Omega Memomatic オーバーホール その1

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さて、僕が二本目に手に入れた機械式時計であり、アラーム時計にはまる切っ掛けとなった、OMEGA Memomatic。6-7年前に時計屋にOHを依頼した後は全く手つかずであったので、そろそろ分解掃除しようかなという事になった。

緑のシャツと、緑の紐ブレスと共に。時計のブレスは、ビンテージもののエクステンションベルト。ばね棒のところが横にびよっと広がるので、22㎜のラグ幅を持つこの時計にもこのようにハマるのでした。
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蓋を開けたところ。
え?自動巻きじゃないの?と思うかもしれないが、これは僕があえて外してある。理由は、軽量化のためと、自動巻きローター芯の摩耗を防ぎたいたいから。ローターは別の袋に大切に保存してあります。自動巻きの手巻き化、おすすめです。
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裏ブタ。あらまあ、、、さびも浮いてるし汚れがひどい。
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というわけでばらしていく。まずは外環のリングを取り外す。いきなり思ったより複雑で、これは分解にあまり慣れてない人が手を出したら一発で分からなくなるやつだと思いました。
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ケースの中身。この個体は文字板の状態も良く、素晴らしい。
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緊張した面持ちで針を取り外す。真ん中の印はアラームインジケーターで、この時計のすごいところは、なんと時間と分の両方でアラームセットできることである。とはいえ厳密に分単位で会わせられるわけではなく、組み立てManualの注釈には『+ー4分でアラームが鳴るとよい』みたいな事が書かれてあった。
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裏返して、ムーブメントをばらしていく。
この瞬間が緊張するし、わくわくするし、楽しい。体験したことある人しか分からないはず。
ほんっと楽しいのです。
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自動巻き機構の取り外し。ここまでは、ローターを外した時にやったことがあったのでした。
(ドライバーが写ってますがもちろんこんな適当なドライバーで分解してる訳ではないです)
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真っ先にテンプを取り除く。実はこれも二度目で、昔テンプがずれてたことがあり、修正するのに外したことがあった。

ムーブメントの刻印も見える、Cal.980 である。元はレマニアのアラームムーブで、それをOMEGA用に色をつけたりカスタムしたりしたものだ。
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輪列受けを取り外す。ここから先は未知の部分。ドキドキ…

なんとなく見て思うのは、向かって左側は普通の時計の機構で、右にアラーム用の機構があること、香箱(メイン動力源)は一つであり、時計の運針とアラームを鳴らす動力は同じ主ゼンマイからとってきているという事だ。
(SEIKO Bell-maticや、VulcainのCricket、JLCのMemovoxはアラーム用に独立したゼンマイがある)
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せっかくなので右側のアラーム機構側からバラしていく。
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この銀色に光っている金属の塊はハンマー。これがすごい勢いで振動し、外環リングを叩く事によってアラームを鳴らすという仕組みである。
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ハンマーを震わせる役割をもつ歯車は、右の白いプラスチックの歯車。なんと!金属ではないのか。こりゃーアラームならしまくって消耗させるのはヤバいね。
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こんな感じで、アラーム振動用歯車の上側をはずすと、大きい歯車の内径に小さい歯車があるのがわかる。理解力がないのでなんのためかよくわからないのだが、おそらくは回転速度を上げるため、、、だろうか?ものすごく小さい歯車なので慎重に外し、慎重に置く。
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とれたとれた。アラーム関連機構と写真を撮る。
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これでなんの気兼ねもなく?輪列をばらしていける。
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裏がバラバラになったので次は表。文字板を取り外す。この青い部分は圧入されているだけなので、少しずつこじって外す。心臓に悪い。
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アラームインジケーターは、この2つが一つの部品になっている。分解しようとしたがよくわからなかったので、怖くなってあきらめた。
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カレンダー抑えとカレンダーディスク。このフォント好き。
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カレンダーを取り外す。
注目すべきは、中央に写っているアラームインジケーター回転ギア。大きな円盤の周囲に歯が切られている。さらに中央下には歯車が。
あとは、切替機構。リューズと、アラームボタンは下ー右にかけて見えるが、外から見るとシンプルだが、中はなかなか複雑だ。アラーム時計はアラーム機能ボタンとリューズ操作が連動しているケースがほとんどのため、このように切替機構が複雑になりがち。
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別角度から。
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いちばんなくなるリスクの高いカレンダー抑えばねは、率先して取り外す。取り外すときはこのように抑えたり、ロディコで固定したり、ビニール袋やサランラップの中でやったりする。それくらい注意しても注意しすぎるという事はないのです。
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次にアラームインジケーターの作動ギアをばらしていく。
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こんな感じ。真ん中の部分がアラームが鳴る仕組みである。鉄の棒が左上に向かって伸びており下にすこし曲がっている。これでアラーム作動ギアをロックしている。これが少し浮くとロックがはずれ、アラームが作動する仕組み。開けてみれば何のことはないシンプルな機構だが、これを考え付いて実装する(しかもPCもメールも無い時代)のは変態レベルのすごさ。
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こうしてみると、けっこう汚れがたまっている。でも削れたりしてないので状態はヨイね。
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恐る恐る、アラーム機構を外していく。絶対に部品を飛ばさないように。。。
ネジも形が違うので、どこから何を外したかというのは覚えておかねばならない。
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切り替えレバーや、アラーム機構を取り外しましたの図。左側、切替機構の部品がまだ残っている。タツノオトシゴのような形の金具が、リューズの場所に応じてアラームボタンの状態を切り替える部品。
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ばらした部品をまとめたら、こうなる。
思ったより部品数が多く複雑で、ネジの種類も多い。ものすごく怖い。
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地板。
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最後に、リューズを抑える部品であるカンヌキとばねをばらす。このばねも、もし飛んでいけばTHE/ENDなので、放射性物質並みに厳重に取り扱う。おすすめは、まずはロディコで吸着する事です。
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ここまでばらし終わったわけだが、ごらんのとおり、Cal.980は部品数が多く下手したらクロノグラフより多いのでは?と思わされた。紙に整列させたあと、丸をかいてグルーピングし、絶対に写真を撮るのを忘れない事。もし忘れたら組み立てられませんです。


