組み立て。Rolex 16233Gの輝きは素晴らしい!
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洗った部品が乾いたら、組み立てに入る。
部品の一つ一つが美しく、かつ丈夫に作られている。ロレックスのいくつかのモデルは馬鹿げたプレミアがつきまくっているが、この品質を目の当たりにすると納得できてしまう。良いものは良い、以上!
切り替え機構、日の裏側から組み立てて行く。切り替え機構にはシチズンのAO-3を注油。
ダイアルは外した瞬間からケースの中でお寝んね。傷や汚れがつかないよう最大限気をつける。
日の裏が終わったら輪列を組む。組みやすさに驚愕。本当に素晴らしいムーブ。ほぞ穴にはAO-2を注油。
耐震機構は見たことがなかったので、ユーチューブでかなり予習が必要であった。バネが非常に折れやすいため、全神経を集中させて扱う必要がある。更には注油や石の取り付けなどとてもデリケートな作業になるため、めちゃめちゃ神経を使う。
練習が必要なので、やったことない人は絶対にジャンクムーブ何個かで練習する必要あり。
自動巻機構も、カポッと。
すでに磨いて洗浄してあるケースに合わせる。
ホイ。
綺麗だ。
パッキンは劣化していたため、新しいのに交換。ストックから合うやつを探して取り付ける。
グリーシング。このスポンジに置いて、蓋を閉めてぐりぐり回すとグリースが塗布される。
ピンセットで、ムーブやケースにグリースがつかないよう注意してパッキンをはめ込む。
爪楊枝とか使う。
完成。
テンプを調整するための特殊な器具を持っておらず歩度調整はできないので、機械の性能を信じるのみ。
試用、、という名の借用w
ミーティングに何度か持ち出したが、存在感はやはり別格。
小傷だらけだったバックルもスッキリ!
ほんとはガラスの交換もしたいところなのだが、こちらも専用工具を持っていないため断念。十分綺麗なので良しとしよう。
コンビモデルの16233G、時代を超えた美しさと気品を放っている。
歳をとるとゴールドに惹かれるのは、肌の色から明るさが失われるのも理由の一つだろう。肌はくすみ、黒ずんでも、腕に巻いた良質なゴールドの時計は、その心を照らすかのように輝きを失わない。
持ち主はこの時計に負けず、いつも輝いて周りを明るくしている方である。髪が緑やピンク、紫と目まぐるしく変わるのでいつも新鮮である。
これからどんどん活用してほしいなぁ。
持ち主のK氏(とその旦那様、C氏)には喜んでもらえて何より。
その後素敵なシュークリームと、スリランカのお土産の紅茶を頂いた、ありがとうございました!