ジャンク品修理 SOVEREIGNの手巻き時計 続き
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先日バラしたこいつ。
ムーブの写真など。
黄金色ムーブ。
日ノ裏側。
切り替え機構。竜頭を抜いたためカンヌキが外れている。ま、これはよい。
なんで動かないのだろうか…と、おかしいところを見ていくと、

このテンプ抑えのネジが緩んで、抑えがガタガタしている。
キュッと締め直したら、元気良く動き出しましたとさ。
それだけ?!?!
それだけ。時計というのは気をつけないと、ささいなことで直ぐに動かなくなるものなのだなぁ。

ベゼルも風防も研磨しまくり。
そして…
これもまた受け石がないタイプであった。ので、地板に直接刺さってる輪列ホゾに注油。ベンジンもないし超音波洗浄機もないので、手に入るまで洗浄は無視。
しかし、穴石がないのは、この時代のそう高くないアメリカウォッチは、ひょっとしたらそれが標準的だったのだろうか。
アンクルも大抵石がなく、金属の突起でガンギを送ったり止めたりしている。そのため、チクタクチクタクと音が大きい。
ケーシングして、注意深く針を取り付けたら出来上がり!
カッコ良い!
スッキリさわやか!
こんな良い時計が埋れてたなんて…
ジャンク時計、あなどるべからず。
以上、スーベリンのジャンク時計修理のお話でしたとさ。
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