SEIKO BELL-MATICのオーバーホール その1

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とある縁からとある時計を預かることになった。それは・・・

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SEIKO BELL-MATIC。いわずと知れた国産アラームの名品で、高度経済成長期に多くの企業人を支えたであろう機械式アラーム時計の代表的なモデルである。


持ち主の方曰く曾祖父の遺品らしく、不動の状態で見つかったとのことで、写真とともにTwitterでつぶやかれていたのであった。

通常であれば「おお!僕が持ってるのと同じモデルだ!」と思うだけでイイネを押して済ませるところだったのだが、かなり偶然のご縁があり、どうしてもこの時計をちゃんと動けるようにしたいなあと思ったので、修理を申し出たところ快諾していただいたのであった(無料ではないにも関わらず)。

んで、とどいたのが↑だった。丁寧に梱包されていたうえ、地元のお菓子が同梱されていたのでとても美味しく頂いてしまった。


さて、時計を見ていこう。

固着していた裏蓋をがんばって開けたら、錆と汚れが結構詰まっていた。しかしパッキンによってムーブメント中身への浸食は最小限に抑えられていて、状態は悪くなさそうだな、というのが第一印象。

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ムーブメントを抑える細い針金の部品が錆にやられている。この部品は割れてしまっている個体も多い中、錆にやられてるだけで無事であったので一安心。あとでやすりで丁寧に錆を落とせばよろしい。

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やはりムーブメント本体は無事そう。

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自動巻きローターを取り外したところ。

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リューズ(小さい穴を押すと取れる)とアラームボタン(長方形の板の様になっている部品を押すと取れる)を抜いて、ムーブメントをケースから取り出す。

文字板はこの通りミントコンディション。たまらない。とても美しい。

表面にはうっすいフィルムを張ってあるのだが、中央に向かってサンレイ模様のごとく細い線が入っている。インデクスや針には一切夜光が入っていない。ビジネスマンにはオフィスで夜光など不要だ。多分。表記も最低限で大変好感が持てる。諏訪精工舎のロゴが誇らしい。

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↓は自動巻き機構を取り外したとこ。ドライバーやピンセットの擦り傷が全くない、ねじもきれいなままであるという事は、これまで誰も整備したことがないという事であろう。

しかし肉眼でも穴石の周りなどに、古い油が鉄粉と混じり固まってしまっているのが見える。一刻も早いクリーニングが必要な状態である。

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針のクリアランス。秒針が分針に触ってしまっている。

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ばね棒のささるラグ穴も錆と汚れでつまってしまっている。

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なので、最初からついていたばね棒を取り外すのに少し苦労した。

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風防・ケースはこの状態。こうやってみると汚れて見えるが、これは大したことはない。プラスチック風防は磨けば輝きを取り戻すので、こんなに汚れているように見えても心配無用。

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ただ、この風防とベゼルの間の錆?汚れ?が気になった。かなりの面積が侵食されている。きれいになるといいなあ…

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ベゼルのこじ開け口を探し、マスキングテープで養生してから研いだこじ開けを力いっぱいまっすぐ差し込みいれ、ベゼルをこじあける。ここでこじ開けをひねったりするとベゼルやケースにダメージをあたえるため、まっすぐ差し込むのに意識を全集中させる。

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とれた。
うーん、よごれは想定以上に詰まってしまっている。ただ錆ではなく固まった皮脂?のように見えたので、根気よくこすればきっときれいになると信じている。

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もう40年近く、あるいはそれ以上の時をかけて蓄積された汚れが、ぽろぽろと落ちてきている。すぐ奇麗にしてやるからね、と心の中でつぶやく。

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錆を、油さしの先端を加工した道具で少しずつ少しずつ削る。
これは錆取り剤に漬ける前に、できるだけ大きな錆を取り除いておくためである。風防の側面は平べったいドライバーをこすって汚れを落とす。

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さて、ムーブメントの分解に入る。

針を丁寧に取り外す。サランラップをかぶせ、一番小さなドライバー二本を使い秒針を取り除いた後、分針と時針を合わせて剣抜きで抜く。こんなに美しい文字板にダメージを与える事が万が一にもないように、細心の注意を払って針を取り除く。

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側面に二つ、アラームセット用のリングをとめるねじがあるので、それをゆるめてアラームリングを取り外す。と同時に、別に2つ、文字板の足を固定しているねじがあるので、それもゆるめて文字板を取り外す。するとこうなる↓

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銅色の薄いリング状のシートと、曜日の書かれた円盤を取り外す。ねじを外す必要はない。

