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メモボックス Cal. K825のカレンダー機構修正

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ジャンク再生のお気に入りのステンレススチールのMemovoxであるが、難点は日付送り機構がまともにか動かない点であった。

何日も、日付送り機構の部品を加工したり調整してみたりしていたのだがどうもうまくいかず、おそらく三人日くらいは使ったと思う。

結局うまくいかず、よーーーーく観察してみるがわからず、とりあえずバラして組み直すことにした。
画像中央右の丸い歯車が送り機構。

カレンダー、カレンダー抑えを外す。
 


悲しいことに、完全に慣れてしまったのでサクサクバラしていく。


そしたら、時計送り機構が古い油でめちゃめちゃ汚れていることに気づいた…ので、歯車も抑えも綺麗にする。

きたなっ


綺麗に拭いてちゃんとしたオイルを注油、組み直し…していたら、

ここ。


ここに入れるねじが、頭が飛び出ていた。これが原因でカレンダー送り車が浮いて、日付が送れないのでは?!と思い、サービスマニュアルを熟読してみる…

図では5445とある。実物と見比べると…全然違う!!

実物のほうもジャガールクルト純正ネジで、質感の高いものだから全く気づかなかった。ネジがちがうとは…


ネジ頭の差なんて0.2mmくらいだと思うのだが、それだけで時計はちゃんと動かなくなるのだから不思議である…


つーわけで、代替になりそうなネジをなんとかガラ箱から探し、組み直し。


すると。

やったやった、ちゃんと日送りが動くようになりました。ほんまに一安心…


んで、三角形のアラームインジケーターと日送りが短針と合うよう調整。これが地味にめんどい…



ケーシング。

後から気づいたが、時計送りのときにすこし回しにくい瞬間がある。受けの具合とネジの締め具合だと思われるので、追々調整しよう。


以上、無事カレンダーが動くようになったMemovoxのお話でしたとさ。

瀟洒なイタリアンで、Memovox E855 Gold

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夜中のティラミス…
うまし!ただし、カロリーなんぼやろ…

日付とか合わせてないし。すんません。(時計に対して)


食後酒のレモンチェロ、うまし!



そこに至る過程。ブルーチーズのピッツァ鬼のように美味かった…




Gay Freres bracelet for Memovox E855 を磨く

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という訳で、じゃあ今度は磨いてみようという試み。

とは言っても素人なので、全部バラして各ピース磨いてまた組み直すなんてことはできない。手元に超音波清浄機もない。

ので、さらさらと流水で注ぎ、ブラシでこすり、キレイキレイで病原菌を殺しw、拭き取ったあと全体をざっくり磨くという程度のものである。


早速キッチンペーパーにサンエーパールをつけてこするの巻。写真、半分から右側だけこすったあと。

んん〜…。わからん!わかる?


別角度。右側の方が気持ちピカピカして…ない?

まあいいやということで、このノリで全部磨く。あまり変わらない見た目とは裏腹にものすごい汚れが取れた。このベルト、どんだけ放置されてたのだろう!?


んで、次にバックルへとすすむ。バックルとは、留め具。

これが購入時の状態。

まず、バックルの上下端に入っているラインに、磨きを入れる。サンエーパールをつけたティッシュで挟み込んでみがく。

これが上側だけ磨いた写真。これは分かりやすい。


んで下側も同じように磨いたあと、次に、バックル中央の部分をみがく。ここはネットの他の個体を見る限り、サテン仕上げのようだ。

なので、ヘアラインを入れるためのスポンジヤスリで、横一直線にひたすら擦る。JLのロゴの部分、本来ならきちんと目張りをして養生するのだろうが、面倒なのでそのまま避けて擦る。

終わり。
結構マシになった……


ような気がする。




地味に弓環磨きが大変だった。


マイクロリューター欲しいなぁ…
電気ドリルで代用できないだろーか……


最後に、ゲイフレアーブレスのトレードマークの鹿さんマーク。なんで鹿なんだろなぁ。

ゲイフレアーブレス装着、Memovox E855

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ついに!

Gay Freres社製ブレスの到来である。

カッコヨイー



このメモボックスのフェースデザインはあんまりすきではなくたまたまジャンクが手に入ったから直して使ってるのだが、こうして装備をそろえると段々愛着が湧いてくる不思議。

なーんだ、どっちでもかっこよかったんじゃないか。


どっかの掲示板に、ゲイフレアーブレスは軽くて傷つきやすいからなかなか残ってないとか書かれてたが、ほんとに軽い。軽いけど、安物ブレスのようにカチャカチャしておらず、擬音で言うなら、シャラシャラしている。

シャリシャリ、か?


サラサラ、か?


