モルニヤの懐中時計オーバーホール その2

超音波洗浄機にいれて洗浄…(洗浄かごは使用せず)した瞬間に何やら煙が…w
たまりたまった汚れ、どんどん落ちてください。

ケースもピカピカ。懐中時計はケースの構造が初めてだったが、かなり単純だったので何も難しくなかった。ベゼルや裏蓋の切れ込みも腕時計より大きいので見つけやすいし外しやすい。

手でひたすらメインスプリングを入れていく。。。黒く見えるのはグリース。

注油しつつ組み立てていく。部品が大きいとこんなに組み立てやすいのか…ちょっと難しいプラモデルくらいではないだろうか?

部品が大きいことのメリットの一つは、汚れや痛みが見やすい事。パーツをまじまじ眺め、不具合がないかどうか確認してからくみ上げていく。

気を付けるべきポイントはテンプ受けのみ。適切な注油量を守り、細心の注意を払ってテンプ受けに取り付ける。テンプを固定するねじが外れたので少し焦った。ロディコで固めつつねじを途中までいれ、ひげ持ちをはめてねじを締めて固定する。高さが出過ぎないよう注意する。当たり前だが、道具や指が少しでもヒゲゼンマイに触れたらオシマイである。

ザラ回しが驚くほどスムーズになり、テンプを組み付けると勢いよく動き出した。一安心である。
(上の画像は、角穴車の裏表を逆につけてしまっているので後で直した)

切替機構は、その時計の個性が非常に強く出る部分なので初めて組み立てるムーブメントで楽しみにしている箇所である。また、同時に細かいねじやバネが多用されるため、なくさないようとても気を付ける部分でもある。
文字板をつけ、針も取り付ける。作りがいいのですべての作業がスムーズである。スイス製といえど、廉価版ムーブはこうはいかず、どこかガタがきていたり、うまくはまらなかったり、針が痛んでいたり、ホゾが曲がっていたり…、今は亡きソビエト連邦の技術力に感謝しつつひとまずくみ上げである。
ケーシング。

文字板はこの通り美しい。

この精度みて。ものすごく品質がいい。

きりっとしたたたずまい!!

裏蓋はプレスなので高級感はない。が、良いのです。共産主義ではブルジョアは敵なので、外装なんてこれでよいのです。

めちゃくちゃかっこいい。これで精度も抜群なんて卑怯だ

こんな時計をつくる国によく戦争で勝ったなぁ…

以上、古き良きU.S.S.R.時代の懐中時計のOHのお話でしたとさ。




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