ゴルフのお供に、SEIKO SPACEMOVE

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写真は曇りであるが、じつはもちょっと晴れていた。久々のゴルフのお供に、SEIKO SPACEMOVEを装着する。

普通、ゴルフは衝撃を伴うスポーツなので腕時計はご法度である。ましてやロレックスのような高級時計をするのは考えられない蛮行であるので、お心当たりのある方はご注意下さい。

このような、クォーツ時計やG-SHOCKが一番よい。と思います。
サポーターに半分覆われながらも健気に時刻を示し続けるSPACEMOVE。



全然関係ないが、一時期左肩痛でまともにスイングできなかったのだが、このサポーターをつけると少しましになった事があった。手首を固定する事で肩への負担に関係するのだろうか?

SEIKO 自動巻パワリザ黒文字盤

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一緒に飯食った人の時計がイケてたので見せてもらった。



カッコヨイ!




テスト着。


ええがな…


黒文字盤に金の針、というのが有りそうでない。金色は肌に馴染むから、いざ着けてみるとすごく自然なんよなあ。

アラーム時計好きとして、畏敬の対象であり続けるモデル

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アラーム時計。鳴り物とも言われる。僕はこの機構の時計が大好きで、クロノグラフとかより好きである。

他の多くの機能と同様に実用されることはあまりないのであるが、動力源として慣性のみ使って動作している腕時計に、さらに指定した時間に音を鳴らす機能を盛り込むなんて、離れ業にしか思えないから、だ。

時計は通常、視覚を通して使用するものである。しかしアラームは、主に聴覚に訴えかけるため、五感の仕切りを超えることのできる、(複雑な時計を除けば)ほぼ唯一の実装である。

そんなアラーム好きの僕が尊敬してやまないメーカー、Vulcain。世界で最初にアラーム式腕時計を発売したメーカーであり、今もその矜恃を絶やさぬままアラーム時計界に君臨している。

そんなバルカンの中でも一際異彩を放つこのモデル、

Vulcain Cricket Nautical

ダイアルに施された目盛り、カレンダーのように文字盤下にセットされたディスクは、潜水時の減圧時間の計算を簡単にするものである。赤い矢印がアラーム針。文字盤の読み方はおいおい書こうと思う。

これはロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターなどと同じくダイバーズモデルと言われるものなのだが、見た目もコンセプトもそれらとは大きくかけ離れていて、ダイビングに馴染みのない人には理解不能な、しかし実際やる人には欠かせない浮上時の各段階での減圧時間を確認できるという、とても尖ったコンセプトをもつ。

僕の知る限り、減圧時間を知ることのできる時計はほんの数種類しかないはずである。

オリジナルの発売は40年以上前であるが、これは復刻モデルとなる。オリジナルはもう二百万円は越える値段で取引されているので、とてもではないが手が出ない…

時計本体は見たらわかる通りかっこ良すぎなのであるが、意外と五連ブレスがとても良い!!昔触ったブライトリングのモンブリランのような上質な質感が感じられる!


竜頭も、ドーム型のガラス風防もかっこいい!

ファンに嬉しいロゴ入りバックル。


裏面に空いている穴は、アラームが作動した時に音を鳴り響かせるための空間である。他のアラーム時計にはないこの機構のおかげで、バルカンのアラーム時計は他とは一線を画す、ボリュームのある音を鳴らす。ほんっっとにうるさいのですw

余談ではあるが、ステンレスブレスには、細めの革ブレスを併せると装着感がソフトになり、かつ動きも固定されるのでブレスへの負担が減る。オシャレのためではなく、実用のためにぜひ一つは細めの革ブレスを買いましょう。


かっこよすぎる…!革のバンドを選ぶのも楽しくなりそうだ!




ティソの革ベルトを選びに行く

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友人のティソ、ステンレスのブレスも良いのだがいかんせん重いため、以前よりストラップへの換装をお勧めしていた。

(前整備したときの写真)


…ので、お気にのストラップ屋さんへお買い物に行くのに同伴の巻。

ところがラグ幅22mmは意外と少なく、めぼしいものを出して並べてもらう。


最初に目に付いた、というライトブラウン。とてもよい!他のを試す前に決めようかとも思った。腕の色に近いためよく馴染むだろう。


こちらはさわやかな茶色。薄い茶色は若々しいイメージを与えるが、このくらいの色の濃さだとだいぶ落ち着いて大人っぽい清潔感を感じさせる。

重厚な雰囲気の茶色。これはこれで迫力あって良いなぁ…!

