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Rolex Airking 不動品修理 その3

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引き続いて…

ベゼルを抉って外す。同時に風防も外れる。
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外したら、側面と同じく耐水ペーパーの番手をあげながら、真心込めて磨いていく。

マイクロリューターで研磨剤をつけてグリグリ磨く、熱を帯びて熱くなるが我慢して持ちながら磨く。
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熱っ!
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こんな感じで、だんだん綺麗になる…
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ひたすら磨く…
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もちろん仕上げは手で。
ティッシュにサンエーパールを付けキュキュッとな。
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…今日はこの辺にしといたろう。
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だいぶ綺麗になった!

書いてないけど、ケースのラグの部分とかも既にヘアライン加工用スポンジで、番手をあげながら研磨している。
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ベゼルと並べたところ。側面と同様に、深みのある輝きを取り戻している!
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下の写真は研磨後。謎の達成感に包まれるのであった。
右に見えるタワシの様なものがヘアライン用スポンジで、三色あって荒さが違う。ブレスレットもこれでひたすら磨く。…そろそろ買い足そう。
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つづーく。

Rolex Airking 不動品修理 その2

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引き続きロレックスエアキングのメンテ、修理。

弓環にも汚れびっしり!
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水洗いしてキレイキレイでもみ洗いをした後、超音波洗浄にぶち込む。汚れがひどいので二周回す。
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汚れが取れ、ややスッキリ!
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ラグ側側面に、サビの様にこびりついていた汚れも綺麗さっぱり。ただ、打ち傷がものすごい。
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こちらも綺麗さっぱり。傷がすごい。
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側面から。
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リューズのある反対側。
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この通り、傷で何も映らない。よーく使い込まれていてカッコ良い!
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さて、まずはやりやすいところから研磨に入る。粗めの耐水ペーパーでゴシゴシこすり、大きめの傷を馴らしてゆく。

だんだんと番手を上げていき、2000番になったところでサンエーパールで磨く。
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心を込めて磨く…
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心を込めて…
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上半分が未研磨、下半分が研磨済み。
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写真がしょぼくてわかりにくい…
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次は竜頭側。上半分が磨いてて、下半分はまだ。
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右側が磨いてて、左側はまだ。分かるだろうか?

心を込めて磨くと、如此く輝きを取り戻すのである。ロレックスのステンレススチールはほんと材質が良くて、偽物ではどうしても出せない渋みというか深みを持つ。
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オイスターケースは、側面を磨くとある程度研磨欲が満たされるのは僕だけだろうか?


つづーく。



Rolex Airking 不動品修理 その1

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とある先輩から、新卒の頃に最初のボーナスで買ったという時計を預かった。不動品として長らくカバンに眠っていたそうだ。

とある事から僕が時計いじりが趣味である事を知り、声をかけてくださったのであった。

お世話になった大好きな先輩なので気合が入る。しかももうじき遠い異国に旅立ってしまわれるため、尚更である。

Rolex Air King 14000

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個人的には、壊れた時計をカバンに入れて持ち歩くというそのエピソードに痺れた。もはや時間を見るためだけのツールではなく、相棒としての時計の存在感を思い知らされる。こういうストーリー、大好物です!とお伝えしたら笑っていた。

ボーイズサイズのデイト無しのモデル。きらきら光る青文字盤が初々しくてとても良い。

オーバーホールなどはしたことがないそうで、それでも長年動き続けたのはさすがロレックスという他ない。

ご本人はバリバリのエリートビジネスマンで、共に相当活躍してきたのであろう、この時計にも多くの打ち傷、擦り傷が見られた。
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なんと裏蓋には新品についてるステッカーが…!!!まだ貼られたままだ!!
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最近は販売の際に剥がしてから売るようにしてるそうなので、レアである。

ロレックスに限らず言えることだが、通常この裏蓋の保護シールは、シールと金属の間に汚れが溜まりそこから錆などが発生する事があるので、付けたままにしておく事はあまり推奨されていない。

