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タグホイヤーの電池交換&クリーニング

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お世話になってる人から電池交換を頼まれたので、ついでにクリーニングもしますよと預かる。

タグホイヤー クォーツ時計。
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これと同じものを頼まれるのがもう3人目なんだが、そんなに人気だったモデルなのだろうか・・・?確かに高級感のある深い青ダイアル、視認性の良いインデックス&針、良質のステンレスブレスは良いものである。クォーツにしてはちょっと重いなあと思ったのだが、それもまたよい。
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長年使ってきたのであろう、小傷が入っている。

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裏側。潜水服の刻印がある。ここに汚れがたまりやすく、この個体も皮脂汚れが付着している。

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中身を取り出す。

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ハンディリューターで磨く。サンエーパール。

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ヘアライン加工用スポンジでヘアラインを修復。まずは荒いやつからスタートし、傷をとりつつヘアラインを仕上げていく。

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ブレスの真ん中はポリッシュ加工されているので適宜マスキングテープ(TAMIYA)でマスキングしながら仕上げる。ただ、あまり削り過ぎたくないため、ある程度の傷は消さずに残す。

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研磨中は研磨剤が飛び散るので、汚れてもいい服でやる必要がある。また、細かい粉塵も出るので、N95マスクを着用することをお勧めする。あるのとないのとでは、全然違います。ほんと。


ブレスも裏蓋も超音波洗浄機に沈める。五分間洗浄。

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この瞬間がなんともいえず快感。。。出したらピカピカに!


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ベゼルの墨入れが落ちてるところがあるので、敬愛するゼンマイワークスの記事を思い出し、必殺タミヤカラーで修復。これが意外と落ちないのである。ちなみに前は黒の油性ペンとかをつかったりしていた。

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こんな感じでインクをいれ、ふき取りつつ色を入れていく。4が難しかった。。。
ある程度インクを落としたら、つまようじをこすりながら余計なインクを落としていくことで、
かなり細かな調整が可能。

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パッキンは状態がよかったのでグリースを塗って再利用。
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新しい電池で順調に動作。

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おおーーいいねー!装着感が抜群に良い。

ブレスレットはもうちょっとポリッシュしてもよかったかな?
まあどーせすぐ傷がつくからいいか。
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この通り、キレイにしてお返ししたところとても喜んでいただけた。

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ブレスレットのポリッシュ部とヘアラインの切り返しの部分はやっぱクッキリさせるほうが高級感があって良いね!この時計はベゼルもポリッシュ仕上げなので結構細かい研磨が必要であった。でも楽しいから全然良い。


以上、タグホイヤークオーツの電池交換&クリーニングでした。




カンボジア初の時計学校、Prince Horology訪問!その1

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時計サイトの気になるニュース

去年、SJXという時計愛好家のニュースサイトでこんな記事を発見した。

Cambodia’s First Watchmaking School Opens in Phnom Penh
https://watchesbysjx.com/2019/12/cambodia-watchmaking-school-prince-horology.html


なんと、カンボジアはプノンペンに、ガチの時計製作学校ができるそうだ。これには本当に驚かされた。

時計を学ぶ環境は限られている

というのも、従来、アジア人が時計製作を学ぶ機会というのはとても限られており、国産の時計メーカーを多数抱える我らが日本のいくつかの専門学校か、もしくは香港にある時計学校しか選択肢が無い…と当の国内時計学校関係者から聞いていたからである。そしてそれは仕方ない事なのだと、個人的にまったく意識する事は無かった。


Webサイトはこちら。
PRINCE HOROLOGY
https://princehorology.com/

なんと東南アジアに、しかも!カンボジアにこんな最先端の時計学校ができるなんて、全く想像がつかなかった。記事を見てもしばらくは何かの間違いじゃないかと思ったほどだ。
aaf無題
見よ、この最新設備。。。ため息がでる。。
aaf無題

時計愛に満ちた時計学校

気になって気になって仕方がない。素人時計師としてはもちろんだが、単純にビジネスや時計業界の将来展望などの観点からも、非常に気になるし、ワクワクさせられる案件である。

というわけで、どうしようもなく気になったので、はるばるプノンペンまで見に行く事にしたのであった。

アポ取りへのアプローチ

もちろん自分は良識ある社会人であるので、いきなり突撃して侵入するわけにもいかない。まだOpen前という事もあり色々と整っていないと思われたので、まずは手を尽くして関係者を探し出し、個人的にアポを取ることにした。これが結構苦労した。。。

先方もまさかイチ時計好きがコンタクトを取ってくるとは想定していなかったらしく、怪しくない者だと納得させるのに結構苦労した。が、こちらの意図に理解を頂いてからはとても紳士的かつ親切、丁寧な応対を受けてしまい、逆に恐縮しきりであった。