次回へつづーく。



ブログを訪れてくださる方へ、Twitterのご案内とSNS、時計ブログ考

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最近TwitterやインスタなどのSNSにうつつを抜かしておりますので、是非ご覧になりに来てくださいませ。フォロー、ブロック、リプ、リツイートなど完全自由です、なんの断りもいりませんです。


https://twitter.com/HorologyWatchi1?s=09

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時計ブログとは

でも思うのは、Twitterは過去のつぶやきを遡ってみるのには向いてないということ。インスタは、過去の投稿を見るのは容易だがキャプションが出ないので詳細はつかめない。

情報の蓄積性、一覧性、粒度、どれをとっても、はやりブログという手段で情報をまとめておくことは、世の人たちにとって有益な事だと信じている。

なので、時計趣味を続ける以上、社会への情報還元という意味では一番ブログが適している。例えば、アストロディジットが気になる人がググって(他の素晴らしいサイトを読んだあとさらに)飛んでくるのは僕のツイートやインスタ画像ではなく、このブログだろう。

てきるだけ、後追いでもTwitterと同等の情報は載せていきたいと考えてますので、このブログにも今しばらくお付き合い頂ければ幸いでございます。

SNSとは

SNSで楽しいこと、醍醐味というのは『反響』のある事だ。イイネやダイレクトメールを貰うこともあるし、憧れだったコレクターにリプを送れば返事をくれたり、フォローしてくれたり、たまにコメントをしてくれたりもする。誰かと繋がること、それを認識することが容易な分、あたかも仲間の輪の中に自分がいるような錯覚を覚え、承認欲、集団欲が程よく満たされる。

…と書くと何やらよこしまなものに聞こえるがそれは素晴らしい事で、SNSを通じて僕より遥かに時計愛も知識もスキルもある人々を知る事ができたし、彼らの中にはプライベートで結成された同好会グループ、『ウォッチメーソン』に海の物とも山の物ともつかぬ僕のようなものを参加させてくれた人々もいる。日々、まだ見ぬ時計を知り、考えもつかなかった知識を学べる。

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突然だが、身の回りで新型コロナでなくなった人はおられますか?僕には直接の知り合いはまだいない。そろそろ話を聞いてもいい頃だとも思うし、つまりは自分がそうなっても全くおかしくないという事でもある。
また、さる時計師は、時計制作仲間のパートナーと出会ってから8年が経ったがあまりに早く感じ、あっという間に死んでしまうのだろうな、と仰っていた。

何が言いたいかというと、いつ自分の人生が終わってもおかしくないし、健康が損なわれるのはそれよりもっと早いはず。それが分かってるなら、せめて同じ趣味の道を歩む人達をたくさん知って、知ってもらって、交流するのはなんとも得難い事で、それを助けてくれるSNSには感謝しかない。

これは偽りない気持ちであり、この点で、まだTwitterなどで時計好きの人達と繋がってない皆様には、ぜひ、騙されたと思ってアカウントを作り、(僕をフォローする必要はないので)僕のフォローしてる人たちを適当にフォローしてみるとよいのに、と願ってます。