現にこの時計も、シールの中にぐるっとサビのような色が見られる。が、さすがに勝手に剥がす訳にはいかないので、あとで本人に説明差し上げよう…

開ける時は専用オープナーで。買っててよかったロレックスオープナー。かさばるけど。
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こんなふうに取っ手をつけて使える。
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品質の良い時計は、十年経ってようが十五年経ってようが、一瞬で開けられる。

ロレックスのスクリューバックはほんとに質感が高くて大好き。
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ムーブメントは3130。ついこないだやったわーと思ってたら、あっちは3135であった。

両持ちブリッジが雄々しい。
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取り敢えずブレスを外してみる。

予想通りではあるが、垢が蓄積され砂のようになっていた。たしかに二十年近く溜まってきた感じであるが、ビンテージ時計に慣れてる身としてはそんなに汚い方ではない。
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動かすだけでポロポロ落ちてくる。洗いでがありそうで良いw
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逆側も。
時計側にもブレス側にもびっしり詰まった積年の汚れ。全て流そう。
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つづーく。

止まった時計の相談を受けた : ポールスミスのクォーツ時計と時計の生産性について

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こないだ電池交換した時計が止まってしまったから、見て欲しいとの話があった。

ので、預かる。ポールスミスのクォーツウォッチ。
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確かに止まっている。そして、スモセコが無くなっている…振ってみると針の間からでてきたw

かわいそうに、秒針の差さる穴が文字盤と大幅にズレてしまっていて、ホゾが秒針に残ったまま折れてしまっていた
何か強い衝撃を与えましたか?と聞くと、

「いえ、特には……。止まった前日につけたままカラオケで暴れたくらいですが…」

🤣🤣🤣

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取り敢えず分解。

文字盤。
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文字盤の脚。
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上の写真では少しわかりにくいのだが、根元の方がグニャッ!って曲がっている。

これってどうやって治すんだ??
何やっても折れそうな気しかしなかったので、文字盤を入れて、すこーーーしずつ力を入れて曲がってるのと反対方向にずらす事にする。

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まだ少しズレてるのだが…!脚が折れるのが怖すぎて踏み込めない…。ムーブは壊れてもいくらでも替わりがあるが、文字盤はそうはいかない。

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ホゾごと折れた秒針。もののあはれを感じさせる。

ひとまず動くようになったので様子見。ただ、時間を送ってるとまだ引っかかる位置があるので、やり直しになるかな…

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ポールスミスのファッションウォッチ、まるで高校生がしているかのような時計なのだが、持ち主はこの二百倍くらいの値段も余裕で買えるエリート。時計には全く拘りがなく、日夜この時計を巻いて稼ぎまくっている。

この時計、原価はおそらく二、三千円だろうか?

もし時計に生産性があるとして、それを単純に原価とその時計を巻いて稼いだ比率に求めるならば、…これは凄まじい生産性を誇る個体といえる。

きちんと動いてくれれば良いのだが。


Rolex デイトジャスト用リューズきた

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以前預かってたロレックスのデイトジャスト、結局チューブ交換ではダメでリューズの内径が減ってたことが分かったので、新しいものを注文していたのであった。

これ。
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型番は16233G、ダイヤモンドインデックスが強烈なコンビモデル。
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新しいリューズ、やっときた! 

あんま見たことない封筒の留め具であった…
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こうやって谷折りにして穴をくぐらせて開ける。僕は好き。
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プラスチック容器に入っている。
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厳重でよい!
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おおーピッカピカ!
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これがきちんと合う事を祈る…

尚、黒く見えるスポンジからは謎の毛羽が発生していて、組み立ての時にめちゃめちゃ邪魔であった。

ちなみにお値段は送料込みで14,000円くらい、やったかな?


女性用クォーツ時計の再生 - ムーブ載せ替え編 -

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では厳かにムーブ載せ替えを執り行う。

まずはケースを開けてリューズを外し、中身のムーブメントを取り出す。

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スペーサーはペラペラのプラスチック。まぁよかろう。

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新しく買ったムーブメントにはムーンフェイズがついてた。無用なので外そうとする。。。


と、ふと気付いた。あれ??