…まあいいか、追って磨いてコマ外ししよう。


いよいよジャンクMemovoxの修理 その4

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続き。これで最後。



前回の珍しい2ショット。Memovox E855の二色ケースを同時に磨き上げ、机に並べて写真をとるなぞ他に中々いまい。このBlogも英語で書いてりゃよかったなあ、珍しい画像だから海外のマニアが喜んでくれそうだなあと考えている。ので、少し英語も併記しておこう…


Here is rare picture which includes 2 color cases for Jaeger LeCoultre Memovox E855, the master piece of old vintage memovox. The caliber is "K.825" which has Harl-rotor. The official website of Jaeger LeCoultre refer the caliber as "legendary" caliber. I polished both of them by hand, totally dazzling.




Also case parts for each color. From the top, outer-ring, small flap, inner ring to fix the movement and case. Quite rare shot.

You can see some scraches,,, for this model some watch-repairer try to open badly and scrach like this. I always be careful for opening.




と、いうことで、それぞれのムーブは埃除けのためコップのなかでお休み中である。

(Gold)

(SS)



んで、これらをケーシング!!

すると・・・・


 

よいではないかよいではないか!!


 

見違えるようにピカピカに。動作も快調、時刻あわせもアラームもばっちし。


2ショット。これもレアであろう。どっちもよいなぁ。
本当は上側のゴールドとまったく同じデザインのSSがほしいのだが、大変レアなため見つけるのが非常に困難である上に、とんでもない値段がする。
さらにさらにいえば、このデザインにはブラックダイアルがあり、それはだいたい60万円くらいする。これが手に入ったら、時計人生の目的を達成したと言ってよい。マジで。 


金モデル。



じゃじゃーーん!!

ステンレスシルバーのE855である!!めっちゃめちゃかっこよい!!!
NATOバンドなんてつけてみたりする。
めっちゃめちゃよい!!カッコヨイー。





・・・以上、愛用時計の一つになるであろう、Memovox E855のステンレスシルバーモデル、ジャンク再生でございました。

いよいよジャンクMemovoxの修理 その3

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続き。 


日の裏のカレンダー等をはずしたところ。切替機構が二重の受けによって押さえられている。
二つねじをはずし、上側の受けをはずす。



すると・・・

主にアラームの切替機構が外れる。下の写真ではアラームを巻く方のツヅミ車やカンヌキが上のほうに写っている。 カンヌキが上から出ているプレートの下に入り込んでいるように見えるが、これはアラームのON/OFFを切り替える機構で、竜頭を引いたらこのプレートがアラーム用ゼンマイを抑えにいき、アラーム機能がOFFとなる。

そうか、K.825はアラームの主ゼンマイを止めることによってアラームON/OFFを切り替えてるのか・・・と少し勉強になった。結構なストレスがかかる部品ではないだろうか?

そして今回の分解で、一つ目の受けの上部がやや湾曲しており、このアラームのON/OFF機構を阻害していたことが判明した。手作業で、慎重に湾曲を元に戻しながら、何度も取り付け⇒テストを繰り返す。絶対に折ってはいけないのでかなり神経を使う・・・。


時計送り機構は、下側の受けによって押さえられているためまだすべては見えない。 しかし、これだけアップしても本当にしっかりとした機械であるという事がわかる。



もうひとつの押さえをはずして、ツヅミ車を取り出してみた。右側のものが若干すりへっているように見えなくも・・ない。ピンセットの先につけているのだが、どれだけ小さい部品かお分かりいただけるだろうか。iPhone用マクロレンズを装着してみても、いまいちうまく写らない。。。



このとおり。まだ使える状態ではあるのだが、歯車の山をなめることがあるので非常に宜しくない。幸いストックの部品があるので、それと取り替えることにする。買った状態では時計送り(時間のセット)がうまくできなかったのだが、どうやらこれが原因であるようだ。




部品を取替え、ギア類を入れた後はホコリ除けをつけてムーブを放置。ケースの手入れへ。


サビ取り剤につけているねじの様子をみる。画像ではわかりにくいがかなりさびが浮き出てきて、茶色い汚れがたんまり出ていた。この液は少量爪楊枝につけ、地盤側にも塗りつける。それをティッシュとロディコでふき取り、できるかぎりさびの除去を試みる。



これは表側(時計的にいうと後ろ側)の自動巻き機構。二つのばねが見えるだろうか?このバネにハーフローターがあたりコツンコツンという音がするのがこの時計の醍醐味だ。僕はこの機構、この感触が本当に好きなのだ。


針。二本とも汚れていたのでロディコで入念に磨く。見違えるように綺麗になった。よかった。写真は磨く前です。


文字盤を取り付ける。ロディコとチリ吹きで目に見えない汚れもしっかりと除去。もちろん、今回の修理はすべて手袋を装着して行っている。指紋も絶対つけないようにしている。


針を取り付けるときは、傷つきやすいので絶対に針を直接ピンセットでつままないように。塗料が剥げると泣きたくなってくるので。
僕の場合はピンセットでつまんだロディコで吸着してセットし、さらにサランラップをかぶせて指とピンセットで微調整をほどこしながら圧入している。サランラップ活用を思いつくことでかなり綺麗に針入れができるようになった。
もちろん、サランラップ除去後も丹念にロディコで掃除。


ケース研磨とプラ風防研磨の後。キレーになった!