日の裏が出てきたが、きれいなものである。ねじも一切傷がない、素晴らしい。
三本線が入っているように見えるねじは、逆向きに回して外す必要がある。
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つづーく。




Omega Memomatic オーバーホール その3

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さて、最終投稿からだいぶ時間がたってしまい、携帯電話からすでにMemomaticの写真を削除してしまっていた。しかしなんとLIVEDOOR BLOGの下書きに写真が残っていたのが発覚し、無事にMemomaticのOHエントリを完結できそうで一安心である。

前回の続き。
洗浄かごに入れ超音波洗浄機にかける。部品数が多いので丁寧にピンセットで部品を持ち上げて、かごの中においていく。
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洗浄が終わり乾かすときはそっとキッチンペーパーの上においておく。
粉塵が少なさそうというのが理由なのだが、なんとなくよくないなあという気もしている。かといって乾燥機など入れられないし、どうするのが正解なのであろうか…
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このように、汚れがとりきれていないところや、錆となってしまい洗ったりこすったりするだけでは取り切れないところがある。
真ん中少し上と下の部分に注目、茶色い汚れが見える。これは錆だったので、錆取り剤をつけてしばらく放置し、もう一度洗う。
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このとおり!錆がなくなってすっきり。こういうのを見ると、ちゃんとメンテナンスしないと怖いなあ…と思う。
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組み立てに入る。裏側のアラーム機構、切替機構から取り付けていく。
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この時点で、普通の時計とは全く違った構造をしていると分かる人もいるかもしれない。部品の形も見たことがないものばかり。右のほうに見えている部品は、リューズとアラームレバーの切り替え、組み合わせを決定する切替機構。複雑な形状で見ごたえ、組みごたえがある。…そんな手ごたえ、なくていいのに。
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下の図は、ある程度切替機構やアラムインジケーター送り車などを取り付けたところ。
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さて、裏側の難しい部分を組むのがひと段落したため、気分転換もかねてケースをクリーニングしていく。まずは研磨して小傷をとる。
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サテン部分は細かな耐水ペーパーとサンエーパールでピカピカに磨く。
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ムーブの裏側を仕上げにかかる。カレンダーやカレンダー抑えを組んでねじ止め。
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いよいよ表側に入る。こういった歯車やほぞに汚れがついていないか、キズミで丁寧に拡大しながら見ていく。たまーに黒い汚れなどがついていることがある。
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あ、先に、この時計独特の機構のくみ上げをご紹介。

下の写真はこの時計の肝の部分。アラームインジケーターをセットするところ。真ん中のパーツに漢字の一のようなマークがついているのが見えるだろうか?
こういう目印に従ってアラーム抑えの歯車を調整することで、組みあがった後できちんとアラーム機構とアラームインジケーターが一致するようにする。
マニュアルでは、誤差は4分以内に収めること、とある。そうとうシビアな設定が必要。
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これもアラーム機構の中身。歯車に△のマークが見えるだろうか?これも日付送りをセットするための目印となる。見えにくいが、地板にこの△を合わせるための目印がついている。アラーム時計で日付送りがあると、調整が結構難しい。アラーム機構のタイミングと、日付送りのタイミングが0:00でちゃんと同期しておく必要があるためである。
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知らないと絶対に見逃すので、事前にしっかり組み立てマニュアルを読むことが大変重要。ムーブ名とPDFとかでぐぐればたいてい出てくるし、最悪はeBAYなどで購入も可能。このキャリバーの場合も以下のように結構丁寧に書いてくれている。
マニュアルがないのにOHするのはよほど慣れたムーブか、シンプルなムーブのみにしましょう。

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下は裏側、輪列をくみ上げて受けをセットしたところ。右上に見える歯車はこはぜ。この時計の特徴として、巻き上げ時のコハゼ音はとてもソフトで柔らかい。あと、下側に見える銀の弓なりの部品は、音環と呼ばれる部品で、ハンマーがこれを叩くことで音を鳴らし響かせる役目を持つ。長ければ長いほどよく響くので、ぐるっとリューズに干渉するギリギリのところまで伸びている。
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アンクルとテンプを取り付けたところ。この時点で元気に回り始めないとアウツ!幸い、スムーズに動き出してくれて一安心。
自分で設置したテンプが勢いよく回り始めるのを眺めるのは、何度味わっても感動する瞬間。
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文字板を取り付けたところ。
文字板は外側と内側で別々になっており、特に内側は複雑な機構となっており癖があるため大変注意深く取り付けする必要がある。でないと、柔らかい素材でできているため曲がったりすぐに傷がついたりする。
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針を取り付けたところ。

