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さて、ケースも中身も終わったのでケーシング。

一度竜頭を抜き、上から被せるようにケースを入れ…

ひっくり返し、リューズを刺し、ムーブメント抑えを入れる。信じられないくらいちゃちい金具だ。これが原因で、リューズ操作時にぐらつきがあるのであった。
頑張れば調整できそうでもあるのだが、金属曲げるのめんどくさいしムーブメントに傷とかつけても嫌なので、まあこのままでいっか。

パッキンが無くなってるので付けなければ。
ストックの中のパッキンから適切そうな大きさのものを選び…

シリコングリスを塗布。この塗布器の容器を開けたらスポンジのようになっていて、そこに入れてまた蓋をしてグリグリ回せば、パッキンにグリスが塗布される。

このパッキン、すこし径が小さかったのだが、ピンセット二つを使って器用に伸ばしながら溝にはめ込む。

裏蓋をして、終わり。

ケースも風防も、輝いている…!!

褪色したベゼルがとてもよい。

竜頭側側面。ぴかっびか

歩度を測る。使用するのはいつものフリーソフト、びぶ郎。かなり遅れ気味であったので、

緩急針やヒゲ持ちをいろいろ動かし、このように水平に近い状態にする。これでいわゆる、時間がある程度正確に刻まれている状態である。
振り角やビートエラーはボラティリティが大きく、いまいちちゃんと数値が出てない気がする。まぁ、出てたとしてもそれらを治す技術などないのであるが…


塗り直したオレンジの針、とても良いなぁ。

そしてここで登場…


新品ベゼルw 

時計自身と同じくらいの値段であった…

古いベゼルを外し、新たに装着。うおっ…これは…




か…カッコ良い…😂



ケースの輝きも素晴らしい。
ベゼルからチラ見えしている四隅の輝きが、この時計の魂を感じさせる。

文字盤は変わらず汚いのだが、他を整備すれば見てくれはなんとかなるもんだなあ…

SINN EZM3に付けていた手縫いの皮バンドを取り外し、付ける。色は合わないがまあよかろう。

丸めた所。

すこしアップ。
秒針も、先端を白く塗り直しただけなのにとても凛々しくなった。

針と夜光、バッチリやないか…文字盤の夜光とも色が合っている!

四時位置を指しているニューヨークタイムを示す黒の時針、とってもよい…。オレンジの分針の下に隠れてるのはクリニッヂ標準時を示す時針。


…さて、以下は入手時の写真。

以下は整備後。
なんか若々しくなった。

ただ一点、

新しいベゼルも水色と黄色という斬新なカラーリングで半端ないセンスを感じるものだが、褪色したベゼルはコレはコレでありだなあ…、、、どっちも売らずに取り替えながら使おうw

気に入った時計に手を入れて、綺麗にして使うってのはとてもよいね!どんなに古い時計でも、部品さえ揃ってればまた実用できるのが機械式時計の魅力でもある。

久々に時計趣味を満喫できた一本でして、とさ。