反響を必要としない時計愛

でも、時計愛を持つ人たちにとって、反響とは必ずしも必要なものではないし、むしろ嫌う人たちだっている。それもまた素晴らしい事だと思う。僕はブログを長く続けてきたが、ブログに反響を求めたことは一度もなく、遠い将来誰か一人にでも僕の記事が役に立ってくれれば幸い、と思いながら書くものだと思っている。

SNSがあまりに楽しく最近はそれを忘れそうだったので、今一度こうして考え直す事は、意味の無いことでは無かったと、時計を眺めながら思った次第でございました。


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(最近買ったダークブルーのベルマチック・オクタゴン)

Zodiac Astrodigit 完全体。美しすぎる。

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というわけで…あれから、軽く研磨し、ヘアラインを入れ、超音波洗浄機で洗い、クリスタルガードで一度コーティングしたものを使い始めている。

これがもう本当にかっこよく…、超レア時計であるのがとてももったいない。無垢のステンレスブレスの重量感は本体以上に存在感があり、しかもウデにフィットする。フィットしつつも、独特のコマの形状により面のシャープさを失うことなく、とても美しい曲線を作り出す。
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そもそも、机に裏返したブレスを置いた状態で片方をつまむと、そのままたわむのではなく、ピンっと伸びて両端とも持ち上がるという構造がスゴイ。下の写真は反対側を手に持ってるので浮いてます。こんな浮き方するブレス、他にある??
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面の織り成すカッコよさがどれくらいか?というと、これくらい。

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ブレスは、半円と”T"の形状の部品で構成されてて、これによって直線も曲線もものすごく美しくなる。
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ついでにこれに合うモジュール(ESA942.711)に入れ替えようやく完全体になってくれた。
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あまりのカッコよさに、ほっておけばSNSの投稿がコレばかりになってしまうというくらいかっこいい。ので、かなり自粛している。

この鈍い輝き。
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ポケットショット。こんなかっこいい時計なかなか無い。
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このように、直線的なシェイプをキープできるので、置いても絵になる。
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このブレス独特の美しい直線、曲線。

曲線はこれがわかりやすい。コマとコマの曲がり具合が一定で大変美しい。2021-02-12-093420436

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似たようなブレスのHP-01、2台と記念撮影。このスリーショットは多分世界初だと思う。

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この3つが揃ったら。。。何も文句ないよね。
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以上、Zodiac Astrodigitのトピックでした。

Web史上最大ボリュームでこのモデルの写真が載ってるエントリだと思います笑

ZODIAC Astrodigitのブレスレット発掘&ゲット

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タイトル通りなのだが…

前回のポストで、10年以内に見つかればいいかなあと思っていた、ZODIAC ASTRODIGITのブレスレット。

ただでさえ幻のモデル、それにブレスだけともなればはっきり言って絶対出てこないだろうと思っていた。それでも希望を持って、ひょっとするとなにかのジャンクに埋もれてるのでは…と思い、一縷の望みを抱いて以下のような事をしていた。

・イーベイで、『ZODIAC WATCH BRACELET』で検索保存
・毎日巡回。時に一日二回巡回。
・横線のブレスがあれば拡大して凝視。


結構似たようなブレスは出るのだが、細部を拡大してみるとやはり違う。Astrodigitを取り上げているホームページ(ほとんどがコレクター集団、シクラメンの方のページ)で裏側の模様や側面などをよーく見て、写真だけでも判断できるようにしていたので、どんなに似ていても違うのが判別できるようになった。


ある日、寝ぼけ眼でふとんの中で巡回しているとき、いきなり見覚えのあるバーブレスが目に飛び込んできた。コレクターなら分かるであろう、体温が一瞬にして上がり、瞳孔が開くあの瞬間。すべての画像を拡大して眺めてみてもどう見てもAstrodigitのブレスであった。もちろんタイトルにはZodiac Vintage Watch Braceletとしか書かれておらず、しかも値段は在庫処分的価格。

気になるのは、実測したサイズである22mmでなく25mmとして出品されていたことであったが、おそらく取り付け幅ではなくブレスの最大の横幅を記載しているのだろうと理解し一安心。


心を落ち着かせるため水を一杯飲み、改めて見てみるがやはり間違いないようなので、平静な心でポチって発注完了。

ワクテカして待つこと3週間、フランスからついに届いた…。
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ドキドキ…・
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パカっ
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うおおおおお
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!!!
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すごい!!!格好良い!!!!
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仮合わせ… ドンピシャ!!!確信してたけど間違いなかった!
嬉しすぎる。
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ついに…ついに、Astrodigitが本体+ブレスの完全体に!(T T
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ひたすら感動。

