Wittnauerの手巻き時計再生譚
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あったあった、うい奴じゃ。
Wittnauerの手巻き時計。ウイットナーはロンジンの北米向けブランドであるので、品質は折り紙つきである。
ボロボロのケースに風防。ダイアルは錆び、インデックスはくすんで見る影も無いが青焼き風の針と赤い秒針が非常にカッコヨイ。
振るとかすかに動いて止まるため、修理すれば使えるかも!と色めきだつ。
んで、…
あけて見ると、思わず声が出る。金の堀り文字、微かに見えるコートドジュネーブ、ゼンマイや歯車の仕上げなど、一目でよいものと分かる。
ボロは着てても心は錦というやつだ。
取り出して見る。お顔もひどいが、これも文字盤の手当ての練習と考えてあとで色々やってみよう。
しかし、針の色、形といい、数字のフォントといい、夜光スポットといい…おっシャレな時計だなー…
敬意を込めて分解。
iPhoneの容量が常にフルであまり写真とれず…




文字盤を外す時、ねじ穴にドライバーが入らなかったので、そそくさとドライバーを研いで対応。
おそらく不動の原因は内部のサビと油汚れに加えツヅミ車のズレでゼンマイが巻けなかったったようで、動力周りと切り替え機構周りを分解し錆をティッシュで適当に拭いて組み直したら、普通に動くようになった。
iPhoneで写真が撮れずまったく画像なし。輪列まではバラしてないが、あまりみたことない切り替え機構に手間取り全部で2時間くらいかかった。
めんどいので注油すらしない。…ごめんなさい、いつかきちんと組み直す時にやります。
本来ならベンジンにつけ刷毛で手洗い、超音波洗浄機にかけるべきものなのだが、事情によりそれらが中々手に入らない為、ティッシュでふく程度で勘弁してもらおう。
真剣にやる時はもちろんパーツごとに歯ブラシとかでちゃんとこするのだが、キレイキレイとか使ってあわ立てて皿感覚で洗っている。…が、これって良くないのだろうか?誰か知ってたら教えてください。
それはさておき。
ムーブ。美しい。きちんと洗浄、注油したいなー
ちゃんとステンレスで作られてるスペーサーをカチッとはめて…裏返して、
針を取り付け。
が、つくのはつくのだが、分針がゆるい気がして仕方ない。これってどうやって直すんだろう?…ま、よいか。
ケースや風防もサンエーパールで磨き、ヘアライン用ヤスリでこすり…
ケーシング。
YEMAのクロノからNATOベルトを分捕る。理由は、バネを外さなくてよいので楽だから


…カッコヨクなった。
赤い秒針がNATOベルトと思わぬ調和をみせる。いいね❗️
…以上、普段使いにもってこいのジャンク品再生でございました。
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