取り敢えずという気持ちで試した黒。あれ?!これ、なんかいいぞ…!?ってなってた。

と、言うわけで…

黒お買い上げw

文字盤が黒いから大変馴染んでいる。黒のベルトや革靴に併せれば、引き締まった印象を与えられるであろう。黒髪の彼にもぴったり!


その後少し貸してもらった。

うーん、良いね!!めちゃ良いね!

…ブレスから革バンドに変えると戻れなく現象って、なんか名前つかないのだろうか。

気に入ってもらえてよかったよかった。できれば二本買わせたかったです。

ロシア アラームウオッチのクリーニング

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以前紹介したことのある、ロシア製アラームウォッチ。

なにやら調子が悪いとのことで診てくれない?と言われたため、喜んで診させていただいた。
いやーまさかムーブメントが拝めるとは・・・

これが時計画像。

たたずまいがCOOL! ケースの金色とインナーダイアルの金色が良く合っている。

裏側。なんとなく、スクリューバックが僕の愛用しているジャガールクルトのMemovox E855に似ている。。。
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開けますよっと。

内側のプレートは、アラーム用のハンマーがあるため固定されているので、回して外すのは外側のリングのみ。三点オープナーを確実にいれて、押す力7割の法則で、しかしより確実に、押す力を8割程度にしながらゆっくりと回して開ける。
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外れた。

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いよいよムーブメント!!

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おお!!!

きれいなムーブメントだし、上質だ!!機構も見たことなくてとてもウキウキさせてくれる・・・!!

拡大。携帯電話用のマクロレンズをなくしてしまったため、キズミを当てて撮影している。 

新しいやつかわないとなー・・・
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蓋の裏側。
なんと、アラーム用のポールは錆びて汚くなってしまっている・・・悲しいぜ・・・
速攻で錆び取り剤につけ数分放置、その後きれいに水洗い。錆びを取り去る。

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文字盤とムーブを取り出したところ。針はみたところきれい!!
文字盤のこまかな汚れは、どうしようもないなあ。
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秒針。なんと、折れ曲がっている。。。悲しいなあこれも。
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時針までとったところ。アラーム針、短い
。旧共産圏の奥ゆかしさなのだろうか。きつくハマりすぎており、文字盤に干渉してるんでは?!
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アラーム針も取り外し、、、日の裏側を確認。
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相当汚れがたまっている・・・!でも今回は分解掃除とかはしないため、
ロディコを押し付けて汚れを吸着させる程度にする。

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とはいえ、やはり少しはばらさないと汚れがとれない・・・
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しつこい汚れは、このようにロディコに押し付けてとったりする。ベンジン出すのがめんどいだけなのだが…
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動かしているといつのまにか止まる・・・という症状もあるそうなので、ムーブメントもみてみよう。
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テンプを外す。
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上から見たところ。受けやアンクルを取り外した。
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ムーブメントからは質実剛健、という印象を受ける。いいムーブやん!
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かっちょいい!!!
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歯車を抜く。
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二番車の受けを外す。
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これ、秒針が取り付けられる四番車なのだが。。。なんでこんなに汚れてるんだ。。。
そして、なぜ曲がってるのだ。。。
ここが時計が止まる原因だろうなあ、ということできれいにする。結局ベンジン取り出す羽目に…
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これはアラーム駆動部分。
奥に移ってるギザギザの歯車が、アラームハンマーの腕を激しく弾くように振動させ、ハンマーは裏蓋についているポールを叩き、音を鳴らすという仕組みである。 手前の歯車はアラーム用香箱の角穴車⚙

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これがアラームハンマーを駆動させる歯車。形がかっちょよい!
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アラームを駆動させるメインスプリング。 開けて、注油。
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さっきの四番車、ベンジンで洗ってこすってきれいにする。先端が曲がってるのは、戻そうとすると折るのは間違いないので、放置。
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それぞれ磨いたり注油したりした部品を組み戻していく。
この時計、二つの竜頭がものすごく入りづらい・・・ 

アンクルをつける前に竜頭を入れて、ザラ回し。高速になりすぎないよう注意しながら、歯車がスムーズに回転することを確認する。
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その後アンクルを取り付ける。少しだけゼンマイを巻いて、ピンセットで弾いたらちゃんと全ての歯車が動くことを確認する。そしたらテンプをつけて、動き出すことを確認。元気に振れている! 
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針は、曲がっているのをできるだけ伸ばして再び装着する。
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アラームが鳴るタイミングをきちんと合わせるのがやや難しい。
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・・・この後は歩度を調整し、ケーシングし、無事持ち主の元へ戻りました、とさ。

なんか色々放置してるのだが、ちゃんと動くようになってよかったよかった!!


