった。


以上、セイコー電池交換で癒されたお話でした。でも個人的には、革ベルトの方が合うんじゃないかなぁと思いました。

Sinn 256のベルト交換、黒▶︎緑 / SINN久々やけどめっちゃ良い😂

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タイトルそのまんま。

長らく眠っていたSinn 256を引っ張り出してきて、ダサげなベルトを付けてみる。
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これが意外と…なかなかどうして…
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僕はこの256というモデルは大好きで、ほぼ一目惚れで購入。二、三年経ってもやっぱり凄くかっこいいなぁと思う。しかし知名度も人気も全然無いのか不思議だ…なんで!?ムーブがありきたりな7750だから??

少し大きなサイズで103というモデルもあるが、個人的にはやや小ぶりのこのサイズがちょうど良い。

腕に巻いてみても、机に置いてみても…
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かっこ良い。
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時計本体がダイアルもベゼルも黒いので、ベルトは少しくらい明るい色の方がバランスがとれて良いね。

尚、昼飯の酢橘と同色。
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この時計は手に入れたばかりの日に、とても、仲の良い友人と食事に行ったという思い出がある。今はもう遠方に行ってしまったが、元気にされているであろうか。

時計の記憶は、思い出と共に蘇る。常に身につけている日常品だからこそ、人は特別な思い入れを持つのであろう。

鏡に写してみても…やっぱ良い!
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ちなみにこの前につけてたのはこんな感じの黒いベルト。
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このベルトに変えてから、こればかり使っている…



以上、愛機ジンのお話でしたとさ。








SEIKO WORLDTIME ボロボロの状態で到着

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はるか昔のセイコーの名作、ワールドタイムがやってきた。

ワンプッシュクロノと並び、東京オリンピックの記念モデルとしても発売された事がある。

それが…
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こんな状態で我が家に到着。まぁジャンクで買ったんやけど。

ケースはくすみ、クリスタルはもはや霞みがかって文字盤がよく見えない。
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ブレスも傷だらけでスレッスレ。
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文字盤に錆も浮かび、インナーベゼルの都市表示盤にもうっすら錆が移っている…😓
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しかしケースは原型を留めていて、四時位置のリューズもかっこ良い!!
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磨けば綺麗になりそうだ。
青と黒のインナーベゼルの色調がこの時計の爽やかな印象を決定づけている。つーか今気づいたが。今日の一連の写真、最初の一枚以外は24時間針が短針に隠れて見えづらい…
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このブレス、かつてはどのように輝いていたのであろう。質感が高く、柔らかいので巻いていて快適である。セイコーにありがちなペラペラさがない!
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型番は6117-6010
なんと、ブレスはオリジナルである。

経験上、セイコーのビンテージにオリジナルブレスが付いてくるのはかなり珍しいパターンである。実用性の高さ故に、使い潰されてしまうのがほとんどなのであろう…
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弓環やブレスのコマの周りなど、それはもうビッシリとどす黒い垢やホコリが堆積していて、洗いがいがありそうだ。

以上、セイコーの名作ビンテージのご紹介でした。


ヒューレットパッカード HP-01を普通に使う

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世界初のスマートウォッチとの呼び声高い、Hewlett-Packard HP-01。
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世に出てからすでに45年が経過している、まごう事なきビンテージウォッチである。
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しかし、例えばハーパンと合わせても違和感なく馴染むほどに、デザイン的に洗練されている。
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自慢のLEDもこの通り!
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…チャンピオンって、昔はダサい頃のユニクロにおいてあるオカンの買うブランドだったのに、いつのまにちょっとカッコイイみたいな感じの立ち位置になったんだ?値段も強気やし…🤔


世の中変わるものもあれば変わらないものもある。

この四十年の激動を思えば、巧みに生き残ってきたヒューレットパッカードもチャンピオンもいわば戦友、今後四十年も巧みに生き抜く事であろう。

いやーHP-01、ほんとかっこいいなー…。リアルでは自分以外してる人見た事ないけどw

世界初の充電式ソーラーウォッチ Synchronar 2100

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天気が良かったので久々にコイツを連れ出してみる…

Synchronar 2100 (シンクローナ)

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(一部には)言わずと知れた世界初の太陽光充電式時計。じつはこれってかなり凄いことでは?と思っている。しかも、モジュール部分が密閉されており、完全防水。操作はスイッチにつけられた磁石で行うというスーパー革新的機構。

見ての通り芝生に放り出して写真を撮ってると身体の影に入ってしまった。そのせいかどことなく悲しそうな表情である。
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この時計のブレスは純正品で大まかに分けて三種類あるのだが、このブレスの質感がめちゃめちゃ良い。あと一種類持ってるが、それもめちゃめちゃ良い。
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手前の窓に時刻が表示される。台形の形、それを包むカーブ、鏡面仕上げとヘアライン仕上げの部分の調和、、、えもいわれぬかっこよさ。
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下の写真はコントラストを上げている。赤く見えるのは太陽光発電パネルがケースに透けているもの。一時期、この発電パネルだけ大量にオークションに出品されていて謎だった。
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この、上部に太陽光が当たったアングル・・・かっこよすぎる!
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もう一度!
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時刻を見るときは、このように上部両端のスライド式のスイッチを操作して表示する。尚、手を離すと消える。カレンダー機能もある(モデル名に2100と付いているが、2100年までカレンダー調整がいらないというのがウリであった)。

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このモデルは古いこともあり、どんどん稼働する個体が少なくなってきている。どこかの会社が互換性のあるモジュールを作って販売していたそうだが、ある情報筋によれば三つ買って三つとも1年以内に壊れたとの事で、残念ながら実用的ではないようだ。

僕はガンガン実用していたのだが、流石にそろそろ壊れるのが怖くなってきたので、自重しようかなあと考えている。どんな高級時計でも、機械式であれば職人の手にかかればなんとかなるものであるが、Synchronarはそうはいかない。治らない、というのは何より恐ろしい。

個人でモジュールの開発・改造に取り組んでいる人も結構いるようだが、どうか、このすばらし名モデルがこれからもより多くの人たちに、より長く愛してもらえるよう、持続可能なソリューションが登場してほしいものである。


アルパチーノも愛した Seiko Helmet (フジツボ) と日曜日

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Seiko 6139-7100 通称フジツボ、あるいは英語でヘルメットと言われるモデル。ぷくりと膨れ上がったケースデザインが特徴。
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風防はガラス。
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クールでシンプルな文字盤がめちゃめちゃカッコ良い…

クロノ針と30分積算計はともに黒くシュッとしている。文字盤の爽やかな白と相まって、非常に凛々しい印象の時計である。
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この角度だと盛り上がり方がよくわかる。
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手巻き機能は無しで、マジックレバー方式による自動巻のみ。つまり、常につけとかないと止まってしまう。
この辺りの聞き分けのなさも、愛すべきビンテージセイコーという趣である。
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皮バンドがやや緩めなので、他のブレスで、調整。真ん中のやや幅広のバンドはブカブカの時計を止めるのに役に立っている…
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ヘアライン加工の施されたボディと、鏡面仕上げのベゼルの組み合わせ。カッコ良すぎ!!
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アルパチーノもはめていたというこのモデル、僕はカスタム済みのボロボロのやつを持ってたのだが壊してしまい、昨年たまたま友人がいい状態のものを見つけてきてくれたのであった。
ありがとう、P君。


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