後ほど大量に写真UPします。



ジャンクなZODIAC ASTRODIGITのケースクリーニング

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さて、ボロボロの状態で届いたAstrodigit

早速細部を見てみるが…酷いものだ。隙間という隙間には皮脂とホコリの混じったようなものがビッシリと詰まっていて、固着している。


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このように、打ち傷、擦り傷は数えられない。
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一番わかり易い表面からきれいにしていこう!ということで、ガラス部分と側面にマスクしてから粗めの耐水ペーパーで擦っていく。
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どんどん耐水ペーパーの目を細かくしていき、最後はヘアライン加工用のスポンジでまっすぐ筋目を入れていく。
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こんな感じ。文字の中の墨が抜けるが、これは仕方がない。まだうっすら傷が残っているのだが、これは、重要文化財並みに貴重なこの時計をあまりヤスリでガリガリやり過ぎるのは僕の精神が持たないためである。

んで、上側も同じようにすすめる。
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ガリガリガリガリ…
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こすってる途中。
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ヘアラインまで入れたのがこちら。削ってるので当然ながら文字も削り取られている。
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細かな傷はあらかたとれたので、次はサビの除去などのクリーニングを行う。横に見えてるのはヘアライン用スポンジ。
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錆取り液をサランラップにあけ、爪楊枝で細かく塗布していく。
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ネジの折れている4箇所と、側面のボタン部分の錆がひどいので、トントンと厚く乗せていく。
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どんどんサビが浮いてくる。君たち、一体何年前からサビとして存在してるのかね…?
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ケースの中のムーブメントが収まる周囲にもサビがういているため、ここにも錆取り液を塗布していく。
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もちろん、セッティング用のボタンも。サビがかなり浮いているため厚く盛る。あまりにもサビが多く、途中何度か拭き取り、また盛り直すのを繰り返した。
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だんだんとスッキリしてきた。
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‥のまえに、プッシャー部分も磨いてきれいにする。
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次はエッジのクリーニング。テープでしっかり保護して同じように、ヤスリがけ。エッジを丸めないよう細心の注意を払う。
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ちなみに、超音波洗浄にはかけていない。ガラスの奥のミラー部分が少し傷んでおり、超音波洗浄で万一影響があってはいけないと思い控えた。

さて、次は墨入れ。

オイル挿しにタミヤカラー黒を載せ、このように盛っていく。はみ出る部分はどうせ削り取るので構わない。
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拡大機能でガン見しながら、ものすごく気をつけて盛っていく。
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上も下も盛り直し。乾いた頃に、オイル挿しで不要なタミヤカラーを細かく削り、最後はヘアライン加工用スポンジで削り飛ばす。
本当はこの上に紫外線硬化剤などでコーティングすると良いらしいのだが、残念ながら手に入らなかったので見送り。
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できた。
だいぶスッキリしたんじゃないかな?
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戯れにセイコーのブレスを着けてみるなど。
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中に新品のムーブを入れたらなんとか動いたので一安心。

だがなんと、
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もともと入っていたムーブがすでにオリジナルから入れ替えられていた…。入ってたムーブと同じものを発注したので、間違えたムーブを新品で買ってしまった😂秒表示やクロノグラフ機能がないので、あれ?おかしいなとは思ってたのだが…(笑)


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とはいえ、キレイになった幻のアストロディジットが実用できるというのは単純に嬉しい。ケースだけでも、別格のオーラを放つモンスターウォッチでした。


とはいえ所詮ケースのみのジャンク上がり、かつジャンクすら全く世の中に出てこない幻のモデル。ブレスレットなど揃うわけ無いと思いながらも、気長に探してみようと思いました。十年以内に見つかれば超ラッキー!と言う事で…





時計愛好者と会う際の心得と、不幸なトラブル

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恐怖?のオフ会


以前、時計オフ会(gtg)の様子がSNSで流れてきたのだが、その中で高級時計を並べ記念撮影をしていた際、一本が倒れ横においてあった高級時計を直撃するという悲劇が発生してしまった。
ちなみにぶつけられた側は風防の上、ぶつけた側はクロノグラフのプッシャー側側面であったので、この場合破損リスクは不幸中の幸い?にして、ぶつけた側のほうが大きかったといえる。

海外のオフ会画像などを見ていても、片腕に大量のパテックフィリップをはめていたり、無造作にテーブルの上に広げ重なり合ってる部分があったりと、ハラハラする画像を見る事がままある。

