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2025年11月

45KSのカンヌキ押さえ交換


さて、以前ジャンクで手に入れてOHして使っていた45KSなのだが、実はカンヌキ押さえが折れていて、時刻合わせをするには微妙な力加減で竜頭を引いた状態で同時に回転させる必要があり、結構不便なのであった。

別にいつでも直せるしいいか…と思っていたのだが、ようやく思い立ってヤフオクで部品を落札し修理する事にした。

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以下が届いた部品。確か送料込みで1700円くらいだったかな・・・?

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裏蓋を開けるとこうなってます。45ムーブは本当に美しい。
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ケースからムーブを取り外す。
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針のクリアランスはこんな感じ。
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平常心を保ちつつ針と文字板を取り外す。表面に波のような文様が入っている事を知る人はそう多くないだろう。
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折れた部品。竜頭を引いた時のクラッチの状態を固定する役割があり、ここが折れたままだと竜頭を引いてもすぐにバネで戻ってしまうので、時刻合わせをしたければ引いた状態をキープしながら回さなければならずとても不便なのであった。
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右側が今回入手した部品。SEIKOのムーブメントの大きな魅力の一つは、こういった部品が大変安価に手に入る事である。これがもしJLCやOMEGAなどになれば、まあ30,000円は覚悟しなければならない。しかも最近は円安が激しいのでそれでは済まない。
しかし、見るからに折れやすそうな形してるなァ…
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乗せ換えて、ムーブメントのよごれやくすみを取ったらこんなに綺麗になります。
美しい。。。両持ちブリッジや角穴車の加工、直線的な受けの形状、大きなテンプ…
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物によってはシリアル番号のような金文字が入っているムーブもある。これは残念ながら入っていない。しかしほとんど整備された事がないみたいで、とてもきれいな状態のムーブメントであった。
尚、化粧用の綿棒のようなものにクリスタルガードを塗り、時間が経った後にふき取っている。これにより、新品の時以上の輝きと深みをえらるのである。どうせ蓋するから誰にも見れないけど…w
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おしまい。ベルトも実はヤフオクで合わせて買ったもの。どこかの誰かの手作りバンドだと思うのだが、少しいびつな形が逆にこのVintageの雰囲気に合ってていいなあと思ったのでした。
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このムーブメントは特別な調整をせず、OHしただけで日差1-2秒くらいで、精度は恐ろしいものがある。現代にこのムーブメントをそのまま蘇らせたらいいのに。

以上、45KSの部品交換のお話でした。

『クロノス日本版』20周年記念パーティー

時計雑誌といえば洋の東西を問わずいくつもあるが、密度・クオリティ・情熱・深さ・広さどれをとってもクロノス日本版は図抜けていると思う。しばらく電子書籍で購読していてやはり紙で読みたいという事で定期購読していたのだが、この度創刊20周年記念にパーティーを開催されるというので、幸運にもご招待に預かり、分不相応な身ではあるがありがたくも参加させて頂く事となった。

場所は赤坂。江戸時代には紀州徳川家の屋敷があり、近代では韓国併合時に設立されソウルの昌徳宮を本邸とする李王家の別邸として1930年(昭和5年)に建てられ今も尚現存する建物である、赤坂プリンスクラシックハウスであった。なんと立派な建物だろう。

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会場内はとにかく熱気に包まれ、みんなとてもいい笑顔であった。パーティーというのはまあすべからく皆さん笑顔で出席なさるものだが、このパーティーの笑顔はちょっと違う。本当に時計が好きで、心からこのイベントをお祝いしたいと考えているのが顔に出てしまっている、我慢できない類の良い笑顔であった。

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会場に入ると、このように最新号のパネルがお出迎え。『時計産業の過去、現在、そして未来』とある。ここに飾られているこのコピーが、今回のパーティーの裏テーマであると僕は理解した。

このコピーが示すように、Chronosの素晴らしいところは自社だけ、ひいきのメーカーだけ、というわけではなく、「時計産業」を盛り立てていこうという気概が随所に感じられる所である。その上にとんでもなくマニアックな情報(例:このムーブメントのこの部品はOH時に交換リストに入っているとかそういうの)が掘り下げられているので、手練れの時計好きもニッコリな濃厚さも兼ね備えているのが堪らない。

あれだけの頻度であれだけ濃厚な雑誌を作る(かつWEB Choronosも更新している)というのはもはやどうやっているか分からない。編集・印刷に関連する皆様の不断の努力、執念というべき使命感の帰結として生み出されているのであろう、毎号毎号手に取るたびに興奮しながら読ませて頂くのは、時計好きとして無上の喜びである。

会場に一歩入った瞬間に、時計好きの皆様がいかにこの雑誌を愛し、かつ敬意をもって接しているかを感じる事ができた。そしてその思いは会場を後にするまで強まるばかりであった。


しばらくして、セイコーウオッチ株式会社の内藤社長が壇上でスピーチ。このあとケンコバも壇上でスピーチしてて、有名芸能人である彼のお話もとても面白かったが、内藤社長に向ける会場の視線はそれ以上に熱いものを感じたのが印象的であった。