左が針と文字盤を取り除いたオリジナル、右が新ムーブメントなのだが。。。
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なんと、筒車の太さや、ボタンの位置などが微妙に違う!!!

げぇ!!!!合わないやん!!!

真っ青になった。


が、ここで冷静になり対応を考えてみた所、ムーブメントの故障箇所を入れ替えればよいのでは?と思いつく。


どうせ下手なエンジニアが、電池交換しようとしてブレスレットかドライバーでコイルを傷つけて不動になっちまったんだろ!?とあたりをつけ、コイルを交換してみることにした。

見た目はそっくり、かつ型番もほとんど同じなので、コイルはきっと使いまわせるはず。

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抑えを外して、コイルを取り外しにかかる。

こういうとき、クォーツ時計はシンプルでよいね。
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ネジを2、3個外しただけでコイル摘出完了。ついでに横にある小さなモジュールも摘出。

これ。

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故障してるムールに新しいコイルとモジュールを載せ替える。新しい電池をセットして・・・緊張の瞬間。。。。。!!!


動いた!!!テスト用に取り付けた秒針が、ちゃんとうごいている(T T 

やったーー

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こういう時は嬉しくてついついガッツポーズをしてしまうw


晴れて文字盤、針を取り付けて動作確認。ついでに各ボタンの動作も確認しておく。曜日送り、日送り共に問題なし!!

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ケーシングして、完成。

外装はいつものごとく軽くポリッシュ!

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さすが、磨いたおかげで輝きをとりもどした。華やかで可愛くてよい時計ではないか!!


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ダイバーズ風ベゼルはお飾り。でも、お飾りでヨイのである。

この時計をはめたまま娯楽で潜水する人はまずいないであろうから。

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側面をポリッシュする時はかならずリューズを外してから行うこと。そうしないと、磨けない部分がでてきてカッコ悪いし、リューズ、巻芯を破損させる恐れがある。

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こうして無事復活した名も知れぬクォーツ時計は、無事にN氏の奥様に渡りましたとさ

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ご本人は大層喜んでくれたようであった。

聞いたところによると、購入店に持ち込んでもこの時計は直せないといわれ、代わりにその店で使える3割引のクーポンを貰ったとのことw 


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以上、女性用クォーツ時計を修理したお話でしたとさ。

考えて見るとクォーツ時計を直すのはこれが初めてだなあ。(音叉時計を除くw)



女性用クォーツ時計の再生 - パーツ取り寄せ編 -

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親しい友人、N氏から奥様のお気に入りの時計が不動という事で預かって見る。電池を変えてもらっても動かないとの事。

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GCと書いてある、どこのブランドだろう?

4、5万したらしく結構高いらしい。

古い機械式時計ばっかいじってると、こういう当たり前の時計が全く分からなくなる…戸惑う。


とりあえず開けてみた。暗っ!!

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…そして確かに新品の電池を入れても動かない…!

持ち主には、とりあえずムーブを取り寄せてみて載せ替えると伝える。もちろん、載せ替えても動く保証はないと伝えた。やったことないし。

それでもいいから頼むと言われたので、ムーブメントの型番を見てみる。


カナーーリ読みにくいが、黒いスペーサーのところに微かに706、と書いてある。

ググってムーブメントを確認。

なんかこんなのしか出てこない。よーーーくみくらべるが、ムーンフェイズが違ってる以外は、だいたい同じに見えるなぁ。
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ポチっ!


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ふむ…
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頼んだ奴が来た。当たり前か。
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裏側を見比べてもそっくり!
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載せ替え編へ続く。




Thinkpadのキーボード換装、それから部品があるのは素晴らしいという話

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たまにつかっていたThinkpadのキーボードがいかれてしまい、勝手にバックスラッシュやらgやらfやらファンクションキーが入力されるようになってしまったので、換装してみた。

メンテナンス性の重要度

僕がいまだに(IBMがPC事業をLenovoに売却した後も)Thinkpadにこだわる理由は、これである。替えパーツの入手、交換が容易。これは大変重要な要素だ。

時計でもバルジューやETAを好んで使う人はこの恩恵を重視する。たとえなにかの間違いで部品が壊れても、 パーツ単位で交換が容易にできる事は実用面で大変大きなアドバンテージとなる。