以下は僕の愛読する時計ジャーナルサイト、SJXのGTGの様子である。コレを見て、ここに大事な時計を参加させたくないなぁと思う人は、決して僕だけではないだろう。ただでさえ繊細なビンテージ時計のベゼルに金属を乗せるなど、ちょっと考えられないレベルの無配慮である。

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https://watchesbysjx.com/2016/12/photo-report-vintage-rolex-asylum-3rd-anniversary-the-tropical-paradise-gtg.html



時計は実用品であると同時に非金融資産、そして装飾品でもあるため、人によっては線傷一つすら許さないという場合もままあり、他人のものや売り物を取り扱う際には細心の注意が必要になるというのが暗黙の了解である。

で、この暗黙の了解というのが、よろしくない。

暗黙の了解という無了解


話は変わるが、国際規格という概念がある。各国で違う基準をもとに何かをするのは効率的ではないから、国際的に合意した基準をもとに運用しようという取り決めであり、品質保証の基準点である。ISOやIECなど国際的に共通の規格を作るものもあるし、各国が国内で取り決めるものもある。

こういったものがないとどうなるか?

相手とのコミュニケーションの前提となるお互いの常識がバラバラのままであれば、当然やりとりに齟齬や過誤が発生し、効率も低下するし予期せぬ被害に遭う恐れもある。結果、交流は止まる、あるいは詐欺や敵対的取引などが増加し生産的な活動が停止してしまう。

そうならないために、国際規格というものが存在する。

翻って、時計の世界ではどうか?

当然、生産過程や品質においては工業規格などが存在するのだろうが、時計愛好家がその他の愛好家と交流する際に、お互いの時計をどのように扱うかという礼儀・マナー・プロトコルというのは、今の所きまったものがない。お互いがお互いの認識を信頼し、成り立っている。

お互いの暗黙の了解という無了解の元に、愛好家は集う事になる。

では、どうするべきか?



一番良いのは、『時計を趣味として他人と見せ合う際の決まりごと・マナー』を明確にし、それに時計業界の関係者が賛同を示すことであると思う。その中で必要な項目は、
  • DO:やるべきこと
  • NOT TO DO:やってはいけないこと
  • BETTER TO DO:やったほうがよいこと
  • BETTER NOT TO DO:やらないほうがよいこと

というように大別できるであろう。

それぞれに何を当てはめるかは、各々心当たりがおありだろう。そういう心当たりを持ち寄り、最大公約数的な落とし所を探り、それに権威がお墨付きを与え、敷衍され、皆がそれを納得し、実践するというプロセスを経て初めて一般的な常識となるのである。その常識の中で各々の愛好家は安心してお互いの時計を見せあい、自慢し合い、愛で合い、あるいは競争し、国家や人種の壁を超え時計愛を語り合うという、豊かな時計文化が醸成されていくんだと思う。


山積みの問題、それを解決するSolution


以下に、オフ会に関連して僕が目にしたことのあるトラブルを列挙してみる。また、それらに対するSolutionの考察については後の回に譲るとするが、どういうトラブルがあるかというのを認識しておくのも無駄ではないだろう。他にもあれば、コメント欄にて是非教えていただきたい、です。

時計同士がぶつかり傷ができる、テーブルと擦れ傷ができる、手の高さから机に落とし針が外れてしまう、バックルが机と擦れ線傷ができる、テーブルがガラスで時計を置くたびに甲高い音がする、ブレスがケースに当たり傷ができる、リューズを上下どちらで置くか諍う、グラスから水滴が落ち時計が濡れる、敬意が無いと感じる、指紋や油汚れがついて不快な思いをする、不適切な場で不適切に時計を見せ合う、勝手に腕に載せて写真を取られる、腕に乗せる際ベルトやブレスレットと当たる、知らない人に勝手に触られる、時計あるいは持ち主を中傷される(現場、及び事後)、SNS絡み:勝手にアップされる、持ち主の顔が勝手にアップされる、秘匿したい日時、場所情報をアップされる、所有者を明示せずアップする、誹謗中傷を受ける、勝手にコラージュされる、所有する時計を秘匿したいのに公開される、時計の一部不具合を公開される、etc etc...


どういうSolutionを考えるか、それをどう提言するかというのは、今色々考えているのでおいおい報告申し上げたいところです。自分の希望はものすごくシンプルで、なんの気兼ねも躊躇もなく誰もが時計愛を語り合い、それを尊重するのに必要なことを決め、皆で共有すること
これだけSNSが普及している現代では、とても簡単な事ではないのだろうか?


