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時計好きを数年やってきて気づいた事の一つに、

『軽いは正義』

という事がある。言い換えれば、

重い時計は、それだけで着けない理由になる。

着けない時計からは、愛着が薄れていく。


僕が時計好きという事を知っている人は結構いて、新しく時計を買ったり、コレクションを自慢してきたりといろいろな人と時計の話題で盛り上がれるのは幸せなことである。が、その分、それら話題に上った時計がその後どうなったかが気になってしまうのである。

そういった会話の中で、

僕「あれ?最近あの時計していないですね」

相手「ああ、あれね。重いから…」

このような流れの会話がとても多い。

これはほんとに、年に数回はこのような会話をしている。すべて別の相手と、である。

僕がそうなのだから、きっとこれを読んでいる諸兄も同じような体験をしていると信じる。あるいは、ご自身がこのように言う事がままあるのかもしれない。


これは大変に悲しいことだ。


時計の価値は言うまでもなく時を刻む機械であることだが、合わせてアクセサリー的な意味合いもかなり強く持つ。常に身に着け、いつのまにか自分の肌のようになじむ…、気が付けばいつも腕にある、つらい時も幸せな時もともに時を過ごすというのが、時計にとって最も幸せな使われ方ではなかろうか。

それなのに、『重い』というそれだけの理由で持ち主から敬遠されるようになってしまうのは…これは、一時計好きとして悲しい事だ。

例を挙げると、


たとえばこんな時計。
ビンテージのデイトジャスト、よくオジサマやオバサマがキラキラさせてるアレである。
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こーいう時計は、特に着けられなくなるパターンが多い。

持ち主の加齢に従って徐々に重くなってきてしまい、いつのまにか着けなくなってしまうのである。特に手を動かす仕事の人に顕著である。

使われなくなった時計は、人の住まなくなった廃屋同様に風化スピードが速まり、傷みやすくなったり汚れ放題になってしまったりする。そして、ますます着けなくなっていく…という、大変悲しい負のスパイラルに陥るわけである。

解決策は…


ずばり、『革ベルト』にすること!!
これがすべて。

もちろんRolexの美しい高品質ステンレスのブレスレットは魅力的ではあるのだが、いかんせん重い。それならば、もっと気軽につけられるよう軽量化すべく、思い切って革ベルトにしてしまえばいい。

デイトジャストでみてみよう

革ベルトにするとRolexのグレード感が損なわれるのではないか?と心配する向きもあろうが、そんなことは絶対にないと言い切れる。以下、革ベルトでとてもかっこよいデイトジャストをいくつか載せてみよう。


渋い黒バンドに、黒文字盤のデイトジャスト。めちゃくちゃオシャレ。こんなのしてる人がミーティングに出てきたらそれはもう(時計を)ガン見である。
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ビンテージデイトジャストに薄い茶色の革バンド。これも激渋!!肌の色に合わせて選びたいチョイスである。人の肌は年を取るとだんだん暗さが増してくるため、このような時計で手元を明るくすると、きっと気分もあがること請け合い!

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驚くべき技ありの一品、ラバーベルト版。ラバーベルトは革バンドよりはるかに肌に馴染みやすく、使いやすい。何よりとても軽い。ごくごく普通のSSデイトジャストが、お洒落な青のラバーベルトで一気に華やかに、現代的に彩られている。これは素晴らしい!!つーか欲しい。ちなみに3万円くらいする。でもいいじゃないか、カッコ良いんだもの。
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レディースではこういったのはどうだろう。女性には、僕は心から、白い革バンドをお勧めしたい。煌びやかに手元を彩るだけではなく、時計本来の美しさを最大限に引き出す色だと思っている。金属ブレスに負けないエレガンスを放つ、飛び道具的な存在である。(画像のものは専用白バンドだが、そこらへんの店で買う普通の白バンドでも十分華やかになる。)

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これなんかはお手本のようなコーディネート。ビンテージのゴールドモデル、しかも縦線の美しいタペストリーダイアルのデイトジャストにピンク色の革バンド。若者がしていてもなんの違和感もない。桜を思わせる色使いが若々しく、どこか少女の可愛さを湛えているようにも思える。
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これなんかは、ダンディさは世界一であろう。これまたビンテージのゴールドモデルに、渋い革バンドを合わせたコーディネート。コンビブレスだと少し嫌味に見えるゴールドのデイトジャストも、驚くべきスマートさをもって迫る。当然ながらグレード感の高いピラミッドベゼル、SSケースは少し離れていてもそれとわかる存在感。センスの塊のような一枚。僕もこういうのやりたい。
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おわりに


ちなみに、僕も以前、SINNのEZM3のチタンブレスが重くてあまり使っていなかったところ、革バンドに変えたとたんめちゃめちゃヘビーローテしだすという事があった。
 → Sinn Ezm3 チタンブレスから本革バンドへ


皆さんも、もしお手元に重くて使わなくなった時計があれば、ぜひストラップ換装をご検討くださいませ。