・・・本当に芸術的なシェイプである。僕はこのケースの形状が大好きである。SSの時計の中でも最高傑作の一つではないかと勝手に信じている。これだけで10万円するのも納得。



風防といえば、最近の高級時計はサファイアガラスが採用されている。 そういう時計の価格のうち少なくとも1,2万円分はガラス代である。見た目のグレード感もあり、かつプラ風防のように反射がないので見やすいのはよいのだが、メンテナンス製という点で疑問だ。

プラスチック風防はこのように磨けばいくらでも綺麗になる。が、サファイアガラスは一度傷がはいってしまうと基本的に取り替えるしかなくなるし、取替えも特殊な接着剤が必要になる。プラ風防の場合は、リムーバーでごくわずかにたわませて出し入れ出来るので、メンテナンスの容易性も段違い。

よって、このようにアンティーク時計でプラスチック風防がついているものが、僕は好きなのである。たとえば手持ちのBELL&ROSSのVintage 126などもとてもよい時計で大好きであるが、サファイアガラスなので取り扱いにとても気を使う。 


閑話休題。


このとおり、チューブ周りも綺麗に。歯間ブラシをつっこんで洗う。


ついでだったので手持ちのGOLDのほうもケース洗浄及び研磨。こちらは金なので軽く研磨。プラスチック風防はずっと気になっていたのでようやくスッキリ!した。結構きれいに・・・なった!


Memovox E855のケースが金銀そろってこうやって写真に納まるのはきっと とてもレアだろう。ということで、記念撮影。






さらにつづーく。。。。


いよいよジャンクMemovoxの修理 その2

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さあ、いよいよムーブに取り掛かる。



…の前に、ケースはこんな感じ。
これが十万円するのである、、、なんだかなぁ。


こんな汚れ方。超音波洗浄機が手に入ったら、速攻ぶっこみたくなる感じ。


こちらは文字盤のアップ。非常に美しい。感動である。経年で夜光が剥がれ落ちて文字盤を汚しているが、こんなものはロディコといわれる練り消しのようなものですぐ綺麗に取れる。
本当に綺麗なロゴ周りである…感動…



しかし!どうやら、アラームを巻き上げる方の竜頭から、水分が入り込んでいたようだ。素材にダメージはないから安心だったが、サビが少し浮いている箇所があった。

一番困ったのはここ。
文字盤の足を固定するネジが錆びて固着している。ここは時計の中でも特に小さいネジのため、外すのがとても大変だった。
一番細いドライバーを少しづつ砥いで、試しながら使う。最悪、ネジの頭を折ったりしかねない作業でとても神経を使う。最後はなんとか開いてよかった…

どれだけ小さいかお分かりだろうか。

すぐにサビ取りの液に漬ける。

…このネジの画像を見て、どう思われるだろうか?時計を分解するのが趣味の人はきっと、すごくいいネジを使っているのが分かるのではないだろうか。

ジャガールクルトの部品は、ネジ一つとっても、形も整っており質感も高く、とても高い品質を感じさせるものだ。
こんなに錆びていても形ははっきりしていて、美しい造形を保っている。


…それはさておき、
ようやく外れた文字盤。

腐食もサビもない、奇跡的と言えるコンディションであろう。ほんとラッキー!!


針が取り付けられるところ。変形や偏りがないか入念にチェック。無い。



インナーダイアルを曲げないよう、注意して取り出す。結構きつくはまっているので苦労した。


ここは日付切り替え機構。なんとなく苦手な部分である。


ネジを三本外し、カレンダー抑えを外す。これがジャガールクルトの名作キャリバー、K.825の日の裏である。

…なんというか、名作オーラが漂っている…


そこからさらにネジを三つ外し、受けを取り除くとギア類にアクセスできる。⚙

アラーム機構を備えるため、普通の時計の何倍もギアがある。上下を忘れないよう気をつけて取り出す。

ここは、さらにここから受けが二つもあり、とても神経を使うところだ。おそらく、故障や不具合が多いのもこのあたりだろう。とても繊細かつ緻密、効率的に出来ている。
中央右端に、真ん中から四本の腕が生えているのが分かるだろうか?