針は、非常に注意深く曲がりやゆがみを取ってやることが超大切。その手間を惜しむと、セットしてから止まりや干渉でなんども針をつけ外しし、時計へダメージを与えることになってしまう。

なお、アラームインジケータとしては、▲が時間、=が分に合わせてセットするもの。
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アラーム操作バーは、このように金属の板をかませて固定する。
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本当は自動巻きローターを取り付けるのだが、ぼく個人の好みとして、この時計はできるだけ軽くしたいためあえて取り外している。たった一つの部品だが、驚くほど装着感が変わるのである。
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蓋をしっかりと締める。
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もちろん新品のOリングを取り付ける。しっかりグリースを塗り、少しでも防水性を担保できるよう祈りを込めながら装着。
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ひとまず完成。
OHを終えて超すっきり!!なOMEGA Memomatic。
ビンテージのエクステンションブレスを装着しています。
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めちゃめちゃかっこよくないですか。

OMEGAの時計で、この時計よりカッコいい時計はいまだに数えるほどしか見たことがない。それくらい、かっこいい時計だと思う。
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風防も磨いたためこの通り、超クリア!ケースの小傷も軽く取ったため非常にさっぱりして見える。
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また、当面は元気よく腕の上で動いてくれることを願います。
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新たに22㎜幅のストラップを購入。うすい茶色がよく似合うかなーと思ったためこれにした。
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思った通り、ぴったり!!素晴らしい!!
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この通りズボンの色に合わせて超満足なリストショット。
ほんとうにかっこいい時計である。しかもこれで分単位でセット可能なアラームを備えているというのだから、驚くほかはない。50年近く前に、このようなクールな機械式時計が世に生まれていた事が信じられない。
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もいっちょ、最後にリストショット。
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機械式時計に興味を持ったのは別のOMEGAのSea Masterだったが、その時、たまたま機械式時計でアラーム機構を持つ時計があるというのを知り、OMEGAxアラーム時計というのを探す中でたまたま見つけたもの。

僕の生涯で二本目の機械式時計であり、コレクションの中でも特別な意味を持つ、大変重要な一本。
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以上、MemomaticのOHについて、でした。
たぶん、ここまでムーブメントの中身を紹介した記事は世界初だったかな?

秋の時計

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さて、秋である。

このブログは最終更新から春も夏もふっとばしてしまったため、秋の時計についていきなり書き始めてみよう。(MemomaticのOH記事の続きは、すでに写真がPCにBKUPされてしまい発見するのに時間がかかるためいつかまた)


日本の秋は湿気も少ないし温度も低いし、ドレスウォッチ好き、ビンテージウォッチ好きにはウキウキする季節である。

こんな壊れやすい音叉時計もご覧の通り遠慮なく使えます。

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あと、長袖には重めの時計も合わせやすいため、こういうコーデも可能。

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みなさまもよき時計ライフを!

Omega Memomatic オーバーホール その2

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前回の続き。

さて、バラした部品を見ていこう。

まず、アラームボタンと外環リング。この外環リングは多分ゴングが叩いて音を響かせるためのもの。多分ね。
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自動巻き機構を裏から。更に分解が必要。
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アンクル受けとアンクル。そこそこ擦った跡があるので、やはり手入れはされていたんだろうなあ。
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巻き上げ機構。上に2つ見える歯車の左側のパックマンみたいなやつがコハゼ。油切れっぽい。
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輪列。みたところサビとか汚れの固着とかはない。
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香箱とメインスプリング。きれいなものだ。
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切り替え機構の受けの裏側。大小3つの歯車が噛み合っている。黒く輪郭が残ってるのは昔の油の汚れ。
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アラームを抑えるレバーの操縦をする部品。なんか右側の部品、長簿沿い魚みたいで可愛い。
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カレンダー送り機構やアラーム抑えなど。ツツカナも見える。
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アラームを鳴らすゴングを震わせるための歯車とその受け。丈夫にできている。
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位置ごとに分けてこのように格納していく。
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文字板はすぐに格納してその後一切いじらない。これ鉄則。
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ここまでやってあまりの部品の多さにビビり、このような工夫をしてみた。

まず、取り外した場所が近いパーツを塊で紙の上においていき、ペンで丸で囲ってグループを作る。そしてそれぞれのグループに番号を振り、どの部品がどのグループに属すのかを写真で記録しておく。

こうする事で、万一ネジが転がってどこかにいっても、写真のグループごとのパーツの形状と数を見比べれば、どのグループから転がってきたネジかがわかる。部品洗浄後も、正しいグループに置き直せばそのまま直感的に組んでいける。
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クロノグラフの分解でもここまでしなかったのですが、思ったより部品数が多くしかもネジの形状が全く異なるためこのようにして、部品管理をしてみた。デジタル技術バンザイ。

