MEMOMATICのヒゲゼンマイ修正 後半
さて、元気に時計が動き出して力が抜ける。でも、正確に動かすために調整に入る。分かりにくいが、マイクの上に置いて音を拾っている図である。
これを、パソコンのソフトにかけると…
この様に歩度がでてくるので、いろいろ調整するのである。
上図では、二本の線が横に伸びているが、この、二本が離れすぎているのである。これはビートエラーを示す、らしい。
ヒゲ持ちをものすごくゆっくり動かして、調整。この赤丸の中の左側の部分である。
そうすると…
だいぶ狭まった。さらに微調整。
この辺でよかろう。
あとは、この線ができるだけ水平になることで、進みと遅れが少なくなるという仕組みである。
これは、緩急針を微調整する。先の図の赤丸の中の右側の部分である。
少し遅れている。まだまだ調整。
ビシィっ!!
よしよし。
姿勢差もチェック。
文字盤下。
若干進む…が、まぁこんなものだろう。ヒゲゼンマイ手修正であることを考えれば上出来!!
オメガ
メモマチック、復活!!!
一生手放すことのない一本であるだけに、感激もひとしおでございましたとさ。
コメント
コメント一覧 (6)
成功率は10%以下と低迷しております。
やはりテンプを受けにつけたままゼンマイの形を整えるのでしょうか?
何度もヒゲゼンマイを外してやりましたが、懐中時計ではヒゲゼンマイが
錆びており折れたこと数度。折れた瞬間の脱力感はそれはひどいものです。
それと歩度を見るPC用のソフトがあるのでしょうか?
私は安物のタイムグラファーを使っています。
歩度測定には、びぶ郎というフリーソフトを使っています。マイクは、アコースティックギター用のマイクをアンプ(USB接続のオーディオインターフェースで、サファイア6というモデルだったと記憶しています)につないで、音量を増幅させています。しかし所詮は素人ツール、しかもケーブル配線など準備が大変なので、いつかはタイムグラファーが欲しいなあと思っております…
それとやはりヒゲゼンマイの調整は難しいです。
昨日もやってみましたが、ほぼ直せません。
時計店の動画でたまにヒゲゼンマイの調整を見ますが神業のように見えます。
しかしヒゲゼンマイの調整が出来れば救える時計も増えるのは確実ですが・・・。
調整は難しいと思います、私もヒゲゼンマイには怖くてなかなか手を出せません。壊す覚悟でいじるか、新品と取り替えるかしかできません😅このエントリでのメモマチックのヒゲゼンマイがおかしくなった時は真剣に焦りました。
試してみましたが、あることに気付きました。それらのジャンク品は、すでに
誰かが修理して不動のものが出回っていると。この前なんて、裏蓋開けたら
なんとテンプの上の石とダイヤショックのバネじたいがありませんでした。
やはりジャンクも考え物だとの結論にたどり着きつつあります。(涙)
私はかつてセイコーフジツボで、針が無様に塗り替えられ、自動巻モジュールの抑えのネジの一つが回しても回しても抜けない個体を買ったことがあり、とてもショックだったのを覚えています。
しかし、ジャンク道は辞められません…同志として引き続き宜しくお願い致します。