・・・と言いたいところであるが、渡すときにまだ一つ問題が修正されていなかった。

この時計、なぜかアラームをセットした時刻+四時間でアラームが駆動してしまうのである。

分解しているときに気付いたらよかったのだが、すべてケーシングまで終わった段階、渡す直前で気付いたため、今回はそのまま返すことにした。

ので、またいつか、この時計は帰ってくるだろう。。。そのときバシっと直せればいい、よなあ。


Globetrotter再生記 その7

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さて、ケースも中身も終わったのでケーシング。

一度竜頭を抜き、上から被せるようにケースを入れ…

ひっくり返し、リューズを刺し、ムーブメント抑えを入れる。信じられないくらいちゃちい金具だ。これが原因で、リューズ操作時にぐらつきがあるのであった。
頑張れば調整できそうでもあるのだが、金属曲げるのめんどくさいしムーブメントに傷とかつけても嫌なので、まあこのままでいっか。

パッキンが無くなってるので付けなければ。
ストックの中のパッキンから適切そうな大きさのものを選び…

シリコングリスを塗布。この塗布器の容器を開けたらスポンジのようになっていて、そこに入れてまた蓋をしてグリグリ回せば、パッキンにグリスが塗布される。

このパッキン、すこし径が小さかったのだが、ピンセット二つを使って器用に伸ばしながら溝にはめ込む。

裏蓋をして、終わり。

ケースも風防も、輝いている…!!

褪色したベゼルがとてもよい。

竜頭側側面。ぴかっびか

歩度を測る。使用するのはいつものフリーソフト、びぶ郎。かなり遅れ気味であったので、

緩急針やヒゲ持ちをいろいろ動かし、このように水平に近い状態にする。これでいわゆる、時間がある程度正確に刻まれている状態である。
振り角やビートエラーはボラティリティが大きく、いまいちちゃんと数値が出てない気がする。まぁ、出てたとしてもそれらを治す技術などないのであるが…


塗り直したオレンジの針、とても良いなぁ。

そしてここで登場…


新品ベゼルw 

時計自身と同じくらいの値段であった…

古いベゼルを外し、新たに装着。うおっ…これは…




か…カッコ良い…😂



ケースの輝きも素晴らしい。
ベゼルからチラ見えしている四隅の輝きが、この時計の魂を感じさせる。

文字盤は変わらず汚いのだが、他を整備すれば見てくれはなんとかなるもんだなあ…

SINN EZM3に付けていた手縫いの皮バンドを取り外し、付ける。色は合わないがまあよかろう。

丸めた所。

すこしアップ。
秒針も、先端を白く塗り直しただけなのにとても凛々しくなった。

針と夜光、バッチリやないか…文字盤の夜光とも色が合っている!

四時位置を指しているニューヨークタイムを示す黒の時針、とってもよい…。オレンジの分針の下に隠れてるのはクリニッヂ標準時を示す時針。


…さて、以下は入手時の写真。

以下は整備後。
なんか若々しくなった。

ただ一点、

新しいベゼルも水色と黄色という斬新なカラーリングで半端ないセンスを感じるものだが、褪色したベゼルはコレはコレでありだなあ…、、、どっちも売らずに取り替えながら使おうw

気に入った時計に手を入れて、綺麗にして使うってのはとてもよいね!どんなに古い時計でも、部品さえ揃ってればまた実用できるのが機械式時計の魅力でもある。

久々に時計趣味を満喫できた一本でして、とさ。

Globetrotter再生記 その6

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さて、プラスチック風防と外装の研磨に入る。

風防にはひび割れがあり、これはどうしようもない…


インナーベゼルと風防の間に、コジアケを何重にもティッシュで包んだものをいれ、こじると分離される。
インナーベゼルに傷をつけないようにするのがとても大切。このインナーベゼル、黄色の矢印と世界の都市の表記がとても印象的でカッコ良い…!!