その3へつづーく。

Omega Memomatic オーバーホール その1

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さて、僕が二本目に手に入れた機械式時計であり、アラーム時計にはまる切っ掛けとなった、OMEGA Memomatic。6-7年前に時計屋にOHを依頼した後は全く手つかずであったので、そろそろ分解掃除しようかなという事になった。

緑のシャツと、緑の紐ブレスと共に。時計のブレスは、ビンテージもののエクステンションベルト。ばね棒のところが横にびよっと広がるので、22㎜のラグ幅を持つこの時計にもこのようにハマるのでした。
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蓋を開けたところ。
え?自動巻きじゃないの?と思うかもしれないが、これは僕があえて外してある。理由は、軽量化のためと、自動巻きローター芯の摩耗を防ぎたいたいから。ローターは別の袋に大切に保存してあります。自動巻きの手巻き化、おすすめです。
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裏ブタ。あらまあ、、、さびも浮いてるし汚れがひどい。
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というわけでばらしていく。まずは外環のリングを取り外す。いきなり思ったより複雑で、これは分解にあまり慣れてない人が手を出したら一発で分からなくなるやつだと思いました。
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ケースの中身。この個体は文字板の状態も良く、素晴らしい。
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緊張した面持ちで針を取り外す。真ん中の印はアラームインジケーターで、この時計のすごいところは、なんと時間と分の両方でアラームセットできることである。とはいえ厳密に分単位で会わせられるわけではなく、組み立てManualの注釈には『+ー4分でアラームが鳴るとよい』みたいな事が書かれてあった。
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裏返して、ムーブメントをばらしていく。
この瞬間が緊張するし、わくわくするし、楽しい。体験したことある人しか分からないはず。
ほんっと楽しいのです。
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自動巻き機構の取り外し。ここまでは、ローターを外した時にやったことがあったのでした。
(ドライバーが写ってますがもちろんこんな適当なドライバーで分解してる訳ではないです)
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真っ先にテンプを取り除く。実はこれも二度目で、昔テンプがずれてたことがあり、修正するのに外したことがあった。

ムーブメントの刻印も見える、Cal.980 である。元はレマニアのアラームムーブで、それをOMEGA用に色をつけたりカスタムしたりしたものだ。
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輪列受けを取り外す。ここから先は未知の部分。ドキドキ…

なんとなく見て思うのは、向かって左側は普通の時計の機構で、右にアラーム用の機構があること、香箱(メイン動力源)は一つであり、時計の運針とアラームを鳴らす動力は同じ主ゼンマイからとってきているという事だ。
(SEIKO Bell-maticや、VulcainのCricket、JLCのMemovoxはアラーム用に独立したゼンマイがある)
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せっかくなので右側のアラーム機構側からバラしていく。
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この銀色に光っている金属の塊はハンマー。これがすごい勢いで振動し、外環リングを叩く事によってアラームを鳴らすという仕組みである。
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ハンマーを震わせる役割をもつ歯車は、右の白いプラスチックの歯車。なんと!金属ではないのか。こりゃーアラームならしまくって消耗させるのはヤバいね。
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こんな感じで、アラーム振動用歯車の上側をはずすと、大きい歯車の内径に小さい歯車があるのがわかる。理解力がないのでなんのためかよくわからないのだが、おそらくは回転速度を上げるため、、、だろうか?ものすごく小さい歯車なので慎重に外し、慎重に置く。
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とれたとれた。アラーム関連機構と写真を撮る。
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これでなんの気兼ねもなく?輪列をばらしていける。
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裏がバラバラになったので次は表。文字板を取り外す。この青い部分は圧入されているだけなので、少しずつこじって外す。心臓に悪い。
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アラームインジケーターは、この2つが一つの部品になっている。分解しようとしたがよくわからなかったので、怖くなってあきらめた。
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カレンダー抑えとカレンダーディスク。このフォント好き。
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カレンダーを取り外す。
注目すべきは、中央に写っているアラームインジケーター回転ギア。大きな円盤の周囲に歯が切られている。さらに中央下には歯車が。
あとは、切替機構。リューズと、アラームボタンは下ー右にかけて見えるが、外から見るとシンプルだが、中はなかなか複雑だ。アラーム時計はアラーム機能ボタンとリューズ操作が連動しているケースがほとんどのため、このように切替機構が複雑になりがち。
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別角度から。
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いちばんなくなるリスクの高いカレンダー抑えばねは、率先して取り外す。取り外すときはこのように抑えたり、ロディコで固定したり、ビニール袋やサランラップの中でやったりする。それくらい注意しても注意しすぎるという事はないのです。
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次にアラームインジケーターの作動ギアをばらしていく。
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こんな感じ。真ん中の部分がアラームが鳴る仕組みである。鉄の棒が左上に向かって伸びており下にすこし曲がっている。これでアラーム作動ギアをロックしている。これが少し浮くとロックがはずれ、アラームが作動する仕組み。開けてみれば何のことはないシンプルな機構だが、これを考え付いて実装する(しかもPCもメールも無い時代)のは変態レベルのすごさ。
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こうしてみると、けっこう汚れがたまっている。でも削れたりしてないので状態はヨイね。
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恐る恐る、アラーム機構を外していく。絶対に部品を飛ばさないように。。。
ネジも形が違うので、どこから何を外したかというのは覚えておかねばならない。
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切り替えレバーや、アラーム機構を取り外しましたの図。左側、切替機構の部品がまだ残っている。タツノオトシゴのような形の金具が、リューズの場所に応じてアラームボタンの状態を切り替える部品。
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ばらした部品をまとめたら、こうなる。
思ったより部品数が多く複雑で、ネジの種類も多い。ものすごく怖い。
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地板。
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最後に、リューズを抑える部品であるカンヌキとばねをばらす。このばねも、もし飛んでいけばTHE/ENDなので、放射性物質並みに厳重に取り扱う。おすすめは、まずはロディコで吸着する事です。
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ここまでばらし終わったわけだが、ごらんのとおり、Cal.980は部品数が多く下手したらクロノグラフより多いのでは?と思わされた。紙に整列させたあと、丸をかいてグルーピングし、絶対に写真を撮るのを忘れない事。もし忘れたら組み立てられませんです。