カンボジア初の時計制作学校設立の背景

尚、学校の名前は『Prince Horology』である。カンボジアでビジネスをしたことのある人ならすぐに分かるのだが、Princeというのは当地の不動産開発の一大企業グループで、この企業の設立した財団から援助を受ける形で開校している旨がサイトに記載されている。以下はこの基金のロゴ。
aaf無題





つづーく。



カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その4 (完)

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さて、仕上げに組み立てに入る。

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文字盤。

裏側。
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小さくまとまってて綺麗!
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ブロワーとロディコで丹念に汚れや指紋を取り除く。このとき、時計油にロディコが触れないように気をつける。もしついてしまうと、その油が文字盤とかにつき汚してしまう。
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また、テンプが微妙にムーブからはみ出ているため、ムーブを持つときに指でテンプに触らない様、細心の注意を払う。テンプに指をかけたまま少しでも力を込めれば、天芯がポキっと逝きます。

そのまま時計の裏蓋にカポッとはめて…
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ちゃんと収まるのを確認し、
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針を取り付け。
二針デイト無しモデルのなんと簡単なことよ…
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針同士の干渉や、巻き上げ、時刻調整を一通り確認する。針の汚れもないか確認。
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そのまま勢いよくケースにはめれば完成。パッキンとかないので、防水性はゼロに等しい。

さて、バンドは、と…
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オリジナルの革ベルトについてたバネ棒、謎の汚れがビッシリ…!😓

爪楊枝でこそぎ落とす。地味に時間がかかる作業である…
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オリジナルバンドは硬くなってしまっているため、及び、僕の手には短すぎるため、手元にあったレディース用のNATOバンドに変更。
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んー、

斬新だけどイマイチ!と思ったので以下の様に14mmの皮ベルトを買って取り付けた。

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完成。
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んーやっぱ皮ベルトの方がよいね!!
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ちなみに、スーツに着けるとこうなる。小さいのだが、とても上品な仕上がりになるのであまりおかしくない。
自分でも驚くほどに馴染んだので、しばらく普通に仕事で使っていたくらいだ。
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というわけで、ジャンクのアンティークタンクを復活させた話でした。50年近く経ってるだろうにこの上品な輝き、さすがのカルティエ…






カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その3

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引き続きETA2512の分解掃除。

ここまでくれば、ツヅミと切り替え車を外せば完了。オシドリは裏側からネジを緩めてやれば外れる。
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パーツを並べたところ。こうして写真を撮っておけば、洗った後にどのネジがどの部品のものかを悩む必要がないので助かる。
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でも、こないだ話した時計師さんによると、ネジとかは適当に置いていくらしい。どのネジがどこかは何となく覚えるとの事、すごくない??

地板。
華やかなブランドイメージとは違い、武骨だ。あまりに武骨…
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テンプ。
ヘアスプリングには極力触りたくないため、特に問題なさそうであれば分解して洗わずにそのまま放置。ホゾはロディコでこすり、受けは後で耐震装置をバラして注油する。
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長年頑張ってきたのであろう…綺麗にしてやるからまってて下さい!
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ケース。
ガラス研磨とか再メッキとかしたいのだが、知識、技量ともに及ばないため諦める…。タンクはガラスの形がかるーーくピラミッドのようになっててカッコ良い。
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部品を超音波洗浄機にぶっこんで洗う。ほんとは白のプラスチックのバスケットに入れるのだが、この時見つからなかった…笑。
時計パーツ用の洗浄カゴ、早く欲しいなぁー
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専用洗剤を使い、4、5分洗う。
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ふと、ものすごい小さいリングが泳いでるのを見つける…。変な汗かきながらやべーなにこれと思いパーツ表をググって探してみると、422番に描かれているのがそれっぽい。
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名前(Crown wheel ring)から察するに、どうやら丸穴車のネジにかますリングのようだ…グーグルがあって良かった…
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さて、洗い終わったら濯いで乾かして組み上げていく。一行で書いたがこれが時間がかかって悲しい。しかしこればかりは仕方ない、専用の機械なぞ高すぎて買えない…
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セイコーの作業台から挟むタイプに変える。バラすのは台でいいのだが、組み上げるのはしっかりホールドしとかないと揺れたりして困る。
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後で気づいたが機械台のサイズおかしかった。

まず輪列から組んで行ったのだが、なんかなかなか合わなくてめちゃ苦労した。
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んで、先に香箱やら受けやらを取り付けたほうが簡単なことに気づいた…
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正しい機械台にセットし直す。輪列を組む。やはり先に香箱受けをセットしてたからやりやすかった。アンクルまでつけた。