みなさんもオフ会(GTG)、時計絡みの面談あるいは商談の際はくれぐれもご注意を…











原爆と時計、安らかに

少し遅れてしまったのだが、8月6日は広島に原爆が投下され、人類史上初の核兵器攻撃により都市が壊滅した日であった。

多くの日本人はこの悲惨な出来事について当然の如く知っているであろうが、あるいはお忘れかもしれないので、こうしてエントリを書いて、戦争の悲惨さ、無意味さに改めて思いを馳せたいと考えた。

というのも恥ずかしながら、僕自身もこの日について忘れていたのであった。何気なくつぶやいたTweetに、『時計知りたがり』さんというTwitterユーザー原爆ドームについての投稿をされていて、そこで被爆した時計を紹介するリンクを読み、思い出したものであった。

被爆した時計たち

考えてみれば当然なのだが、時計にハマってからなんでいままで思いつかなかったのか、自分でも不思議である。原爆で犠牲になったのは人の命だけではなく、あらゆる財産、記憶が含まれる。その中に、時計も当たり前に存在する。

原爆投下により壊れた時計が、広島平和記念資料館に展示されているらしい。これは僕も目にしたことがあるはずだが残念ながら記憶にはうっすらとしか残っていない。Googleによっていくつか画像を見ることができた。
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この通り、これらの時計は原爆が落ちたと言われる8:15を指している。

原爆投下の正確な時刻について実は諸説あり、ホントは違うという声もあるようだが、判然としない所らしい。しかしまた、これらの時計の針が原爆の衝撃で止まったまま保存されていると信じるのも純粋に過ぎると思う。厳密に何分何秒に爆発したか、という詳細な記録は、米軍の記録を信じるより他にない。それによれば、15分から16分にかけて、この惨劇の幕が降ろされた、ということになるそうだ。

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愛されなかった時計たち

こんなブログを読んでいるあなたは、まあ間違いなく時計愛好家であろう。SNSで他人の時計愛を覗いたり、あるいは自身のコレクションを披瀝したり、あるいは自分だけで眺めるのみであったり、めいめいの楽しみ方をされていると思う。

この日、広島で儚くも散った人たちも、同じように、友人の時計を見て目を輝かせたり、大事に身につけている懐中時計を毎日巻き上げたり、磨いたり、精度を気にしてOHを考えていたりしていたであろう。そんな彼らのささやかな楽しみは爆弾によりあっさりと吹き飛ばされ、また、悲しいかな、数え切れないくらいの時計が破壊され、溶かされ、破棄された。

写真に残る歪んだ表情の時計たちは、そんな無念を放ち続けているように見える。おそらく、まだ太田川の川底に、暗く冷たく埋もれたままの時計もあるだろう。春に咲き乱れる元安川の桜の木の下で、もう二度と時を刻まない運命を静かに過ごす時計もあるのだろう。

愛され得なかった時計たちの悲愴に思いを馳せる事もまた、共通の趣味を持つものたちなりの鎮魂の祈りと言えまいか。

時計を楽しむ人生、は、儚くも脆い

あの時代の広島市内に生きた人たちが毎日大事に磨き、手入れし、巻き上げ、手にとって誇らしく眺めている時計は、ひとたび戦禍に遭えばかくも脆く儚いものだった。ものはいつか壊れるのが定めだが、時計は審美性、精密性、そして正確性を備えるべく技術の粋をこらして作成される工芸品、美術品、実用品であり、なおさら脆いものだ。

あなたが自分のコレクションを愛で、他人と時計愛を語り合い、新たな時計を手に入れられるという当たり前に見える日常は、『戦争や飢餓のない社会で、秩序立てられ、あらゆる方向と信頼関係が自然成立していて、なおかつ、精密な時計機械が物理的に安定した状態で個々人で所有でき、その権利を行使するに足る財産を所有する』という、人類史から俯瞰すればまるで奇跡のような瞬間にだけ許された、まさに僥倖といって言い過ぎではないように思う。

我々は、僥倖の時代を生きている。


儚くも脆い時計愛をこれからも未来へと受け継げるよう、せめて時計を愛する人々は、国境や人種の区別なく、同じ思いを抱く仲間だと信じている。すなわち凄惨な記憶の繼承であり、平和の探求である。


