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Rolex 16233G 分解洗浄 日の裏側

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続いて、日の裏側の分解に入る。個人的に日の裏は苦手で、理由は昔セイコーファイブのカレンダー抑えのバネを飛ばして無くしたトラウマと、ムーブによって仕組みが極端に異なるため、部品のそれぞれの役割と組み合わせを考えるのに骨が折れるからである。
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ところが流石ロレックス…こちら側も整備のしやすさを念頭において設計していることが伺える。なんと、カレンダーディスクは一つのネジも外さず、抑えを90度回転させるだけで取り外せるのであった。すごない???
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カレンダー送り機構の抑えの裏側。左上に弓のような部品があるが、カレンダーを正しい位置に固定するためのもの。大嫌いな針金式のバネではなく、部品と一体になっているタイプ。外すのもつけるのも簡単。素晴らしすぎる😭 すごいぞ!3135。
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切り替え機構が丸見えに。

左側の円形の部品はカレンダー送り。その左にある長細い部品も機構の一部。カレンダー送りの回転を止め、一気にジャンプさせる。
この部品の働きにより、日付が変わる直前までカレンダーが動かず、いきなりカシャって日付が変わる。これがデイトジャストというモデル名の由来である。
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時針が取り付けられる筒車を取り外す。
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カレンダー送り機構を取り外す。写真左上に映っているが、ここにはしれっと針金式のバネが仕込まれているため、指で押さえながら気をつけて外す。ロディコで抑えるだけだとバネのパワーに負けて飛ばされることがある。
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切り替え機構の抑えを外す。
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抑え。
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の、裏側。
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さて、切り替え機構。組むときに写真を見ながら組むことになるため、凝視。昔はスケッチして構造を覚えていたらしい…💧
簡単に、好きなだけ写真が撮れて、かつ綺麗な画面でズームまでできるiPhoneに感謝。
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カチャカチャとバラしていく。
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一つの部品を外すたびに一枚写真を撮る。ヘンゼルがパンのかけらを森に落とすが如く、丁寧に…
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全体も欠かさずに。
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切り替え機構は超慎重に。リューズとどう連動するのかを予測しながらバラしていく。古い油でベトベト。
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完了。
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きれいにプレートだけになりましたとさ。ビックリマンのキラキラのような模様はペラルージュ文様という。ゴム砥石を押し付けて作るらしいが、今度ミニルーターでやってみようっと。
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次は自動巻機構。
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抑えを外す。以前、この中の真ん中の黄色い歯車が錆びている個体を直したことがある。
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構造を忘れないように写真を忘れずに…!
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こっから超音波洗浄機に突っ込んで洗う。続く。

ROLEX 16233G 分解洗浄 輪列側

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ケースの方はオッケーなので、分解洗浄へ進む。

針を外す。
このギラついたダイアモンドインデックス、良いねぇ…!
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文字盤も外す。
側面に二つネジがあるので緩めて持ち上げるだけ。さすがロレックス、加工精度が高いのか、すごくスムーズに取り外せる…。安い(といっても数十万クラス)時計だとガタガタで取り外しにくかったりする。
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裏返して駆動系を分解していく。まずは駆動部の息の根を止める、という時計師の言葉を忘れずに…

3135 の素晴らしい両持ちブリッジ。いつ見ても惚れ惚れする…
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ブリッジごとテンプを取り外したところ。
テンプの左右、ねじ止めされていたところにハマっている金色の丸い輪っかは、テンプ受けの高さを変えてテンプのアガキを微調整するためのもの。ロレックス以外では見たことがない。素晴らしい工夫。これを考え出した人は天才すぎ。
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輪列受けを取り外したところ。
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三番車を外す。
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二番車、四番車を外す。波打つようにムーブ全体に刻まれているペラルージュが美しい…!
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香箱受けを外す。
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香箱も取り出す。
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真ん中の抑えも外す。
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これはハック機構部分。時刻合わせのためにリューズを引いた時、秒針を止めるためにテンプを停止させる役割を持つ。この金色の細長い部品がぴょこんと飛び出てテンプを止める。
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これもきちんと分解。
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つづく。



ROLEX 16233Gの外装研磨

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研磨といっても設備がないので、小キズを取る程度である。

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電動のミニルーターとサンエーパールで心を込めて磨く。

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うーん、まぁまぁ…か?🤔
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次はラグのヘアラインの部分。マスキングテープで周りを囲う。

まずはピラミッドベゼル。さらに側面もマスキングテープでカバーする。

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ちと分かりにくいが、下側の側面にマスキングしている。ヘアライン用研磨スポンジで一方向にシュッシュッと磨いていく。まずは荒い目から始め、三段階で細かい目のものに変えていく。
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こんな感じ。ラグ部分のヘアラインから小キズが消えてスッキリ!
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反対側。

奥に見えてるスポンジがヘアライン加工用のもの。

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ブレスも、コンビ部分の金色の所をマスキングした後、サンエーパールとミニルーターでガーッと磨く。

バックルの裏も抜かりなく…
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ジュビリーブレス、磨いたらキラキラ光ってめちゃ綺麗!最近GMTマスターのヘプシカラーがジュビリーブレスのモデルを出したが、やはりジュビリーブレスの方がカッコよく、グレード感があると思う。


