Omega Memomatic オーバーホール その2
前回の続き。さて、バラした部品を見ていこう。
まず、アラームボタンと外環リング。この外環リングは多分ゴングが叩いて音を響かせるためのもの。多分ね。
自動巻き機構を裏から。更に分解が必要。
アンクル受けとアンクル。そこそこ擦った跡があるので、やはり手入れはされていたんだろうなあ。
巻き上げ機構。上に2つ見える歯車の左側のパックマンみたいなやつがコハゼ。油切れっぽい。
輪列。みたところサビとか汚れの固着とかはない。
香箱とメインスプリング。きれいなものだ。
切り替え機構の受けの裏側。大小3つの歯車が噛み合っている。黒く輪郭が残ってるのは昔の油の汚れ。
アラームを抑えるレバーの操縦をする部品。なんか右側の部品、長簿沿い魚みたいで可愛い。
カレンダー送り機構やアラーム抑えなど。ツツカナも見える。
アラームを鳴らすゴングを震わせるための歯車とその受け。丈夫にできている。
位置ごとに分けてこのように格納していく。
文字板はすぐに格納してその後一切いじらない。これ鉄則。
ここまでやってあまりの部品の多さにビビり、このような工夫をしてみた。
まず、取り外した場所が近いパーツを塊で紙の上においていき、ペンで丸で囲ってグループを作る。そしてそれぞれのグループに番号を振り、どの部品がどのグループに属すのかを写真で記録しておく。
こうする事で、万一ネジが転がってどこかにいっても、写真のグループごとのパーツの形状と数を見比べれば、どのグループから転がってきたネジかがわかる。部品洗浄後も、正しいグループに置き直せばそのまま直感的に組んでいける。
クロノグラフの分解でもここまでしなかったのですが、思ったより部品数が多くしかもネジの形状が全く異なるためこのようにして、部品管理をしてみた。デジタル技術バンザイ。
その3へつづーく。