次回へつづーく。



ブログを訪れてくださる方へ、Twitterのご案内とSNS、時計ブログ考

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最近TwitterやインスタなどのSNSにうつつを抜かしておりますので、是非ご覧になりに来てくださいませ。フォロー、ブロック、リプ、リツイートなど完全自由です、なんの断りもいりませんです。


https://twitter.com/HorologyWatchi1?s=09

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時計ブログとは

でも思うのは、Twitterは過去のつぶやきを遡ってみるのには向いてないということ。インスタは、過去の投稿を見るのは容易だがキャプションが出ないので詳細はつかめない。

情報の蓄積性、一覧性、粒度、どれをとっても、はやりブログという手段で情報をまとめておくことは、世の人たちにとって有益な事だと信じている。

なので、時計趣味を続ける以上、社会への情報還元という意味では一番ブログが適している。例えば、アストロディジットが気になる人がググって(他の素晴らしいサイトを読んだあとさらに)飛んでくるのは僕のツイートやインスタ画像ではなく、このブログだろう。

てきるだけ、後追いでもTwitterと同等の情報は載せていきたいと考えてますので、このブログにも今しばらくお付き合い頂ければ幸いでございます。

SNSとは

SNSで楽しいこと、醍醐味というのは『反響』のある事だ。イイネやダイレクトメールを貰うこともあるし、憧れだったコレクターにリプを送れば返事をくれたり、フォローしてくれたり、たまにコメントをしてくれたりもする。誰かと繋がること、それを認識することが容易な分、あたかも仲間の輪の中に自分がいるような錯覚を覚え、承認欲、集団欲が程よく満たされる。

…と書くと何やらよこしまなものに聞こえるがそれは素晴らしい事で、SNSを通じて僕より遥かに時計愛も知識もスキルもある人々を知る事ができたし、彼らの中にはプライベートで結成された同好会グループ、『ウォッチメーソン』に海の物とも山の物ともつかぬ僕のようなものを参加させてくれた人々もいる。日々、まだ見ぬ時計を知り、考えもつかなかった知識を学べる。

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突然だが、身の回りで新型コロナでなくなった人はおられますか?僕には直接の知り合いはまだいない。そろそろ話を聞いてもいい頃だとも思うし、つまりは自分がそうなっても全くおかしくないという事でもある。
また、さる時計師は、時計制作仲間のパートナーと出会ってから8年が経ったがあまりに早く感じ、あっという間に死んでしまうのだろうな、と仰っていた。

何が言いたいかというと、いつ自分の人生が終わってもおかしくないし、健康が損なわれるのはそれよりもっと早いはず。それが分かってるなら、せめて同じ趣味の道を歩む人達をたくさん知って、知ってもらって、交流するのはなんとも得難い事で、それを助けてくれるSNSには感謝しかない。

これは偽りない気持ちであり、この点で、まだTwitterなどで時計好きの人達と繋がってない皆様には、ぜひ、騙されたと思ってアカウントを作り、(僕をフォローする必要はないので)僕のフォローしてる人たちを適当にフォローしてみるとよいのに、と願ってます。

