青文字盤が美しいホイヤーの分解掃除 その4
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ETA2892A2の分解掃除続き。
個人的に苦手とする自動巻機構の裏側をバラす。
じつはこの自動巻機構、スムーズでなく、回す時に少し擦れるような引っかかりを感じていた。
歯車が錆びているか、ローターのボールベアリング部分が劣化しているかどちらかだろうと思っていたのだが、とくに錆びは目視できないので、この感じだとボールベアリングかなぁ。
異物が挟まってるだけかもしれないので、とりあえず超音波洗浄で様子を見てみよう。
裏側から3つのネジで、まずはローターを取り外す。金ピカできれいなローターなので、傷つけないよう慎重に…
受けを外す。相変わらず、小さいネジや歯車が多いため苦手である。⚙
外し終わった。
下の写真は切り替え機構の部品。
僕が機械式時計に感動するポイントの1つに、この切り替え機構というものがある。
切り替え機構とは、リューズを回してゼンマイを巻き上げたり、一段引いてカレンダーを合わせたり、さらに一段引いて時刻合わせをしたりと、リューズの役割を切り替えるための機構を言う。
めいめい好き勝手な形状をしているように見えるのだが、じつはその全てに意味があり、それぞれは”この形でないと機能しない”という絶対性を持っている。
バラしたり、特に組み上げたりするたび、畏敬の念を抱かざるを得ない。
こちらはカレンダー機構。当然ではあるが、カレンダーディスクは超音波洗浄機にかけてはならない。多分文字とか塗装が剥がれまくります。
洗浄する前に、全ての部品の位置をこうして写真に撮っておく。どこに置いているネジと組み合わせるかを忘れないための措置。自身の記憶力の悪さ対策である。
かつてはこいうのは都度スケッチしたと聞いたことがある。気軽に写真を撮って見返せる、良い時代になったものです。
その5へつづーく。
※…iPhoneがまだおかしくて、写真を撮って保存するということが出来ない。なので、記事に書くときはlivedoorアプリの機能で写真を撮ってから直接貼り付ける必要がある。ので、このような細切れなエントリになるのであった。不便なことこの上なし。
パソコンにバックアップしてから初期化しようと思っても、バックアップが失敗するという始末…iTunesとiOS、相変わらず自由度が低いくせに質が悪い…