青文字盤が美しいホイヤーの分解掃除 その3
- カテゴリ:
- Maintenance
- 他人の時計
さて、日の裏をバラしていく。
時計は、外側と中身のムーブメントで裏表が異なる。時計として存在する時はこの面はオモテだが、中身になった瞬間この面は裏になる。不思議だなぁ。
日の裏をバラす前に、テンプを取り外す。作業中、テンプに工具や指が触れて壊さないようにするための措置だが、一般的な手順なのかどうかはわからない…
カレンダー抑えは全部で三箇所。
まずは巻き上げ機構のオサエにもなっている、リューズ近くのとこを取り外す。写真の右側あたり。
次に下側のオサエの1つを外す。ネジ1つで止まってるだけ。
最後に、カレンダー抑えはのスプリングや送り車を抑えている部分を外す。
カレンダー周りはいつもスプリングを飛ばしやしないかとヒヤヒヤするのであるが、この機械、ETA2892A2はカレンダー抑えに一体化して平べったいスプリングがつているのでその心配がない。素晴らしい!
カレンダーディスクを外す。
すると、巻き上げ機構が丸裸に…
この時点で写真を撮ることはとても大切で、部品の組み合わせや裏表をしっかり確認しながら、組み上げの時に迷わないよう写真に収めておく。
歯車一個でも、取り外すたびに写真に収めることをお勧めする。
全ての部品を取り外し、日の裏終了!
最後にツツカナを引き抜いておしまい。
細いスプリングがどこかに残ってないか、入念に確認する。
裏返して…
輪列をバラす。
香箱の抑えや香箱を取り外す。
まずはブリッジから。
すると大きめの金色に輝く香箱がお目見え。キレーだなぁ。
香箱を取り外す。
残るはわずか…
二番、三番、四番車、ガンギ車を取り外す。
最後にアンクルの抑えとアンクルを取り外して終了!!
影で見づらいが、自分の場合はバラした順に右上から並べる習性がある。
ブリッジも忘れずに!
裏返すとこんな感じでパーツが付いている。
この細いスプリングは、主ゼンマイのトルクを解放した時に抑えたコハゼ。丁寧にバラしてゆく。
余談ではあるが、組み上げの時はここの組み立てが一番難しかった…
綺麗に掃除して注油しないとなあ。
部品の並び、特にネジの組み合わせは入念に写真を撮る。
巻き上げ機構。
あとは部品を超音波洗浄機で専用洗剤で洗い、ゆすいで乾かしていく。
…その4へ続く!
やっぱ画像加工アップロード機能がないと大変不便です…ついでに加工機能もないので、気をつけるべきポイントとか、部品のスプリングの組み合わせとかを図示することができず、内容としてもイマイチ…livedoor blogがんばれ!
コメント