なんなら、部品ではなくムーブメントをそっくり変えても大してコストが変わらないという事もありうる。

市場に浸透している製品というのは、
  • 信頼性が確立されており
  • 代替が容易
という、二つの大きな武器を持っている。

なので、ETAポンとかってフランクミュラーやSInn、ブライトリング、Tudorなどなどのメーカーを小馬鹿にするのはニワカな時計フリークであり、決して褒められた姿勢ではないという事をここに強調したい。


…というのはおいといて、

外しやすさは正義

THinkpadのキーボードは大昔から外し方のセオリーがある。裏のネジで、キーボードの絵が小さく脇に書かれているものを外し、キーボード全面を少し画面側にスライドさせて外す。そのまま接続端子を外して完了。

裏はこれ
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ネジを外す。合計四つだけ。

ご覧の通り、メモリもハードディスクもここから全てアクセス可能。これが素晴らしい…!
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パームレストとキーボードの間にマイナスドライバをねじ込み、ズラす。
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中国本土から届いた新しいキーボード。送料込みでなんと三千円未満!

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接続端子は二つ。折り曲げない、こすらないよう細心の注意を払う。

ThinkPadとキーボード

ほかのメーカーのように全バラしせずに交換できるので、ものすごく助かる。余談であるが、個人的に一番多くキーボードを変えたのはThinkapd x41であった。一番のお気に入りキーボードはThinkpad x301。

今回のはアイソレートキーボードである。だんだん世の中のThinkpadフリーク達はこのキーボードを受け入れてきているらしいが、僕は違う。どうしても馴染めない。打ち心地どうこうではなく(打ち心地も悪いけど)Thinkpadとしてイマイチデザインに馴染まないキーボードだ。

Lenovo(及びIBM大和研究所から移籍した開発者様達)には、ぜひこの点再考頂きたいと心より願う。

作業完了

…さて、難なく五分未満でサクッと交換完了。何も問題なく当たり前のように動作する。


はーこれでまた使えるようになった、良かった良かった






























YEMA Meangraf(ジャンク)動いてくれた〜😂👍

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先日入手した、ジャンクのYEMA Meangraf。

とりあえずものっすごーーーく汚いので、少しきれいにしてやろうとバラして見る。

ベゼルを抉って外したところ。灰色の粉が飛び散る。(この画像はすでに風防交換済みなので少し綺麗に見える…)
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経験上、ここまで汚れて動かない時計というのは、じつは整備してやればちゃんと動くというものが多い。

前にやったジャガールクルトのMemovoxでもそうだったのだが、古い油がかたまってたり、ホコリやクズが機械に入り込んでたりして止まってて、じつは歯車などの各部品は無事であるということが少なく無いのであった。

なので、下心として、一度バラして組み直せばまた動くんじゃないか・・・という気持ちがあった。


さて、裏蓋を開ける。正多角形の形の裏蓋はあけにくいのだが、すんなりあいてくれてよかった。そのうちこれに合うオープナーを探しに行こうと思っている。

リューズを引き抜けば、ムーブメントはスペーサーごとすぽっと外れる。ケースに見える黒い輪っかは、パッキンが腐ったもので粉々になっている。経験上、10年やそこらではここまで劣化しない。
20-30年は放置されてただろうなぁ。
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シンプルな三針時計、ほんとうにシンプル。あえて他の時計と違うところをあげるとすれば、インナーベゼルが風防の中にはめこまれていること、くらいであろうか?

