カルティエ 手巻きタンクのオーバーホール その3
引き続きETA2512の分解掃除。
ここまでくれば、ツヅミと切り替え車を外せば完了。オシドリは裏側からネジを緩めてやれば外れる。

パーツを並べたところ。こうして写真を撮っておけば、洗った後にどのネジがどの部品のものかを悩む必要がないので助かる。


でも、こないだ話した時計師さんによると、ネジとかは適当に置いていくらしい。どのネジがどこかは何となく覚えるとの事、すごくない??
地板。
華やかなブランドイメージとは違い、武骨だ。あまりに武骨…
テンプ。
ヘアスプリングには極力触りたくないため、特に問題なさそうであれば分解して洗わずにそのまま放置。ホゾはロディコでこすり、受けは後で耐震装置をバラして注油する。
長年頑張ってきたのであろう…綺麗にしてやるからまってて下さい!
ケース。
ガラス研磨とか再メッキとかしたいのだが、知識、技量ともに及ばないため諦める…。タンクはガラスの形がかるーーくピラミッドのようになっててカッコ良い。
部品を超音波洗浄機にぶっこんで洗う。ほんとは白のプラスチックのバスケットに入れるのだが、この時見つからなかった…笑。
さて、洗い終わったら濯いで乾かして組み上げていく。一行で書いたがこれが時間がかかって悲しい。しかしこればかりは仕方ない、専用の機械なぞ高すぎて買えない…
セイコーの作業台から挟むタイプに変える。バラすのは台でいいのだが、組み上げるのはしっかりホールドしとかないと揺れたりして困る。
後で気づいたが機械台のサイズおかしかった。
まず輪列から組んで行ったのだが、なんかなかなか合わなくてめちゃ苦労した。
んで、先に香箱やら受けやらを取り付けたほうが簡単なことに気づいた…
正しい機械台にセットし直す。輪列を組む。やはり先に香箱受けをセットしてたからやりやすかった。アンクルまでつけた。
その4につづーく。
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