秋の時計
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時計同士がぶつかり傷ができる、テーブルと擦れ傷ができる、手の高さから机に落とし針が外れてしまう、バックルが机と擦れ線傷ができる、テーブルがガラスで時計を置くたびに甲高い音がする、ブレスがケースに当たり傷ができる、リューズを上下どちらで置くか諍う、グラスから水滴が落ち時計が濡れる、敬意が無いと感じる、指紋や油汚れがついて不快な思いをする、不適切な場で不適切に時計を見せ合う、勝手に腕に載せて写真を取られる、腕に乗せる際ベルトやブレスレットと当たる、知らない人に勝手に触られる、時計あるいは持ち主を中傷される(現場、及び事後)、SNS絡み:勝手にアップされる、持ち主の顔が勝手にアップされる、秘匿したい日時、場所情報をアップされる、所有者を明示せずアップする、誹謗中傷を受ける、勝手にコラージュされる、所有する時計を秘匿したいのに公開される、時計の一部不具合を公開される、etc etc...
名川淳史さんの姉、敏子さんは、幟町の自宅に一人でいる時被爆。隣の幟町教会へ電話をかけに行って無事だった妹、節子さんや、出勤途中広島駅で被爆した父、義人さんが相次いで戻り、敏子さんを助けようとしましたが、倒壊した家屋に火の手が迫り、近寄ることができませんでした。日が暮れて焼け跡を訪れた義人さんは、敏子さんの白骨を発見。腕の下から見つかったこの時計は、1時を指して止まっています。
寄贈者のコメントより
「身体に火が着いて焼け出したのが1時ごろと推定される。実に感慨無量であった。」自らの体験記にそう書いていた父も、昭和29年に原爆症で亡くなりました。この時計は私が受け継いでいましたが、子ども達には身近でないため、資料館で大切に保存してもらいたいと考えました。
父親の中村重雄さん(当時37歳)は、勤務先の中国憲兵隊司令部で被爆し死亡した。8月9日に、司令部の焼け跡で原形もとどめていない遺骨を発見し、その中にあったこの時計を手がかりに、父親の遺骨を確認した。