原子爆弾により失われた多くの命、多くの無念に、心より冥福をお祈り申し上げる。


追記

さらに上記Twitterユーザーの時計知りたがり氏のTweetにて、広島の平和記念資料館の収蔵物が検索できる事を知った。時計で検索すると、多くの写真とともにその時計にまつわるエピソードを読むことができる。胸に迫る、心を抉るようなエピソードが続く。

a-bombdb.pcf.city.hiroshima.jp/pdbj/detail/168873
名川淳史さんの姉、敏子さんは、幟町の自宅に一人でいる時被爆。隣の幟町教会へ電話をかけに行って無事だった妹、節子さんや、出勤途中広島駅で被爆した父、義人さんが相次いで戻り、敏子さんを助けようとしましたが、倒壊した家屋に火の手が迫り、近寄ることができませんでした。日が暮れて焼け跡を訪れた義人さんは、敏子さんの白骨を発見。腕の下から見つかったこの時計は、1時を指して止まっています。

寄贈者のコメントより
「身体に火が着いて焼け出したのが1時ごろと推定される。実に感慨無量であった。」自らの体験記にそう書いていた父も、昭和29年に原爆症で亡くなりました。この時計は私が受け継いでいましたが、子ども達には身近でないため、資料館で大切に保存してもらいたいと考えました。

http://a-bombdb.pcf.city.hiroshima.jp/pdbj/detail/156436
父親の中村重雄さん(当時37歳)は、勤務先の中国憲兵隊司令部で被爆し死亡した。8月9日に、司令部の焼け跡で原形もとどめていない遺骨を発見し、その中にあったこの時計を手がかりに、父親の遺骨を確認した。










ヒューレット・パッカード HP-01を良い感じに撮ってみる

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頼りになるキャベツ太郎のマスコットの蛙とツーショット。こいつ名前あるのかな?

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少し暗い部分を残したショット。ブレスの質感が物凄く良いのです。
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時計も人も、半分だけ光を当てるとなんかいい感じになることがあります。窓の外は快晴。
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いつ見ても完璧なデザインのスマートウォッチ。ポリッシュ仕上げのベゼルと、ヘアライン仕上げのブレスが完璧にマッチしており、カッコいい。状態も良いので、周りの色がよく写り込んでいる。
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以上、愛機HP-01のご紹介でしたとさ。

美しさもさることながら装着感がほんとに良いのがこの時計のすごいところ。一人でもファンが増えますように…!







まるで幻のポケモン…ZODIAC Astrodigit 入手

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以前から探していたZODIACのAstrodigitというLCD時計。
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幻の一本


僕の敬愛するUT氏の神サイト、UT Designで始めてみてからずっと探していた。ただのLCD時計なのにただならぬオーラを発していて、大変魅力的に感じたのでした。
ZODIAC ASTRODIGIT LCD CHRONOGRAPH  - UT Design
http://utdesign.syuriken.jp/watch/motel.html
Capture


このページを一読して分かることはものすごくレアな時計であること、ものすごく格好良い形をしていること、本当にごくわずかの人しか所持してないこと、などである(あと、ユナイテッドアローズがパクリデザインの時計を発売しプチ炎上したこと)。

日本人だと、以下のコレクターが所持している事が確認できる。
MONDO WATCH - by HAL Design
http://www.juno.dti.ne.jp/~hamahal/Zodiac_Astrodigit.html
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高藤冬木の古時巡礼
http://pre-cog.jugem.jp/?eid=10
http://pre-cog.jugem.jp/?eid=19
Capture3

実際、Instagramなどで探しても、日本のコレクターが1-2名(上記コレクターと被っている可能性あり)、それから海外のコレクターが一人ヒットするだけで、その他は全くヒットしない。

色違いはSS、コンビ、SSx黒 の三種類が確認されているのみ。他にもAstrodigitの名前で売られているZODIACの時計はあるのだが、このシェイプがもう圧倒的、二段も三段も上のかっこよさだと思う。

デザイン性の高さを示す逸話として、シルバーx黒のモデルはスイス最大の時計博物館である、ラ・ショー・ド・フォン(MIH)の時計博物館(Musée international d'horlogerie)にも収蔵されているという話もあるほど。これは僕が裏付けが取れてないので、誰かご存じの方は教えて下さいませ。

ほしいのに見つからない


この時計、本当に笑ってしまうほどどこにもない。

一時期、ムキになって翻訳サイトとか使いながらいろんな言語のフォーラムを漁ってみた事もあったが、本当にない。多分、これを読んでいる人も、一度も売られている所を見たことがないと思う。

ところがある日…、なんと、某ベイに、出ているではないか・・・・!!ボロッボロのジャンクで、しかもブレスレットも紛失しているが、紛れもないAstrodigitの本体…!!!
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しかも見た日にそのまま終了するようなので、夜中まで粘って落札する。他にも狙ってる人がやっぱりいて、警戒して高めを指しててよかったーw

