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セイコーのベルマチック。

言わずと知れ…ているはずの、国産機械式アラーム時計の雄である。イメージでいうと、バブル前夜の勤勉だった日本人が巻いてるよーな感じ?なのだろうか?
長い間製造されたので、物も多く出回っており、欲しい人は今日今からでもどこかですぐ買えると思います笑



心地よいまでのシンプルさ、それでいて溢れ出るセイコーデザインの力強さ…。アラーム時計好きとして、シビれさせてくれる一本である。

裏面。

ちなみに、竜頭の上にあるボタンは、日付早送りボタン、兼、アラームスイッチ。

そしてなんと竜頭はアラームのハンマーを作動させるゼンマイしか巻けないようになっている。時計を動かそうとすれば、手巻きでは巻けず、自動巻のみなのである。

セイコーの自動巻機構はマジックレバーと言われるレバーがせっせとゼンマイを巻くのであるが、手巻きで巻かせないとは、相当の自信と見て取れる。


あるいは、一点のものを長く大事に、しかし毎日使う…という古き良き時代の習慣を反映したものでもあるのだろう。クォーツ時計という物がまだ存在していない時代、時計をいくつも持って、日毎取り替える…という使い方をできた人はそう多くなかったのではなかろうか。


だから、久々に使うときは…

手でくるくる回して蓋を開けて…

ドライバーで指しているこの部分のネジを…


こやって回して使う笑。ここを回すと動力源となるゼンマイ、所謂、主ゼンマイが巻けるのです。


手間のかかる、しかし愛着のわく一本でしたとさ。