ケース。
キレイキレイで洗い、さらに超音波洗浄のあと、サンエーパールで研磨する。そのあとまた超音波洗浄。


手前の角が軽く研磨したもの、奥の角は未研磨。数秒間擦っただけなのにめっちゃ綺麗になった…


あんなにぼろいジャンクだったのに…!


ピッカピカでござるの巻

風防も、耐水ペーパーとサンエーパールで研磨したもの。

このみずみずしさ…!!

竜頭周りのくすみも一蹴。
神聖な感じの輝きを放っている…!

ピッカピカになりましたとさ。退色ベゼルも、これはこれで合う…!!良い!

裏蓋の側面の鏡面仕上げ部分も数十秒手でこする程度の研磨。他のところの傷も少ないし、研磨されまくった形跡もない。相変わらず、弾痕のような穴ポコが、カッコ良い。

ケースは当たり個体であると考えて間違いない!


続く。

Globetrotter再生記 その5

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ひとしきりバラして洗ったので、組み上げに入る。

地板。
ぢいたと読む。⬅︎こないだ知った。


刻印を探したがこれくらいしか見当たらなかった。EBはエボーシュだろうか、その下は何を意味するものかは調べないとわからない…


香箱を置いて2番車をセット。受けも取り付ける。ルビーには日本の誇る高性能時計用オイル、シチズンのAO-2を注油。

ガンギ車までセットして受けを取り付け。受けをネジ止めする前に、香箱を少し巻いたら全ての歯車がスムーズに高速回転する事を確認しておく。

切り替え機構の裏面。ゼンマイの軸の部分には、AO-3を注油。


裏返して日の裏を組み始める。


切り替え機構をセット。

再度裏返してアンクルを取り付ける。
このモデルのアンクルは、石が入っているやつではなく細いピンでガンギを送るタイプ。
うまくつけずにゼンマイを急に解放してしまうと、高速で回る歯車に触れ簡単にピンが折れるため、ものすごく丁寧に扱う。
すごい難しかった…

裏返してカレンダーまで組む。

アップ。
スプリングの正しい取り付け方はこうである。
なお、カレンダー送りを置いてきちんとカレンダーを合わせてからカレンダー抑えを取り付け、ここに見える窓からスプリングを滑り込ませて入れる。
スプリングまでセットしてカレンダー抑えをつけようとすると、ネジかスプリングを確実に飛ばすので注意w


以下の写真は分解時の写真。スプリングが逆についている。このため、カレンダーがズレて表示されていたのであった。

これが分解前のズレてるカレンダー。かっちょわるー


カレンダーを組んで正しく送られる事を何度か確認したのち、テンプを取り付ける。天心を折ったら全てが終わるため、アンクルと同じくらい緊張する作業である。

何度も取り付け直し、ようやく完了。ちゃんと振れている!!この瞬間の嬉しさはいつになっても変わらない…

文字盤の取り付け。

傷、なんとかならんのかのう…

夜光もくすみがある。ヌーロを塗って良いのかどうか思案したが、文字盤ノータッチの原則』注1に則り、何もしない事にする。
傷さえなければ綺麗なのだが…

取り付け。カレンダーもバッチリ!

ここからは針の取り付け。

この時計の特徴、二つのタイムゾーンを示す時針を取り付ける。どちらかを折らないように、慎重に…
マスキングテープには時針と分針もスタンバイ!

時針の取り付け。新しい夜光もいーかんじ!
なお、他の二つの時針は独立して動かせないため、住んでいる地域に応じてこの時点でそれぞれの時針の間隔を調整し決める必要がある。


いよいよ新たに塗装した分針!

こちらも、慎重にセット。曲がりなどないかチェック。他にも、他の針や文字盤と干渉していないかなど何度も回してチェックする。
ところでこの針入れ機、本当に買って良かった。これがあるのとないのとでは針入れの精度、そして針への負担が全く違う。

続く…



注1 … 文字盤を少し直したりするのは簡単そうに見えるが、やって見るととても難しい上に他の箇所とのバランスも崩れ、しかも一切修正が効かないため、なんとなく少しクリーニングできそう、とか直せそう、とかって見えても絶対に手を出さない、という経験則。
せいぜいブロアーでチリを飛ばすか、ロディコでプリント部分を剥がさないよう気をつけながらゴミを吸着させる程度にしよう。

Globetrotter再生記 その4

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個人的には最大の山場であった針の塗装を終え一安心。次にムーブメントのオーバーホールへ。

うーん、傷と汚れだらけの文字盤…。残念…。


文字盤を取り外す。
なんかカレンダー抑え、真ん中で折れた形跡がある…。斜めに入ってる白いラインであるが、ここで少し谷折りになっている。何をどうしたらこんなことになるんだ!?!?無理やりめくってカレンダー抑えの調整を試みたのだろうか?