バックル表側はつや消しなので、ヘアラインからラグ部分と同じように小キズを取る。

写真を撮ってないので、仕上がり後のものを載せる。
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つづく。

愚かなパチロレ

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某所で見かけた、セラミックベゼルのサブマリーナー…の偽物。

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溢れでるチープ感がとても物悲しい…

このとき、裏蓋を開けてメンテしてるとこを見たのだが、この様になっている。許可を取って撮影した。⬇️
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なんこれ😭😭😭😭😭

ペラペラのプラスチックのようなムーブメントにも衝撃であったが、それ以上に笑ったのがこれ。
切替車、なんか紫色のシール貼ってる…
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本物のロレックスのムーブの切替車は、アルミ素材の歯車に耐久性向上のための加工がされていて色が付いてるのだが、それを色だけ真似ようというのである。

愚かだ…。

ちなみにこれが本物のムーブメント。
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さて、彼らはパチモノを作ろうというのだから本物にも当然相応に詳しいはずでふある。ロレックスの切替車の表面加工なんて百も承知だろう。そういう人たちが、額に汗して考えつき、素材を発注し、決して低くはないレベルの技術で加工した末に出来上がったものが、これである。

無駄な会議に出て、上司のパワハラにもめげず、頭の悪い部下を根気強く指導し、現場をわからない経営陣の文句を言いながら、残業を重ね、手を油と金屑まみれにしながら作り上げたものが、これである。

愚かだ。そして、悲しいお話だ。

こんな悲しいパチモノに、1万円も2万円も出す御仁がいるものだから、わからない。

パチロレの製作も購入も、技術力、生産設備、原料、貴重な人件費の浪費以外の何者でもない、文化的に価値がゼロな行為と言える。

さてもさても、読者諸氏には厳に慎むようお願いしたい。


ま、こんな場末の時計ブログを読むような好き者は端からパチモノには興味ないとは思うのだけれど、あるいは騙されてつかまされたりしないかと申し上げた次第でございました。

ロレックスのオープナーゲット!

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工具ゲットシリーズが続くが…

 
フロンティアのロレオープナー。ヤフ某クでゲット。古そうだが一式揃っているので問題ないであろう…


右奥にあるパソコン用のマウスと比べて貰えばわかるのだが、想像してたより1.5倍くらいデカい。

開けたところ。右のレバーのようなやつに、黒いコマを取り付けて使うようだ。

左上に見える金具は、裏蓋を開けるための大型工具である側開器に取り付けて使うためのアタッチメントであろう。いつか欲しいなぁ…


ロレックス、でなくてロレックスを開ける工具であるところがやや悲しいのだが、開けるときはいつも店まで行って金払ってただ開けてもらうだけで悔しかったので、良い買い物をしたと思いたい。

一点心配は、ちゃんと使えるかの確認をしてないことであるが…、ま、いいか。


24年前の時計のお値段

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古本屋で入手した昔の時計雑誌を読んでみた。

昔の時計って、ほんま安かったんやなぁ…



エクII。このモデルは現行品と違って、短針がベンツ針でなくストレートなタイプである。僕はめちゃめちゃこのデザインが好きで、ほんとに、いつかこの腕にはめて見たいと思う一本なのだが、みんな思うことは同じのようだ。

オークションやらみても凄まじく人気があり、凄まじく高価である。一本300万を超える個体も珍しくなく、完全に高嶺の花である。


それがなんと…




お値段28万円から


パチモノ級の安さと言える。



他にも、僕の大好きなメモボックス、アメリカモデルのルクルトロゴである。

メモボックスとしか書かれてないが、このブラックダイアル、三つのリューズは超スーパーレアモデル『ポラリス』だ。

ただ、見慣れないダイアルなので少し調べてみると、どうやらプロトタイプが、作成された直後に500個のみ販売された、いわばプレポラリス…らしい。


言うまでもなく、事案レベルのレア度である。お値段はつけようがないが、あえてつけるとすれば150万は堅いのではなかろーか。


それが、




20切り。こんなのはもはやポラリスのリューズ三つ分のお値段である。


四半世紀とはいえ、そんなに物価って変わってないのではないか?三十年前のビッグマックも四百円程度である。


と言うことは、やはり時計自体の価値がこの二十年で大変に上昇しているのだろう。

時計を愛する者として今が不当に高いとは思わないが、この時代か激安であったとは言ってもよいのではなかろうか。クオーツショックからまだまだ脱しきれず、機械式時計の価値がまだ定まっていなかった…というのもあるのかもしれない。


誰かタイムマシンとお小遣い下さい、と思いました。切実に。


余談ながら、憧れのユニバーサルジュネーブのトリコンパックスについて、栗崎氏の記事がある。

熱量のある素晴らしい記事。ボタンの操作まで解説してくれていてたまらん。

氏とは一度だけ、ものすごくたまたまではあるが、電話で話をしたことがある。時計愛がひしひしと伝わってきた。そしてめっちゃめちゃ丁寧で優しかった。 



以上、時計の価値というものについて考えさせられた一冊でして、とさ。

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