カテゴリ:
さて、日の裏をバラしていく。

時計は、外側と中身のムーブメントで裏表が異なる。時計として存在する時はこの面はオモテだが、中身になった瞬間この面は裏になる。不思議だなぁ。

IMG_20180509_230725

日の裏をバラす前に、テンプを取り外す。作業中、テンプに工具や指が触れて壊さないようにするための措置だが、一般的な手順なのかどうかはわからない…

IMG_20180509_230840


カレンダー抑えは全部で三箇所。
まずは巻き上げ機構のオサエにもなっている、リューズ近くのとこを取り外す。写真の右側あたり。
IMG_20180509_231404


次に下側のオサエの1つを外す。ネジ1つで止まってるだけ。
IMG_20180509_231431

最後に、カレンダー抑えはのスプリングや送り車を抑えている部分を外す。

カレンダー周りはいつもスプリングを飛ばしやしないかとヒヤヒヤするのであるが、この機械、ETA2892A2はカレンダー抑えに一体化して平べったいスプリングがつているのでその心配がない。素晴らしい!
IMG_20180509_231530

カレンダーディスクを外す。
すると、巻き上げ機構が丸裸に…

この時点で写真を撮ることはとても大切で、部品の組み合わせや裏表をしっかり確認しながら、組み上げの時に迷わないよう写真に収めておく。
IMG_20180509_231618

歯車一個でも、取り外すたびに写真に収めることをお勧めする。

IMG_20180509_231707

全ての部品を取り外し、日の裏終了!
最後にツツカナを引き抜いておしまい。
細いスプリングがどこかに残ってないか、入念に確認する。

IMG_20180509_231838

裏返して…

輪列をバラす。

香箱の抑えや香箱を取り外す。
まずはブリッジから。

IMG_20180509_231938

すると大きめの金色に輝く香箱がお目見え。キレーだなぁ。

IMG_20180509_232055

香箱を取り外す。
残るはわずか…

IMG_20180509_232146

二番、三番、四番車、ガンギ車を取り外す。

IMG_20180509_232256

最後にアンクルの抑えとアンクルを取り外して終了!!

IMG_20180509_232407

影で見づらいが、自分の場合はバラした順に右上から並べる習性がある。
IMG_20180509_232456

ブリッジも忘れずに!

裏返すとこんな感じでパーツが付いている。

IMG_20180509_232527

この細いスプリングは、主ゼンマイのトルクを解放した時に抑えたコハゼ。丁寧にバラしてゆく。

余談ではあるが、組み上げの時はここの組み立てが一番難しかった…


IMG_20180509_232734

綺麗に掃除して注油しないとなあ。

IMG_20180509_233017

部品の並び、特にネジの組み合わせは入念に写真を撮る。

IMG_20180509_233050

巻き上げ機構。

IMG_20180509_233123


あとは部品を超音波洗浄機で専用洗剤で洗い、ゆすいで乾かしていく。

…その4へ続く!



やっぱ画像加工アップロード機能がないと大変不便です…ついでに加工機能もないので、気をつけるべきポイントとか、部品のスプリングの組み合わせとかを図示することができず、内容としてもイマイチ…livedoor blogがんばれ!