独立時計師 コンスタンティン・チャイキン氏、新作発表!『マース・コンクィーラー(火星開拓者)』カッコ良すぎ
タイトルにほぼ全て詰め込んだのだが。。。なんと、かねてよりあこがれの時計の一つであるジョーカー・ウォッチの制作者、独立時計師のコンスタンティン・チャイキン氏が、新作時計を発表した。Mars Conqueror MkI(Prototype)
うはーーーカッコ良い!!めちゃめちゃ良い。
ちなみに、リリース文書は以下の通り。翻訳(てきとう)もつけとこう。
Poyekhali!—Let's go! Exactly 58 years ago, on April 12, 1961 the first man on the planet Earth, Yuri Gagarin, flew into space.By this beautiful date we decided to show our prototype of the Mars Conqueror MkI watch. The watch is designed for simultaneous indication of local time and standard or UTC time on Earth, of average solar time on Mars, and of additional space and astronomical functions.The center dial is for the indication of Earth time, the dial on the left shows the Martian time and the dial on the right shows the Martian date and planets astronomical position.
Poyekhali! - 行こう!(注:ユーリ・ガガーリンが初の宇宙飛行へ飛び立つロケット発射の瞬間に発した言葉) ちょうど58年前の1961年4月12日、地球上で初めて、ユーリ・ガガーリンが宇宙に飛びたった人間となりました。この記念すべき日に、私達はプロトタイプの『マース・コンクウィーラー マーク1』を皆様にお披露目する事にしました。
この時計は、ローカルタイムと標準時あるいはUTC時、そして火星の平均太陽時間、それに加えて宇宙・天文に関する機能を同時に示すようデザインされています。中央のダイアルは地球時間、左側のダイアルは火星時間を示し、右側のダイアルは火星の日付、そして天文学的な位置を示しています。
まじでー。火星時間と火星の位置ときたか…!ここまで実用性から離れた機構もかなり珍しいのではなかろうか??しかしそれがまた、ロマンがあって最高にカッコよいのだが。。。
改めて時計を見てみる。
真ん中が地球時間。なるほど、GMT針も見える。左側が火星時間で、ここは夜光がオレンジなのとかがたまらない!!そして一見24時間計になっている。火星の時間は、地球時間でいうところの24時間40分なので、画像では合ってるように見えるがかなり進み方はずれてくるであろう。めっちゃ見てみたい。
問題は右側のダイアル、これがすごい。まず、火星日付。火星の一年は687日なので、おそらく長針は火星のジュリアンデイト(その年の元日からの経過日)を指しているのであろう。
短針がかなり謎で、針の先に地球のようなものが見える。。。ただ、インデックスが曲者で、JやF、M、A、果てはDなどが確認できる。これが天文学的な火星のポジションを示しているとのことだが、よく分からない。。。Jはジュピター、Mはマーキュリーなのか、火星のマーズなのか??うーむ。。。
裏ブタを取り付けているところ。ローターのようなものが見えるのでなんと自動巻きの様だ。w めちゃめちゃカッコよい。
左下のほうにはなにやらインジケーター?のようなものが見えるが、これは表示機能であろうか、それとも調整機能であろうか?見た感じ調整機能っぽいなあ。
真剣なまなざしでデザインスケッチを行うチャイキン氏。
CGにてムーブメントの確認作業であろうか。かっこよすぎ!!
氏の素晴らしいところは、その独創的な発想力のみならず、それを実際に形にする計画力、そして実行力、もちろん技術力、それからマーケティング能力。そのいずれもがずば抜けていて、まさに時計界の怪人と呼ぶにふさわしい。
真剣なまなざしでデザインスケッチを行うチャイキン氏。
CGにてムーブメントの確認作業であろうか。かっこよすぎ!!
氏の素晴らしいところは、その独創的な発想力のみならず、それを実際に形にする計画力、そして実行力、もちろん技術力、それからマーケティング能力。そのいずれもがずば抜けていて、まさに時計界の怪人と呼ぶにふさわしい。
一方、商業的な成功をあまり視野に入れていないような印象があり、それは時計のプライシングやSNSへの投稿からなんとなく見て取れる。これはおそらく、氏は職人肌・そして発明家肌であり、時計ビジネスを大きく太く成功させる、というよりかは、自身の発明、そして作品がより多くの人の心を動かし、感心させられる方が氏にとって大いに価値のある事なのであろう。そういうところがいちいちカッコ良い…。
以上、ロシアの誇る天才時計師の新作のお話でした。