エンポリオアルマーニの時計を預かる…驚きみが深い編
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友人Nくんから預かったこの時計、外装の傷を少し取ってやろう…と思いバラしてみることにした。
見た目はこんな感じの渋さ。
皮バンドの質感が大変良い。かっこいい。
Emporio Armani
いわゆるファッションウォッチ的な感じなのだが、意外とこれがなかなか良い。
小ぶりなダイアルにシャープなバーインデックス、夜光が一切ないという潔さ。
そして何より目を引くのは、一見トゥールビヨン的な位置に配置された、両持ちテンプ。
裏側。
グレード感の高そうなムーブメントである。オメガの如き輝きを放つムーブメント、丁寧なコートドジュネーブ紋様…
すごいなぁ、よくできてるなーと思いながら、まずは少し錆びた裏側のネジを取り外しにかかる。
少しきつかったがなんとか外れた。そして軽く抉って裏蓋を開け衝撃を受ける。
!!!!!
裏側のガラスが、色付きやん!!!!!
…初めて見た、ガラスに色付きの時計。
サングラスかて!※
※岐阜出身の先輩が、"〜かよ!"というツッコミの時に"〜かて!"と言っていた史実による
外して見たらこの通り、ごく普通のムーブであった。なんならコートドジュネーブか浅く表面的で、あんまり綺麗ではない…その他のパーツの仕上げもソコソコである。
そりゃそうだ。なんか騙されたなぁという感じと、よくもこんな工夫をしたなあという気持ちで爽快みが深い。
裏を返せば、持ち主くらいしか見ないであろう裏側にもこんなトリックを仕込んで見てくれを向上させているくらいなのだから、ある意味ユーザーのことをキチンと考えてできる範囲での工夫を凝らしている、とも言える。
伊達に強大なシェアを持っているというわけではないようだ。ファッションブランドとしての努力がなされていて、頭が下がる思いみがある。
オモテ面。
まさか?と思いつつ抉ってみると…