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裏返して、日の裏を組み始める。
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切り替え機構は、部品を飛ばさないよう気をつけながら、適切な量を適切な場所に注油する。
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終わり。特に難しいところは無し。
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次に、テンプ受けの耐震装置を外して、受け石に注油する。ここは本当に折れやすいので、ピンセットあるいは極小ドライバーで抉るように外す。
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受け石はロディコで吸着させて外す。素人は間違ってもピンセットで摘もうなどとは思わないように…
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CITIZENのAO-2という油を注して、石で蓋をして耐震装置をはめ込んでおしまい。

テンプを取り付ける。元気に動き出してくれて何よりです。ここも耐震装置をバラして注油。
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その4につづーく。












カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その2

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ではバラしていこう。

ETA2512。小さい。
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この通り、ムーブメントの状態はお世辞にも綺麗とは言えない。

テンプを取り外したところ。
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続いてアンクルも取り外す。当然香箱のトルクはゼロ。皆さん、くれぐれもトルクが残ったままアンクルを外さないようご注意を…!色々死にます。
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続いて香箱受け。
角穴車、丸穴車を外すとコハゼバネが見える。そしてコハゼはめちゃめちゃ汚い…ネチョっとした茶色の汚れがこびり付いている。何これ?

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はい、香箱が見えました。
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香箱を取り除き軸の摩耗を見る。良かった、あんまり摩耗が見られない…
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という事で輪列の受けを外すと、パラパラと歯車が音を立てて崩れ落ちる。ここに、おそらく数十年にわたるであろうミクロン単位の均衡が崩れ、彼らは晴れて自由の身になった訳である。
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表側はもはや何も残っていない。
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ので、裏返す。
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ツツカナなどを外し、切り替え機構の分解に入る。切り替え機構とは、リューズの押し引きによる動作を切り替えるための機構である。
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少しずつバラしていく…
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切り替え機構の歯車は小さい上に微妙に、上下があるので、こうして写真を撮って記録しておく。
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切り替え機構は時計の中でもメカニカルな部分で、機械によって違いがあり見ていて面白い。し、時計の美しさを感じさせられる部分でもある。
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カンヌキを抑えているバネは、このように、ロディコを押し付けて吸着する。さもないと、飛んでいってしまい全裸あるいはパンイチで這いずり回って探す羽目になる。
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ほら取れた!ついでに汚れも取れた!
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カンヌキを取り外す。もはや丸裸も同然。
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その3へつづーく。









カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その1

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手元に届いた一本のジャンク時計…

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カルティエ マストタンク
通常マストタンクといえばカルティエロゴの上にmust de というロゴが入ってるのだが、これはそれすら入っていない最初期のモデル。カルティエに詳しくないが、おそらく1970年代初頭ではないだろうか…??後で詳しく調べてみよう。
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状態としては、巻いても動かない不動品。振ると僅かに動くこともある。

動作品と書いてたので買ったのに凹むわ…というのは嘘で、この手のアンティークは動作品が動作するなどと期待してはいけない。僅かでも動く、この事実が何より重要である。

搭載ムーブはETA2512。
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ベルト着脱面はこんな感じであった。ドライバーでこすって開けようとした跡だろうか?
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裏側。なんとベルトはカルティエ純正である笑。いつのやねん!
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中身を取り出す。
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動かないなら動くようにするかぁーと言うことで、分解掃除に入る。

レディースウォッチは多分初めて…なので、細かい部品が怖くてなんとなく半月盆に紙を敷いて作業することにした。後で気づいたが、これ、傾きが発生するのでネジが転がって大失敗であった。笑。
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ケースとムーブ。
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針は黒塗りで高級感は無い。が、素朴で良い味を出している。
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文字盤はサイドからネジで止められているよくあるタイプ。スッと取り外す。取り外す際は、ドライバーで抉りながらゆっくりとゆっくりと取り外すこと。

地板に、PATENTEDと刻まれている。
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表面。
モデルによってはこのムーブに美しいコートドジュネーブ、カルティエロゴの金彫りなどの装飾が入れられてるのだが、これは素っ気ない。しかし気品がある!