ムーブは綺麗であった。これも、長らく放置されてきた時計に見られる特徴である。
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秒針を外し、裏返してテンプを外す。勢いでアンクル受け、アンクル、輪列受けも外す。ギアのほぞは油が汚れ、黒ずんでいる。
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さて、分解については、このしょうもないBLOGを読んでくれたある時計師の方から駆動系から息の根を止めるのがセオリーと教わったので、カレンダー側に向かわず一気に輪列をばらすことにする。

この時計、じつは少しゼンマイをまいてもそのまま空回りするというような事象があった。そこから危惧していたのはガンギ車、あるいはアンクル破損である。いずれも壊れやすい部品であり、換えを見つけるのが非常に難しい。

アンクルを取り外してみても、特に破損は見当たらない、、、ガンギ車をみても同様。少しほっとした。
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四番車をピンセットでつついてみてもスムーズに回らないので、なんでだろうと思いつつばらしていく。

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香箱抑えを外し香箱の様子を見る。うーん、特に問題はなさそう。。なのでとりあえずそのまま組み上げることにする。

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ところが、香箱の受けを取り付けて二番車を軽くつついて回してみても、硬くて回らない。おお?!と思いまた一度外し、調整を試みるが同じ。

なんでだろうと思い、上の画像の香箱受けを掃除してみてはめ直すと…いけた!!

おそらく油の塊かサビ、あるいは鉄くずか何かが詰まってたんだと思うが、どうであろう。とりあえずそのまま組み上げると元気にテンプが振れてくれたので一安心…

お次はボロボロのケース。
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ベゼルはこんな感じ。触っただけで汚れが噴き出てくる…ドライバーでこそぎ落とす。
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プリント面へのダメージを考え、ベゼルの水洗いは避ける。

ケースは、パッキンの残骸をドライバーでほじくりつつ、キレイキレイで水洗い。さらにはベンジンで擦ってクリーニング。
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ピッカピカ!!

このパッキンの残骸を処理するのが大変であった…ミゾを爪楊枝とかで擦って、黒いカスを一掃する。

気になったのは、スペーサーから出たと思われる緑錆が付着していたことである。これが不動の原因になったとかかもしれないなぁ。
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あと写真がないが、リューズの芯周りのパッキンのカスを取り除くのが大変だった。針で突いて柔らかくして、爪楊枝を削って刮ぎながらベンジンで拭き取る作業を延々と続け、ようやく綺麗になった…


乾いたら、試運転してたムーブを入れる。スペーサーは金属で出来ていて質感が高く、好印象!
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この通り、ピッカピカ!!
取り敢えず試運転ということでしばらく使って見て、タイミングを見てオーバーホールしようっと。
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風防は新品を購入。インナーベゼルとケース双方に合わせる必要があり、しかもインナーベゼルの視認性を阻害しないようにドーム型ではなく平べったいタイプの風防を取り付けるべし!

いやー三針でもほんとカッコ良い。レーシングダイアルというらしいが、Meangraf Superに負けず迫力がある。インナーベゼルと回転ベゼルがとてもいい雰囲気を醸し出してて、用もないのにベゼルを回してしまうw

四時位置リューズもカッコ良い。
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以上、YEMA Meangrafが動いてくれたお話でしたとさ。
































































ETA2784 予備

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ずっと前に某ベイで購入した、ムーブメントと針、文字盤のセット。ハイビート、自動巻、デイト付きのETA2784である。
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針は塗装、文字盤にも夜光もないシンプルなモデルのようだ。文字盤の文字が読めない…、ロシア語だろうか?
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裏面こんな感じ。きれい!
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中央には切り替え車などが見て取れる。この頃のETAには、手巻きがめちゃめちゃ重くなるという欠陥?なのか仕様?があり、いくつもの巻き真、リューズを葬り去って来たであろう。
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テンプは銀色。ハイビートなので制度がとてもよく、チュードルに採用されたりしたらしい。
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なんのために買ったかというと、愛用しているレトログラード式の時計、Wittnauer Futuramaのオーバーホール時の部品の予備。しかし怖くてなかなか踏ん切りつかず、オーバーホールしてないので今に至る。

これ↓
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これはレトログラードモジュール。この下にETA2784がある。中央左の部品がキツツキみたいで可愛い。動きもキツツキと同じ。
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そろそろオーバーホールやってみるかー。完封(一つの部品、ネジも壊さず、無くさず完璧に動作させる事)したいなぁ。

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