カレンダー抑えも、外す。

さらに外す。カレンダーが丸見え。
カレンダー送りのバネと部品が見えるが、カレンダーのズレはこいつらのせいであろう。あとでゆるりと見返すことにする。とりあえずバネが折れてるとかでは無さそうなので、一安心…


カレンダーも外す。切り替え機構が見たことない仕組みだ。しかしこれはこれでシンプルでとても良い!!
右上の金の円盤はカレンダー送りで、これが一周すると中心少し左に写っている突起がカレンダー内側の歯を押し上げて1日分送るという仕組み。


筒車など諸々取り外す。
スプリング系は怖くてまだノータッチ。下部に写っている長い弧を描いた部品がカッコ良い。これは、竜頭を押し込んだ時に主ゼンマイの巻き上げに歯車を接続させるためのもの。

切り替え機構の抑えを外す。素直なゼンマイ達である。

切り替え機構をさらにばらす。


恐る恐るバネ類を取り外す。
上の写真の右下に写ってるようなほっそーいスプリングは最初にロディコをくっつけてから取り外す技を覚えた。こうすることでピンセット滑りや他の部品の干渉などでバネを飛ばすリスクを軽減させられる。

裏面へ。テンプと、輪列抑えを取り外した状態。


4番車やガンギ車などを取り外す。


香箱抑えも取り外す。


ここまでバラしたパーツ達。

香箱と角穴車。

中身はこんな感じ。まだグリースがそんなに汚れてなかったので、細かいカスを取り除き再度グリースを注入して蓋をする。バラして洗いたいのだが、昔、入れる時スプリングを折ったとがあり、まだまだ練習が必要なため今回のような大事な時計では見送り。

地板をベンジンで洗う。穴石などは爪楊枝でこする。

ケース。

ベゼルと、インナーベゼルが圧入されたプラ風防を取り外す。


主だった部品は、ベンジンで洗ったあと超音波洗浄にかける。めっちゃきれいになった…w ケースも一緒に洗浄。


つづーく。

Globetrotter再生記 その3

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さて、塗料が乾いたら微調整。まずは裏側の塗料をカッターを使ってこそぎ落とす。

裏側の塗料は時針に干渉したり、針自体の重さを増やしたりと邪魔になるだけなので、できるだけ綺麗にこそぎ落とす。



表側。

ピンセットでつまんだり爪楊枝で抑えたりしながら形を整える。


さらに、ロディコで抑えて細かい削りカスやバリを取りながら形を整えていく。


夜光が入る部分も丁寧に…




















根元部分をシンナーにつけて塗料を溶かして、完成。…といいつつほんとはこの後、微妙に塗料を塗り直したり、形を整形し直したりしているので、これはあくまで途中経過の一枚。
ほんと難しい作業であった。

時針と同じように、マスキングテープに貼り付けて夜光を塗る。だいぶ慣れてきたw

んで次に秒針。なぜか分からないが、このように先端だけ色がハゲているので、


こちらもタミヤカラーで補正。ロディコで持ったまま、タミヤカラーの蓋の部分にくっついた塗料に軽くすべらせるだけ。

本体である瓶の部分すら使わず一瞬で完了w



さてこちら、ある種お宝画像であろう。

この時計のアイコンとでもいうべき、GMTとNYTの時針である。このように接続されているため、サマータイムなどの調整は一切不可。でも、この発想は本当に素晴らしいと思う。他の時計で見たことない。…よね?
 
Above picture shows GMT and NYT hands of SICURA Globetrotter.  Handle with care especially when you remove from movement and deploy on it, otherwise you may easily damage or distort each of them. 

Since I never see only hands of this model in any auction or vintage watch seller web site, once you fail to keep original condition it'll be very hard to recover, good luck!!

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