反響を必要としない時計愛

でも、時計愛を持つ人たちにとって、反響とは必ずしも必要なものではないし、むしろ嫌う人たちだっている。それもまた素晴らしい事だと思う。僕はブログを長く続けてきたが、ブログに反響を求めたことは一度もなく、遠い将来誰か一人にでも僕の記事が役に立ってくれれば幸い、と思いながら書くものだと思っている。

SNSがあまりに楽しく最近はそれを忘れそうだったので、今一度こうして考え直す事は、意味の無いことでは無かったと、時計を眺めながら思った次第でございました。


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(最近買ったダークブルーのベルマチック・オクタゴン)

Zodiac Astrodigit 完全体。美しすぎる。

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というわけで…あれから、軽く研磨し、ヘアラインを入れ、超音波洗浄機で洗い、クリスタルガードで一度コーティングしたものを使い始めている。

これがもう本当にかっこよく…、超レア時計であるのがとてももったいない。無垢のステンレスブレスの重量感は本体以上に存在感があり、しかもウデにフィットする。フィットしつつも、独特のコマの形状により面のシャープさを失うことなく、とても美しい曲線を作り出す。
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そもそも、机に裏返したブレスを置いた状態で片方をつまむと、そのままたわむのではなく、ピンっと伸びて両端とも持ち上がるという構造がスゴイ。下の写真は反対側を手に持ってるので浮いてます。こんな浮き方するブレス、他にある??
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面の織り成すカッコよさがどれくらいか?というと、これくらい。

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ブレスは、半円と”T"の形状の部品で構成されてて、これによって直線も曲線もものすごく美しくなる。
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ついでにこれに合うモジュール(ESA942.711)に入れ替えようやく完全体になってくれた。
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あまりのカッコよさに、ほっておけばSNSの投稿がコレばかりになってしまうというくらいかっこいい。ので、かなり自粛している。

この鈍い輝き。
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ポケットショット。こんなかっこいい時計なかなか無い。
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このように、直線的なシェイプをキープできるので、置いても絵になる。
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このブレス独特の美しい直線、曲線。

曲線はこれがわかりやすい。コマとコマの曲がり具合が一定で大変美しい。2021-02-12-093420436

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似たようなブレスのHP-01、2台と記念撮影。このスリーショットは多分世界初だと思う。

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この3つが揃ったら。。。何も文句ないよね。
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以上、Zodiac Astrodigitのトピックでした。

Web史上最大ボリュームでこのモデルの写真が載ってるエントリだと思います笑

ZODIAC Astrodigitのブレスレット発掘&ゲット

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タイトル通りなのだが…

前回のポストで、10年以内に見つかればいいかなあと思っていた、ZODIAC ASTRODIGITのブレスレット。

ただでさえ幻のモデル、それにブレスだけともなればはっきり言って絶対出てこないだろうと思っていた。それでも希望を持って、ひょっとするとなにかのジャンクに埋もれてるのでは…と思い、一縷の望みを抱いて以下のような事をしていた。

・イーベイで、『ZODIAC WATCH BRACELET』で検索保存
・毎日巡回。時に一日二回巡回。
・横線のブレスがあれば拡大して凝視。


結構似たようなブレスは出るのだが、細部を拡大してみるとやはり違う。Astrodigitを取り上げているホームページ(ほとんどがコレクター集団、シクラメンの方のページ)で裏側の模様や側面などをよーく見て、写真だけでも判断できるようにしていたので、どんなに似ていても違うのが判別できるようになった。


ある日、寝ぼけ眼でふとんの中で巡回しているとき、いきなり見覚えのあるバーブレスが目に飛び込んできた。コレクターなら分かるであろう、体温が一瞬にして上がり、瞳孔が開くあの瞬間。すべての画像を拡大して眺めてみてもどう見てもAstrodigitのブレスであった。もちろんタイトルにはZodiac Vintage Watch Braceletとしか書かれておらず、しかも値段は在庫処分的価格。

気になるのは、実測したサイズである22mmでなく25mmとして出品されていたことであったが、おそらく取り付け幅ではなくブレスの最大の横幅を記載しているのだろうと理解し一安心。


心を落ち着かせるため水を一杯飲み、改めて見てみるがやはり間違いないようなので、平静な心でポチって発注完了。

ワクテカして待つこと3週間、フランスからついに届いた…。
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ドキドキ…・
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パカっ
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うおおおおお
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!!!
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すごい!!!格好良い!!!!
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仮合わせ… ドンピシャ!!!確信してたけど間違いなかった!
嬉しすぎる。
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ついに…ついに、Astrodigitが本体+ブレスの完全体に!(T T
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ひたすら感動。