当たり前だが、同年代の安物手巻き時計とは時計そのものの格の違いを感じざるを得ない…
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その2へつづーく。

SEIKO WORLDTIME ボロボロの状態で到着

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はるか昔のセイコーの名作、ワールドタイムがやってきた。

ワンプッシュクロノと並び、東京オリンピックの記念モデルとしても発売された事がある。

それが…
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こんな状態で我が家に到着。まぁジャンクで買ったんやけど。

ケースはくすみ、クリスタルはもはや霞みがかって文字盤がよく見えない。
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ブレスも傷だらけでスレッスレ。
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文字盤に錆も浮かび、インナーベゼルの都市表示盤にもうっすら錆が移っている…😓
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しかしケースは原型を留めていて、四時位置のリューズもかっこ良い!!
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磨けば綺麗になりそうだ。
青と黒のインナーベゼルの色調がこの時計の爽やかな印象を決定づけている。つーか今気づいたが。今日の一連の写真、最初の一枚以外は24時間針が短針に隠れて見えづらい…
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このブレス、かつてはどのように輝いていたのであろう。質感が高く、柔らかいので巻いていて快適である。セイコーにありがちなペラペラさがない!
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型番は6117-6010
なんと、ブレスはオリジナルである。

経験上、セイコーのビンテージにオリジナルブレスが付いてくるのはかなり珍しいパターンである。実用性の高さ故に、使い潰されてしまうのがほとんどなのであろう…
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弓環やブレスのコマの周りなど、それはもうビッシリとどす黒い垢やホコリが堆積していて、洗いがいがありそうだ。

以上、セイコーの名作ビンテージのご紹介でした。


Rolex Airking 不動品修理 その6

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さて、ケーシング済みのこの個体…

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動作確認という名の借用。2日くらい付けてみて止まったりしないか見る。
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本来の輝きを取り戻したオイスターケース。とても美しい…!
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高級腕時計ブランドの代名詞でもあるロレックス。そうなるにはそれなりの理由がある。見よ、この輝き…!
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そして持ち主のK氏にお渡し。喜んでいただけて何より。お渡しした記念に2人でリストショットを撮らせていただいた。
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彼は間も無く”ひたすら横に広いくせに時差がない”という異国の地に赴くのだが、いくつになっても新しい挑戦ができるというのはとても素晴らしいことだと思う。

最初のボーナスで買ったという思い出のこの時計と共に、目一杯楽しんできてください、Kさん!



Rolex Airking 不動品修理 その5

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さて、部品が届いたのでムーブメントを直す。
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ムーブ。
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針を外し、文字盤を外す。ペラルージュ文様が美しい!カレンダー無しはこれはこれで新鮮…
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裏返したところ。しかし、時計の機械という観点ではこちら側を表という不思議。

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自動巻機構を取り外す。
ネジ二つで難なく外れる。
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美しいムーブだ…
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角穴車を取り外す。香箱の上にある歯車。
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美しいムーブだ…(again
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輪列抑えを取り外す。
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セオリー通りだと初めにテンプを取り外すのだが、トルクが完全になくなっている為、もはや置物同様。
構わず輪列からバラしていく。
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二番車、四番車を抜けば香箱も外れる。
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こちらが香箱の中身。案の定、メインスプリングが切れてしまっている。
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そこで取り出だしたるは…純正の3130用香箱。
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中身を開けて比較。こんなに違う!!
白く輝く新品のメインスプリングを見よ…!ここにさらにAO-3とグリースを注油。
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地板は、ベンジンを含ませた綿棒とロディコで入念にお掃除。
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抑えの裏側も入念に…

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先に仮組みしようと思ったのだが、テンプもガンギ車も外してクリーニング。
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注油の後、新しい香箱を入れ、組んでいく。
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テンプにも忘れずに注油。
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耐震機構を開けると、このようになる。この針金がめっちゃ細いので、いつもめちゃめちゃ緊張する…

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さすがロレックス、テンプ上下、かつガンギ車のホゾにも耐震装置が付いている!!

良い時計には値段に見合う理由があるのである。

あ、時計は元気に動き出しました。


分解してクリーニング、注油した自動巻機構を取り付ける。アルマイト加工された紫色の切り替え車が、いつ見ても美しい…
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この風格漂うムーブ、ただ事ではない…
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針を取り付ける。

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ケーシング前にパシャリ。
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うーん…
カッコ良い…😭😭

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裏蓋。
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裏蓋に貼られたステッカーはそのままで。
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出来上がり。美しい…!!
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つづーく。

Rolex Airking 不動品修理 その4

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さて、磨き終えたので部品が届くまで、仮のケーシング。

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こんな感じ。少し合わせてみるが、やはり磨く前とは佇まいが違う…!!
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良さげなので、超音波洗浄機にかけ、ベゼルの圧入に入る。ベゼル圧入には、以下のような裏蓋締め機を使い、ベゼルの幅にあったコマを装着して圧入する。
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ある程度手で仮入れして、
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傷が入らないようにこのようにビニール袋を挟んで、慎重にコマを合わせて…
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ググッとな。
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まだ壊れたままのムーブメントを入れてみる。
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おお!!!

何だこの輝き、このオーラ…
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さすがのオイスターケース、入門機でありながらこの重厚感、グラード感はロレックス以外のどこに出せないであろう。


つづーく。


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