ここが、竜頭の押し引きによって操作を切り替える肝の部分である。細い部品だが、こんなものを折ってしまおうものなら全てが終わる。

ここ。細い棒が丸い突起と噛み合い、竜頭の操作を切り替える。

この受けが湾曲とかしてても、ギアに干渉してりしてうまく動かないんだよなー。



引いて撮る。
径3.5cm ?ほどのムーブである。ジャガールクルトの時計は、どこを取ってもどこを覗いても美しいのである。いやー、見てて飽きないねぇ…




…さらに続く。




いよいよジャンクMemovoxの修理 その1

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我が家に届いたスーパークールなメモボックス。
 



クールだがボロボロである。環境の悪いところで長期間使用されずにいた時計の汚れ方をしていた。


腐っても憧れのステンレスシルバーのMEMOVOX E855である。素人ながらもなんとか、なんとか綺麗にして実用したい…!!


ので、決死のクリーンアップ作業を行う。


このモデルは、初見で裏を傷つけずに開けるのは大変困難である。以下の写真のように外側の細いリングが内側のフライパンのような形の丸い蓋を取り囲むようにねじ込まれていて、しかもオープナーをいれる穴の形が四角い。

そのへんの時計屋でも平気で傷をつける。


んで、市場に出るのは開け方がわからず闇雲にこの穴にオープナーをつっこみ、滑らせて傷がつけられる個体が殆どである。

が、この個体はとても綺麗だ!整備されずに長い間放置されていたのが幸いしたのだろう。

これを気に入った理由の一つが、この、裏側が美しいこと、で、ある。


初回は大抵とても硬いので、滑りにくくするためと保護のためににサランラップをかぶせ、その上から回す。


本当に硬かった。慎重には、慎重を期す。押す力が八割、回す力が二割程度で少しずつ少しずつ力を込めて行く。

リューズに力を込めておらないよう、曲げないよう…

ラグに力を入れて折らないよう…慎重に慎重に。



…なんとか滑らせずに開けることができた!!


黒い汚れが見える。ひどいコンディションだなぁ…

この蓋も、載せてるだけの筈なのに、パッキンでケースにへばりついているため全く取れない。コジアケを使い、抉って外す。


すると…



なんとも美しいムーブが


ケースが汚れをすべて受け止め、内部を守ってくれていたのだ。ありがとうケース。手入れも少ないため驚くほど美しいムーブであった。
当然ながらジャガールクルトのロゴが金文字で輝いている。北米のメモボックスは、単にルクルト表記なので、中身もダイアルと合致して、高価なヨーロッパ版のメモボックスとなる。




…続く。 

Memovox E855 ( cal. K.825)

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ドンッ!



…かっこよすぎる。



E855はいろんなバージョンがあるが、このバージョンと僕がゴールドで持っている以下のバージョンのものが最もカッコヨイデザインだと思う。


パンダダイアルとかパーキングとかワールドタイムとか色々派生があるが殆どはガッチャで作られたもので、純正デザインが一番美しいと思うのです。





ジャンクMemovoxをどう直すか

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ジャンクで、憧れのMemovox E855のステンレスシルバーを購入した。


ジャンクといっても、ケースが綺麗なのが非常に好印象であった。症状はほとんど何も書いていなかったのだが、とりあえず届いた段階で時間あわせができなかった。あと、ゼンマイがろくに巻けなかった。それでも秒針は元気に動いていたので、それだけでも御の字である。


この時計は伝説的ともいわれるK.825というCalを搭載していて、このキャリバーの特徴はなんといってもハーフローターという自動巻き機構である。コツンコツンとローターがばねに接触して巻き上げられていく感触は非常に心地よく独特なのだが、この自慢の機構もうんともすんともいわないのである。 

文字盤もまぁ綺麗な部類ではあるが、汚れが付着している。風防も傷だらけで、風防とケースの間には黒いゴミがたまっている。おそらく、清潔でない部屋に長期間放置されていたものであろうと推測される。
壊れ具合から見て、それを無理に使おうとしたがまともに使えなかったため、ジャンクとして放出したものであろう。



なおしがいがあるなぁ・・・と、 思いました。


しかし、ケースはホンマに綺麗!!!



これだけでも十分買った価値があった。


尚、このモデルのこの色のケースは、ゴミ一歩手前の状態のものであっても某ベイで10万円くらいで落札された過去があるくらい、入手が困難なのです。


ステンレススチール なんてゴールドより何倍も多く作られているのに、なんでだろか。人気あるからだろうなあ。カッコヨイもんなー…


 

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