後ほど大量に写真UPします。



ジャンクなZODIAC ASTRODIGITのケースクリーニング

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さて、ボロボロの状態で届いたAstrodigit

早速細部を見てみるが…酷いものだ。隙間という隙間には皮脂とホコリの混じったようなものがビッシリと詰まっていて、固着している。


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このように、打ち傷、擦り傷は数えられない。
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一番わかり易い表面からきれいにしていこう!ということで、ガラス部分と側面にマスクしてから粗めの耐水ペーパーで擦っていく。
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どんどん耐水ペーパーの目を細かくしていき、最後はヘアライン加工用のスポンジでまっすぐ筋目を入れていく。
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こんな感じ。文字の中の墨が抜けるが、これは仕方がない。まだうっすら傷が残っているのだが、これは、重要文化財並みに貴重なこの時計をあまりヤスリでガリガリやり過ぎるのは僕の精神が持たないためである。

んで、上側も同じようにすすめる。
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ガリガリガリガリ…
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こすってる途中。
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ヘアラインまで入れたのがこちら。削ってるので当然ながら文字も削り取られている。
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細かな傷はあらかたとれたので、次はサビの除去などのクリーニングを行う。横に見えてるのはヘアライン用スポンジ。
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錆取り液をサランラップにあけ、爪楊枝で細かく塗布していく。
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ネジの折れている4箇所と、側面のボタン部分の錆がひどいので、トントンと厚く乗せていく。
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どんどんサビが浮いてくる。君たち、一体何年前からサビとして存在してるのかね…?
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ケースの中のムーブメントが収まる周囲にもサビがういているため、ここにも錆取り液を塗布していく。
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もちろん、セッティング用のボタンも。サビがかなり浮いているため厚く盛る。あまりにもサビが多く、途中何度か拭き取り、また盛り直すのを繰り返した。
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だんだんとスッキリしてきた。
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‥のまえに、プッシャー部分も磨いてきれいにする。
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次はエッジのクリーニング。テープでしっかり保護して同じように、ヤスリがけ。エッジを丸めないよう細心の注意を払う。
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ちなみに、超音波洗浄にはかけていない。ガラスの奥のミラー部分が少し傷んでおり、超音波洗浄で万一影響があってはいけないと思い控えた。

さて、次は墨入れ。

オイル挿しにタミヤカラー黒を載せ、このように盛っていく。はみ出る部分はどうせ削り取るので構わない。
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拡大機能でガン見しながら、ものすごく気をつけて盛っていく。
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上も下も盛り直し。乾いた頃に、オイル挿しで不要なタミヤカラーを細かく削り、最後はヘアライン加工用スポンジで削り飛ばす。
本当はこの上に紫外線硬化剤などでコーティングすると良いらしいのだが、残念ながら手に入らなかったので見送り。
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できた。
だいぶスッキリしたんじゃないかな?
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戯れにセイコーのブレスを着けてみるなど。
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中に新品のムーブを入れたらなんとか動いたので一安心。

だがなんと、
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もともと入っていたムーブがすでにオリジナルから入れ替えられていた…。入ってたムーブと同じものを発注したので、間違えたムーブを新品で買ってしまった😂秒表示やクロノグラフ機能がないので、あれ?おかしいなとは思ってたのだが…(笑)


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とはいえ、キレイになった幻のアストロディジットが実用できるというのは単純に嬉しい。ケースだけでも、別格のオーラを放つモンスターウォッチでした。


とはいえ所詮ケースのみのジャンク上がり、かつジャンクすら全く世の中に出てこない幻のモデル。ブレスレットなど揃うわけ無いと思いながらも、気長に探してみようと思いました。十年以内に見つかれば超ラッキー!と言う事で…





時計愛好者と会う際の心得と、不幸なトラブル

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恐怖?のオフ会


以前、時計オフ会(gtg)の様子がSNSで流れてきたのだが、その中で高級時計を並べ記念撮影をしていた際、一本が倒れ横においてあった高級時計を直撃するという悲劇が発生してしまった。
ちなみにぶつけられた側は風防の上、ぶつけた側はクロノグラフのプッシャー側側面であったので、この場合破損リスクは不幸中の幸い?にして、ぶつけた側のほうが大きかったといえる。

海外のオフ会画像などを見ていても、片腕に大量のパテックフィリップをはめていたり、無造作にテーブルの上に広げ重なり合ってる部分があったりと、ハラハラする画像を見る事がままある。

