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HP-01が傷だらけなので、気持ち研磨して傷を取ろうとするもの。

この時計の良いところは、なんといってもポリッシュ仕上げとヘアライン仕上げのパーツの美しい調和である。なので、間違えてもヘアラインを入れるべきところを磨いたり、その逆をしたりするべきではない。

まず、ヘアラインの入れ直しから。

ポリッシュ仕上げの部分を、タミヤマスキングテープで覆う。
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四方を覆い、準備完了。

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少し傷が目立つのがわかる。
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まずは千番とかの粗めの耐水ペーパーでおおまかに傷を取る。その後、もっと細かな耐水ペーパーで磨き、仕上げにヘアライン仕上げ用のスポンジで一方向に擦り、仕上げていく。これも粗めのものから細めのものの順番でかけていく。

磨く前。
磨いた後。
大きな傷は取りきれなかったが、細かな傷は綺麗になっている。大きな傷を取ろうとすると深く削らなければならないため、ケースが痩せたり本来のシェイプを崩してしまったりする。なので、この程度で良いのだ。
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次に側面。

このように、細かな傷がたくさん。くすんでしまっており、光も反射出来ていない。

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研磨後。ほぼほぼ綺麗になった。光も綺麗に縦に反射して映っているのが分かる。
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次はブレスレット。じつはこのブレスは手に入れた時から深い打ち傷があり、完全に磨くのは諦めている。
そこそこ綺麗になるように…
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…キリがないのでこの辺でやめた笑。どうせブレスは小傷が付くので、今はよかろう。
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さて次に、ポリッシュ仕上げに移る。

文字盤?部分とヘアライン仕上げの部分をマスキングテープで覆う。

なお、本当は分解してパーツごとに洗浄、研磨したかったのであるが、分解、組み立てマニュアルが手に入らなかったため諦めている。
分解済みの写真はネットにあったのだが、それだけでは怖くてバラせない…😭
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どの番手でどの程度磨くかを、任意の一辺で試してみる。

うーん、これならまぁいいか…指が映り込むのが見える。

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粗めの耐水ペーパーから順番に、横の方向に磨き、仕上げとしてこのようにミニリューターを縦に当て、研磨剤をつけて磨く。エッジに触れないよう注意する。
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角っこが難しい。絶対形を変えたくないため、慎重に軽めに磨く。
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その後マスキングテープを外し全体的に軽く拭く。研磨剤を徹底的に取り除くよう、なんどもティッシュや布切れで丁寧に磨く。隙間とかに特に注意!

でけた。
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ブレスの裏側も磨く。ポリッシュ仕上げは機械でできるので楽で良い♨️
バックルの内側、テーブルの模様が映るまで磨いている。
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とりあえず完了!
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綺麗になって良かった良かった。
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磨いてから気づいたが、磨く前の写真を撮ってない…
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文字盤の小傷はどうにもならないなぁ。これはこれでビンテージ時計の味であるので不問に付す!

以上、ヒューレットパッカードの、名機にして40年くらい前のスマートウォッチであるところの、HP-01のお手入れでした。