んで、届いたのが、コレ。
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写真と同じくらい酷い。ボロボロ。裏蓋のネジもすべて紛失、1つ以外の穴はすべてネジが折れ込んでいる。だが、欠品はなくボタンも完動、液晶表示付近も軽度のダメージに住んでいるので、磨けば光るのでは、と安心した。

ムーブはぶっ壊れているが、汎用ムーブであることは確認済み。チップにZODIACのシールが貼られていて、おおー純正かー!と思ってたら、実はこれすでに入れ替えられていて、違うモデルのモジュールが動いていたようだw(新しいの買ってから気づいた。。。)

わざわざZodiac純正の他チップと入れ替えるとか、よほどの捻くれ者が使ってたか、直したかしたんだろうなあ…。よくぞ手元に来てくれた、ありがとう!

というわけで、そのうち研磨、それからムーブの入れ替えに続きます。

以上、ZODIAC Astrodigit (の一部)入手のお話でした。
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余談

ちなみにどれくらい探してたかというと、多分最初に探し始めたのが2014年くらい。んで、今回はじめてこのモデルのまともな出品を見た。(3-4年前に、裏蓋なし、ボタン・ガラス無しのほぼ鉄くずのケースが出たのを見た気はするが定かでない)つまり、6年に一度は出てくるようです、欲しい人は根気強く待ちましょうw



OMEGAビンテージクォーツめっさいい

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お世話になっている人から、時刻合わせ、ブレス合わせをして欲しいと言われて預かったこのオメガのクォーツ。

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修理内容


かなりのビンテージ品だったのだが、割と使われていたらしくあまり風化はしていなかった。ただし、その分しつこい汚れと錆あり。そんなもんはいつもどおり裏蓋を開けこすったり超音波洗浄したりかるーーく研磨したりで、割とすぐに治る。

電池交換も一瞬。ただ、時刻合わせがかなりわかりにくく、リューズを一弾弾いても時針しか調整できない。分針は、リューズを押し込んで進めるタイプであった。これが、かなりきつーーく押し込まないといけなくて、おそらく、皮脂汚れで固まったリューズでは十分に押し込むことができず、時刻合わせが壊れていると勘違いしたのであろう。

コマ詰めも同じで、ブレスを外すスプリングが腐って完全に固着していた。時計店で、無理だと断られたのことだが、腐ったスプリングを破壊していいならできるので、これもマイクロリューターでスプリングを削り取り、無事に完了。

そして、動作確認…という名の試着。

カッコ良すぎる


これが、ほんまに良い。
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写真から伝わらないかもしれないが、この肉厚のケース感、丁寧に面取りされたエッジ、ポリッシュ仕上げのベゼル、本当に美しいのである。

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極めつけは、このブレス。
ものすごく質感がよく、仕上げが素晴らしい。装着感抜群。

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この通り、ケースはゴルフの砲台グリーンのようになっており、少し下がったところからニョキっとベゼルが映えてて、めちゃめちゃ細かいがめちゃめちゃ格好良い。

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文字盤の深いブルーもたまらん。光に当てると、様々な表情を見せてくれる。

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正面から見てもすごくヨイ。3連ブレスが上下にちらっと見える。

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少し持ち上げてみた所。エッジの仕上げとブレスの質感、ベゼルの生え具合が見て取れる。

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惚れ惚れするブレス。軽く研磨とヘアラインの傷取りをしたが、ここまで美しくなるとは思わなかった。。。

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驚くべき時計である。

なんというか、この自体のオメガ特有の色気、というのだろうか、それとも妖気、とでも言おうか、、、そんなのをうちに秘めつつも、当時は最新のクォーツムーブを落ち着いたデザインに帰着させていて、見事。
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もうほんと、この適度に重量感があって、贅沢に仕上げてあるブレスが絶品。
厚みや折曲具合から伝わるだろうか。。。

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丁寧に整形されていることが分かるケースとブレス。

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ブレスの側面は、少しカーブのかかったポリッシュ仕上げ。これが、装着時に少し離れてみてもキラキラ光って、きれいなのである。

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ましたから。ベゼルの下側側面もポリッシュ仕上げ。今回軽く磨いておいたら、この輝き。。。

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じっくりと試着してK女史に返却。素晴らしい時計を見せていただいてありがとうございましたー!

謎リファレンス


でも不思議なことに、この時計のReferrenceが分からない。。。ぐぐってもそれらしいものが見つからない。ケース、ブレスは↓にとても似ているのだが、これ自動巻きっぽいし…
Seamaster 1974 Cosmic ST 366.0838
https://www.omegawatches.com/watch-omega-seamaster-cosmic-st-366-0838

もしご存知の方がいたら、教えて下さいませ。






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