以下は僕の愛読する時計ジャーナルサイト、SJXのGTGの様子である。コレを見て、ここに大事な時計を参加させたくないなぁと思う人は、決して僕だけではないだろう。ただでさえ繊細なビンテージ時計のベゼルに金属を乗せるなど、ちょっと考えられないレベルの無配慮である。

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https://watchesbysjx.com/2016/12/photo-report-vintage-rolex-asylum-3rd-anniversary-the-tropical-paradise-gtg.html



時計は実用品であると同時に非金融資産、そして装飾品でもあるため、人によっては線傷一つすら許さないという場合もままあり、他人のものや売り物を取り扱う際には細心の注意が必要になるというのが暗黙の了解である。

で、この暗黙の了解というのが、よろしくない。

暗黙の了解という無了解


話は変わるが、国際規格という概念がある。各国で違う基準をもとに何かをするのは効率的ではないから、国際的に合意した基準をもとに運用しようという取り決めであり、品質保証の基準点である。ISOやIECなど国際的に共通の規格を作るものもあるし、各国が国内で取り決めるものもある。

こういったものがないとどうなるか?

相手とのコミュニケーションの前提となるお互いの常識がバラバラのままであれば、当然やりとりに齟齬や過誤が発生し、効率も低下するし予期せぬ被害に遭う恐れもある。結果、交流は止まる、あるいは詐欺や敵対的取引などが増加し生産的な活動が停止してしまう。

そうならないために、国際規格というものが存在する。

翻って、時計の世界ではどうか?

当然、生産過程や品質においては工業規格などが存在するのだろうが、時計愛好家がその他の愛好家と交流する際に、お互いの時計をどのように扱うかという礼儀・マナー・プロトコルというのは、今の所きまったものがない。お互いがお互いの認識を信頼し、成り立っている。

お互いの暗黙の了解という無了解の元に、愛好家は集う事になる。

では、どうするべきか?



一番良いのは、『時計を趣味として他人と見せ合う際の決まりごと・マナー』を明確にし、それに時計業界の関係者が賛同を示すことであると思う。その中で必要な項目は、
  • DO:やるべきこと
  • NOT TO DO:やってはいけないこと
  • BETTER TO DO:やったほうがよいこと
  • BETTER NOT TO DO:やらないほうがよいこと

というように大別できるであろう。

それぞれに何を当てはめるかは、各々心当たりがおありだろう。そういう心当たりを持ち寄り、最大公約数的な落とし所を探り、それに権威がお墨付きを与え、敷衍され、皆がそれを納得し、実践するというプロセスを経て初めて一般的な常識となるのである。その常識の中で各々の愛好家は安心してお互いの時計を見せあい、自慢し合い、愛で合い、あるいは競争し、国家や人種の壁を超え時計愛を語り合うという、豊かな時計文化が醸成されていくんだと思う。


山積みの問題、それを解決するSolution


以下に、オフ会に関連して僕が目にしたことのあるトラブルを列挙してみる。また、それらに対するSolutionの考察については後の回に譲るとするが、どういうトラブルがあるかというのを認識しておくのも無駄ではないだろう。他にもあれば、コメント欄にて是非教えていただきたい、です。

時計同士がぶつかり傷ができる、テーブルと擦れ傷ができる、手の高さから机に落とし針が外れてしまう、バックルが机と擦れ線傷ができる、テーブルがガラスで時計を置くたびに甲高い音がする、ブレスがケースに当たり傷ができる、リューズを上下どちらで置くか諍う、グラスから水滴が落ち時計が濡れる、敬意が無いと感じる、指紋や油汚れがついて不快な思いをする、不適切な場で不適切に時計を見せ合う、勝手に腕に載せて写真を取られる、腕に乗せる際ベルトやブレスレットと当たる、知らない人に勝手に触られる、時計あるいは持ち主を中傷される(現場、及び事後)、SNS絡み:勝手にアップされる、持ち主の顔が勝手にアップされる、秘匿したい日時、場所情報をアップされる、所有者を明示せずアップする、誹謗中傷を受ける、勝手にコラージュされる、所有する時計を秘匿したいのに公開される、時計の一部不具合を公開される、etc etc...


どういうSolutionを考えるか、それをどう提言するかというのは、今色々考えているのでおいおい報告申し上げたいところです。自分の希望はものすごくシンプルで、なんの気兼ねも躊躇もなく誰もが時計愛を語り合い、それを尊重するのに必要なことを決め、皆で共有すること
これだけSNSが普及している現代では、とても簡単な事ではないのだろうか?


みなさんもオフ会(GTG)、時計絡みの面談あるいは商談の際はくれぐれもご注意を…











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