「Chronosは戦友のようなもの」と壇上の内藤社長がおっしゃっていた記憶があるのだが、この披瀝は偽らざる本心だと言ってよいのではないか。日本のブランドがラグジュアリーを押し出して世界と渡り合うのは、途方もない苦労と困難があった事だろう。そんな中で、業界を俯瞰して忌憚のない意見をぶつけてくれる、そしてブランドのメッセージを完全に理解して拡散してくれるChronosの存在は、まさにそのようなものであったと思われる。

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会場のわきにふと目をやると、、、なんと!!?KODOが鎮座しているではないか!しかも自由に触っていいし写真撮影もしていいですよとの事。なんと驚き…!存分に堪能させていただいた。残念ながら会場の騒音のためコンスタントフォースの独特の駆動音は聞こえなかったのだが、この手に取って触れただけでもう大満足である。(なんか途中からKODOが2つに分裂していた記憶があるが飲み過ぎてみた幻覚だったのかもしれない)

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会場を見渡す、僕はオフ会にもほとんど(というか全く)出られないので、誰が誰やら全く分からず完全Awayである。にも拘わらず、腕もとを見ると「あれ?これあの人かな!?」というのが何となくわかるのがまた面白いポイントである(反対に、僕の時計を見て「●●さんですか?」と話しかけてきてくださった方も何人かいらっしゃって感動した)。

Instagramでずっとフォローしていて、「カッコイイなあ、、、」と漠然と思っていたコレクターの方と出会えたり
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HODINKEEの関口さん、和田さんとお会いしておしゃべりできたり…

たまたまテーブルで時計僕の持ってきた時計について話をしてたら、横で熱心に聞いている若者がいて、「若いのにこんなマニアックな時計(Zenithのエルプリパシフィック)についての話をこんな熱心に聞くなんて…なんていい方だ」と思いながら「SNSとかやってますか?」と訊いたら、なんとそれが某超有名コレクターだったり…(右腕に45GS、左腕にPP3970(たぶん)を巻いてらっしゃった…笑)

もちろんお祝いの席なので皆様ばしっとドレスアップしてらっしゃったし、関係者へお祝いの言葉をかけてらっしゃったのだが、一方でいたるところで時計オフ会が開催されているような状況で、なかなかのカオス…あるいは蟲毒…であったw                                            

『目の前にいる人が誰か分からないがなぜかどんな時計が好きか知っている』『はじめましてとあいさつしたばっかりなのに、ずっとXでフォロー・フォロワーだった』『少し飲み物を取りにいき、横にいる人に話しかけたらたまにコメントさせて頂いているWebChronosメンバーサロンの重鎮だった』『再会したかった時計コレクターが来場している事に閉会後退場しているときにようやく気付いた』『日常生活ではまず見ることのないランゲの時計を巻いてる人がその辺に密集している』『若き時計師、あこがれの時計師と会えてセルフィー撮れた』『二十歳そこそこの若者から70は数えるのではという大御所が普通にクラスの友人のように会話している』『クロノス編集者の皆様が芸能人のように引っ張りだこになっている』『目の前の人が多分凄い事は分かるのだがどれくらい凄いかよく分からない』『会場の熱気がすごすぎてコミケ雲のような蒸気が見えた気がする』『昔インスタを始めたときにフォローした、ものすごいおしゃれな写真を上げててしかもロイヤルオークを巻いている雲の上の韓国人モデルだと思ってた人が目の前に存在している(しかも時計を作っていらっしゃる)』『事前に参加者が全く分からないため、終わってからSNSを開いたとき、ものすごく会いたかった人が来ていた事に気づく』『終了時間を過ぎても盛り上がりすぎて、時計コレクターたちが羊飼いに追いやられる羊のように徐々に出口に追いやられる』『編集長が出口付近で写真撮影していたので、携帯もってる人によければ撮りますよーと声をかけたら、”あなたも入って!”と言われよく分からず入ったらとんでもない重鎮たちの集合写真だった』


…などなど。おそらく今後10年はないであろう非日常な空間でとても楽しいひとときを過ごさせて頂いた。


Chronos日本版の皆様、おめでとうございます!これからも楽しく拝読させて頂きます。そして、これだけの面々を一堂に集めパーティーを開催するのはとても大変だったかと思います、お疲れ様でした&ありがとうございました。皆様のお身体第一、ご家族第一に今後のご活躍を祈念申し上げます。


シンプルながら思いの詰まったLONGINESの時計。
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著名な彫金師の方とリストショット
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人生の新たなステップの記念として購入されたというIWC3針
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著名な画家に文字板のペイントを依頼したというスペシャルなスピマス
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あらゆる時計へのこだわりを詰め込んで非常に限定的に生産されているAV-98
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僕の今回のパートナーはWittanuerのFutrama 1000と呼ばれているモデル。ダブルレトログラードの左右非対称な見た目が特徴で、僕が最初にWatchismoというサイトで見て衝撃を受け、いつか手に入れたいと願っていた時計、、なのでした。「こんな風に時間を表示してもいいんだ!」と驚いたのが、今の時計嗜好に未だに大きな影響を与えております。




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